RadioHead新作『A Moon Shaped Pool』

【レディオヘッド新作『A Moon Shaped Pool』リリース】
CD盤は2016年6月17(水)日本先行発売、サマソニ出演も



 レディオヘッドが9枚目のスタジオ・アルバムとなる新作『A Moon Shaped Pool』を2016年5月8日にデジタル・リリースし、CD盤が6月15日(水)に日本先行発売される。スタジオ・アルバムの発表は2011年の『The King of Limbs』以来5年ぶりとなる。世界中の音楽ファンが待ち望んだであろう“ビッグ・ネーム”のニューリリースだ。

 「90年代以降、RADIOHEADを超えるバンドは出現していない」と評される音楽界の“化物バンド”レディオヘッド — 毎度恒例の変わったリリースアプローチを見せるレディオヘッドは今作ではどのようにリリースに至ったのか、日本ではどのようなアーティストに影響を与えたのか、その動向には世界が逐一反応する存在“RADIOHEAD”とは?— 英国代表バンドのニューアルバム『A Moon Shaped Pool』リリース紹介にあたって、「名前は有名だけど、どんなバンド?」という方にも彼らのおおよその概要が掴めるよう、バンドのプロフィールや歴史も少々交えてここで紹介していきたい。

■「RADIOHEAD」って?

 「レディオヘッドってどんなバンド?」と問われて具体的に説明する人は非常に少なく思える。「あれはRADIOHEADというジャンルだよ」や「レディオヘッドは唯一無二の存在」「深い精神性を持つ音楽」など、極めて抽象的な表現になる事が多い。それはレディオヘッドの持つ音楽性がそうさせるのであり、むしろ自然な事なのだろうとも思わせる。

 具体的でない感想や表現をもってしても、聴いた人が表現した言葉には「レディオヘッドの音楽」の決して的外れではない表現がなされるという点、それは紛れもないレディオヘッドの音楽のフィードバックの深さなのだろう。それを裏付けるかのように、最初は「一回聴いたけどよく解んなかったよ。でも、なぜか何回も聴いちゃうんだよね」という事が非常に多くみられる。総じて、レディオヘッドというバンドには「深く曖昧で、魅力的に映る不安定さ」があり、通を唸らせ、一聴したリスナーには無意識の触手に掴まれるような深い印象を与える音楽性を持っている。

【Radiohead – Burn The Witch】

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