09/2016

new_Anonyment_0914人の作業日記

ここだけ毎日更新。ツイートばりの短文日記。
超たてこむ。9月


 

 

小学生の頃、毎週楽しみにしていた少年ジャンプ。
その頃、アウターゾーンというミステリー漫画がいつも決まった巻末の位置で連載されていた。
奇妙でSFストーリー的なそれは、たまに本気で怖く、トラウマの回などもあり、小学生には良いスパイスだった。

その作品のリバイバルが新連載されているようで、現行の単行本を見かけた。
それは小学生から2まわりくらいした現在でも、わくわくして楽しめた(立ち読み)。

2話読んで、特に「どら猫マグ」という話に心ほっこり打たれた。
が、購入には至らなかった。
数百円なのだし「おもしれ」と、なれば小学生の頃はこづかいで即買ったであろう。
でも、2まわりした現在では買わなかった。

「あの漫画が復活した、けっこう好きだったな。この話、超いいな」
と心から思ったのに、自分が、純粋に好きと感じた事に食いつき切らなかった事に対し、とても残念に思った。
「こんな感じで、ここをこうつなげて、上手いな、うん面白い」
と、何か知ったつもりになって、感性をうまく片付ける。大人だ。
駄目な大人だ。
最近、とても仕事が忙しい。
それは、すばらしい事だ。が、逆ベクトルで何が起こっているか何となくわかった。
それをこっそりブスリと報せてくれるのは、
いつの世でも漫画家さんとか音楽家さんとか、
そういう人間だ。
_09/01

 

 

最近、お湯をわかして麦茶を作るのをサボり、でかいウーロン茶のペットボトルを買う。
別に悪い事ではないけど、何かいかんとも思う。レッスンに行って帰って机で仕事してファ〜と伸びる。
ファ〜。
_09/02

 

 

カッと晴れたので川沿いを散歩する。
橋の下でネコをみつけたのでかまう。
やけに人懐っこく「おい」と言うとすぐ返事をする。
しばらく一緒に座って日なたぼっこをしていたら、他ネコも寄ってくる。
1匹だけではない。次から次へと寄ってくるネコ・ネコ・ネコ。
こいつら一体どういう了見だと思ったが、看板をみかけたそこには「猫の餌やり禁止」と。
なるほどと思い、奴らが欲しそうなのも持ってなかった事だし、ネコ・ハーレムから立ち去る。
喫茶店で原稿書きを少しやって帰る。
_09/03

 

 

「ほっけ弁当」なる挑戦じみた弁当を食う。
おいしい。
_09/04

 

 

カラオケで、どんな選曲で盛り上がりたいかを想像する。
0時〜5時の飲み放題コース。
ポテトとからあげを大量にオーダー。

「洋楽縛り」
音楽好き同士まあまあ盛り上がる。

「原曲キー厳守縛り」
楽曲のイメージが損なわれない。

「渾身の十八番ソング縛り」
ウザそう。

「90′sビジュアル系縛り」
狂おしい。

カラオケ屋さん行きたいな。
09/05

 

 

なんで死に場所に宅を選ぶのか解らないが、
今日は昼、深夜と、2度ほど蝉が窓に最後の体当たりをしてきた。
断末魔の「ジジッ!」という声とけっこうな衝撃音に驚く。
生涯をやりおおした感のある音でカッコいいなと思う。
蝉はもちろんそれを機に死亡。

原稿を書いたりレッスンに行ったりする近年よくある一日だったけど、
「これがいつまでも続くと思うなよ、終わる時は一瞬だし死ぬ時は勿論待ってくれんぞ」
という、蝉たちからの警告にも聞こえる衝撃音。
と、大袈裟に考えてしまうくらい、ハッとする音。
気づき難い日常のほっこりに感謝せよ。という事だろうか。
_09/06

 

 

やけに仕事が立て続けに来る。
とてもありがたい。
たくさん仕事をしてたくさん稼いで、三鷹あたりに家を建てて、
ネコを10匹くらい飼って、自分はいっさい世話をしないものだから家族全員にブーブー言われ、
家にいるのがいたたまれなくなり、近所の太宰治サロンに逃避し、
何だか生まれてすいませんという気分に苛まれ、その足で玉川上水へとさまよい、
微かに波立つ水面を眺めながら「太宰さんが旅立ったのは僕とそう遠くない年齢だ」と、
鬱にふけり、ぼんやりとした不安に襲われ、
キャットフードを大量に買って帰宅。
という将来も悪くない。
_09/07

 

 

終日、机で仕事をする。
今日は一切他者とコミュニケーションをとっていない。
昨日もそうである。
LINEやチャットツールで遠隔での仕事のやりとりを文字で交わしたくらいだ。
もともと、一人で日々を過ごしていても何とも思わない性分なので
「今日は仕事しかしていない。よし終わり。酒でも飲もう。」
くらいだが、これが10年続いたと想像する。
ウンともスンともキュンとも言い合わず10年。
「雑談」に飢えるだろう。
LINEやTwitterでは雑談欲は満たされない。
だから今日は原稿に起こす内容を逐一声に出してみた。
これが意外と何かが満たされる。
世の作家や文筆業の方々がどこかエキセントリックなのは
きっとこういうオリジナルな手法をいくつも隠し持っていると
確信した。
_09/08

 

 

お休み。
_09/09

 

 

北区のはずれで滝があると謳う公園をみつけた。
是非、滝を見たかったが「滝が流れるのは4時まで」と看板に書いてあり、北区の滝は見れず。
滝にあるまじき体制だがまあいいと思い、小一時間ほど夕方、その相当広めの公園を探検する。
レディオヘッドの「There, There」が鳴り響くような雰囲気のなか裏声で歌いながら、
同曲のPVで見たやつと同じ歩き方で探検する。
道を塞ぐ野生の亀や、ゼブラ柄のカエルなど、本気で驚く出会いがたくさん。
はっきり言って、そんなに面白くもない出来事と場所だが、
こういう些細すぎる日常を無理矢理楽しむ癖のせいで、
最新のエキサイティングな娯楽からは常に足が遠のく。
「流れてねえ滝とかクソつまんねえからシン・ゴジラ観に行かね?」
と、誰かにキレて連れ出してほしい欲。
_09/10

 

レッスン行ってラーメン食べてデスクワークしてこれから焼酎飲んでぐっすり寝る。
早くさわやかな秋天候が来ますように。
_09/11

 

アイコスとかいう次世代煙草が気になる。
前に、友人がこれ見よがしに吸っていたのを試させてもらったところ、意外と良かった。
出る煙というか、正確には蒸気なのだが、それが一切臭くない。
こいつは爆発的に普及するとみた。
けっこう欲しいがしかし、本体がちょっと高価いので見合わせる。
ニコチンと非喫煙者の共存という夢のような話、この動向は気になる。
煙草という中毒性嗜好品はさっぱり断つという発想が先の気もするが、
どうにも煙草は好きだ。
_09/12

 

 

渋谷の真ん中あたりで仕事が一段落した午後イチくらい、
同行の村上氏と楽器屋巡りにいそしむ。
うら若きギャルが109の最上フロアから下まで順に攻めるがの如く、
最上フロアのDTMコーナーからギターフロアなど順に攻め、
店を変え、また次の店に移動し、試奏をしてはふぅんと頷き、
ソソる機材を見つけては「これはアツい」とはしゃぐ。
「これカワイイ」と服や雑貨を見て回って青春を過ごす10代20代の女子の心境たるや、
きっと楽しかろうと無理矢理想いを重ね、
「俺は中年なんだな」とか思いながら、
JR埼京線で赤羽に戻り、やさぐれたカッフェで原稿を書いて、
帰る。
_09/13

 

なんとなく2回シャンプーしたら髪と頭皮がツルッツルになる。
一度で良いから金髪とかヘアカラーを楽しみたい。
若造の頃にやらずに今となって後悔している事はいくつもある。
金髪。
ビジュアル系バンド。
ニート生活。
どれもやっておくべきだった。
_09/14

 

先月末くらいから原稿を書く案件が常に滞留し、とてもありがたいが肩周りが凝ってきた。
冬も深まる年末あたりに温泉豪遊旅行に行きたい。
舟盛りの写メをアップして自慢したい。
_09/15

 

 

レッスンに行って、ここ最近やる気がみなぎる生徒さんを見て
一体何があったのだろうと思うと同時に、自分も何かしら焚き付けられる。
弁当を買う。ついでに買ったダイコンを多めに食べたら腹痛。
ダイコンは消毒作用もあると聞く。蓄積されていたであろう毒と苦戦しているのか、
しんどいのでソファで横になる。
ソファから濡れ犬のような匂いがする。疲れていたと判断し寝る。

3時間後に目が醒め22時。
解毒を完遂したようで、やる気がみなぎる。
仕事をしながら、次から次へとアイディアが泉の様に湧き、メモまでとる始末。
俺はこれが何なのか知っている。
軽い躁状態というやつだ。
だから、メモは翌朝みたらゴミと化しているであろう。
その中からいけそうなやつがあったらやれば良い。
なかなか便利なので明日もダイコンを食べようと思う。
_09/16

 

 

レッスンに行く。
頑張って取り組んでいる。
帰宅して明日の資料を作る。
元気いっぱいのバンド一行が機材を預けに来る。
コーヒーを淹れて資料を作る。
みんな元気。明日も頑張ろう。
_09/17

 

打ち合わせに行き、案件が無事締結するも
もうちょっと、いやもっと高価くても全然OKだったとの事で悶絶。
ビジネスについて色々とお話頂き学ぶ。「金魚」という名の赤羽酒場のオルタナな酒が染みる。
それにしても赤羽の野外系酒場は賑やかで、居るだけでアッパーになる。
肴のまぐろカマとクジラが美味しい。
楽しかったから今日は良しとする。
_09/18

 

 

ひんやり寒く、乾いた秋空ではない湿気と降雨で秋を迎える。
秋特有の懐かし死にしそうな感覚は、乾いた晴天でないとあまり感じない。
そうこう過ごしている間に、キンモクセイは遠慮なく香り、コートを引っ張り出し、
深酒の機会が増え、何とも内向的な心境になり、いやいやいけるぜと自己啓発に励み、
冬がくる。年が明けて世間はリセットされ、個人は更新していき、皆平等に歳を重ね、
もれなく全員死ぬ。
とか薄笑いで考えるのは、秋の季節くらいであろう。
僕は秋が大好きだ。
_09/19

 

 

進捗をやんわりと問われ、前倒しで行う。
過労。
前倒し=仕事がバンバン来るであろう、という図式に乗りハッスル。
うたた寝の際、夢に見知らぬおばあちゃんが出現。
花畑。
四方の蓮の花。
来月あたり動物園にでも行ってワンカップ飲みながら憩いたい欲。
_09/20

 

 

最近、2日に一回は原チャリのシートに野ネコが憩っている。
バイク出動時、毛やホコリ等が目に見えるシートに座り、衣服を汚したくない。
衛生上、ウェットティッシュでサッと拭いてから乗るのだが、
さすがに面倒になってきた。
野ネコよけをすれば一発だ。
シートにペットボトルを置くぐらいでは生ヌルい。
剣山でも置いておけば間違いない。
奴がいつものお気に入りの場所にひょいと飛び乗ったら
肉球が剣山にブスリ。
断末魔、鮮血のしぶき、のたうち回り飛び散る毛玉。
しかし、野ネコのイレギュラーな痛みは本望ではない。
事の本質は「シートが汚れなければ問題なし」である。
逆に、やわらかくてあったかい座ぶとんでもシートに置いておこうか。
剣山 or モコモコクッションの設置。
悩む。
_09/21

 

 

文京ホールに行きディズニーのクラシックコンサートを観る。
帰りコーヒー店を探していたら、後楽園に迷い込みメリーゴーランドを眺める。
ずっと回っている。
_09/22

 

 

最近の湿気のしつこさにはもう辛抱たまらん。
湿度が高いと匂い立って気も立つのでお香を炊いて寝る。
されど、妙な夢を見る。
一面の蓮の花。熟睡。
最近、朝はスッキリ。
_09/23

 

採譜とかしている。
休肝日。
酒飲みたい。
素潜りしてサザエやタコやうまそうな貝など、
たくさん穫って漁業のおっちゃん達と酒盛りをして、
浜辺で麻雀大会をして5万くらいかっぱがれて、
なぐさめにウニやサザエを山ほど土産に持たしてもらい、
「高価くついた」と微妙な気分で帰路につくという、
いなたいバカンス欲。
_09/24

 

某すき屋でメニューにまさかのしじみ汁が。
アボカド牛丼という新メニューに合わせる。
エスニックなスパイスがかけられた同新メニューは
本当に訳の分からない味であったが、しじみ汁共に、とてもおいしかった。
_09/25

 

季節らしからぬ湿度が続き、参る。
もう参ったから、晴れやかで乾いた秋晴れを下さい。
原チャリで移動中、一瞬、キンモクセイが香る。
本当に、一瞬で秋の気分になる。一瞬だけだったが。
代官山へ行ってジャズとジャズのありがたいお話を聞く。
信じられないくらいうまいビールを一杯いただく。
赤羽に戻って原稿を書いて深夜。
_09/26

 

 

レッスンに行く。
合い間の時間にレニークラヴィッツの曲に合わせて全力でギターを弾き、
うっとりとチョーキングなどをして自己陶酔していたら、
すでに生徒さんがスタジオに入ってきていて若干の恥辱にまみれる。
帰路、ムシ暑く、キンモクセイがヌルッと香る。
_09/27

 

 

超二日酔い。
一人でワインを空けてはならないと、あれほど神に誓ったのに。
原稿を書く。
メルカリで買ったAphex Twinの2015年のEP盤が届く。
生ドラムの音を使っている作品は珍しい。滅茶苦茶いい。
2周聴く。
_09/28

 

 

お休み。
中島らもの本を読み返す。
やきとりを買って来る。
The Afternoonsを聴く。
_09/29

 

 

超さわやかな空気。
だいたいこの調子でお願いしたいという秋の天候。
十条駅付近でやたら安い弁当屋をみつける。
おいしい。店員さんが超無愛想だがそれがいい。
何なら、釣り銭など投げ放ってくれてくれるくらいで丁度いい。
深々とサービスをして頂けるお店の店員さんは、あまり好めない。
「コーヒー?そこにある機材のボタン押すんだよ。違う、上だ上。」
「ホッピー?ほらよ。ドン!バシャー。つまみは何にする?」
くらいでいい。
万自己責任感が大好きだ。
されど、クレーマーなどは絶滅する気が。
_09/30

 

 

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