03/2022

アイコン190425管理人の作業日記

ここだけ毎日更新。ツイートばりの短文日記。
コツコツがちょっとずつ芽を。3月


パチスロで例えたら1,000回転ハマりくらいかな、などと、依頼者が獲得できない手前の不毛さを卑下するように一人囁く。もはや声すら小さくなってくる。

夜の浅い時間は、唯一、収益が落ちていない制作業務に励む。参考に、2年前に作った楽曲をちょっと聴いたら「今だったらもっとカッコよくできるのに」という率直な感想が即出る。今は、以前よりも品質がよろしくなっている証拠なのだろうかと、自己評価を高めにしておく。もちとん、受け手様が決めることであるが。

少し深めの夜の時間は、生配信をして楽しむ。この時ばかりは声をでかめにする。するとだんだん覇気が出てくる。観て頂けるみなさまを神と捉える。

レディオヘッドの「Everything In Its Right Place」を、俺なりに再現度高めに弾き語りしてご紹介させて頂き、手前では満足する。みなさまに楽しんで頂けたとしたら欣快の至りである。

お体には気をつけて、キツ時は休んで、仕事とか上手くいかない時は、そういう時もある、しょうがない、やることやっていれば、いつか報われると信じて、などと偉そうに、その日の配信の締めくくりにいつもほざくくだりは、半ば手前にも言い聞かせている内容。

みなさまが楽しんでくれて、健やかなのが何よりと、そこは本当にそう思う。月初あたりはこれくらい綺麗に〆ておけば何かいいことあるかもしれんという謎の精神論。
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散歩がてら池袋をさまよう。ルンルンという気分でもなく、ただ、どうしたらもっと何事も上手くいくかという思考を回しっぱなしのまま、無目的に徘徊。

ジュンク堂という巨大書店に行くも、「いま、一体何を読めば、俺は逞しくなれるのだろう」と、ジャンルすら絞れずに書籍あさりすら捗らず。

なんか今日はめしを食う資格もないのではという、たいへん自虐的な心境になってくる。せめてなるべく安いものをと思い、牛丼屋へ入る。しかしアタマ大盛りに卵もつける。めちゃめちゃ美味しい。

そうだ、仲間のバースデイ・プレゼントを買おうと、当日は過ぎたが後日に渡そうと、豊富な品揃えの酒屋で立派なボトルを1本購入。今日、いい感じだなと思えた行動と言ったらこれくらいであろうか。

休む予定の日なのだが、何か収益に繋がることをしないとどうにも落ち着かんとDAWを開いて制作を進める。こういう時こそ、2日間くらいは全力でアホになって遊んでいる方が活路に繋がる閃きが轟く気がするのだが、不安で何か作業をする。

これはよくあるなと、よくあるのも困るのだがなと、そのようにモヤモヤとしつつも、世間、周囲、ただいっさいは過ぎていく。気をつけよう。季節の変わり目、乖離思考。せめて、たのしいこと考えて寝よう。
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ネット回線のトラブルにより3、4時間は溶ける。なんと非生産的なのだと打ちひしがれる。

とりあえず無線から有線に戻したら元どおりになったので安堵。しかし、溶けた時間は戻ってこないと、残りの活動時間は制作を進める。わりと進む。

何事もペースアップを、という今月あたりからのコンセプトに添い、クオリティは決して落とさぬように、タスクを進めるスピードを早める。意識するだけでわりと違う。

俺はあと何年生きられるのかと、改めて考える。10年後はアラフィフである。25年後には高齢者である。おいおい、わりとすぐじゃねえかとハッとする。

逆に考えると、10年前は、現在の暮らしを当時は想像もしていなかった。家業や家族のことでめっぽう打ちひしがれていた頃だろうか。そして、10年という年月でそのへんはだいたい仕上がった。人生で一番悩んでいたポイントである。

そうなると、気概と具体性さえあれば、数年、10年あれば、今の課題も、「いやあ、仕上がったなあ」となれるはずである。と、そのように自己啓発するあたり、わりとジリジリとしている昨今。季節的には、春が近い。春をエンジョイしたい。
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新業務の営業がどうにもシュッといかんので、アナログな営業とは真逆のネット営業も並行しておこなう。ライター業の案件探しである。

プラットフォームを使って探り探り進めると、意外とこれは、やりようによってはもしかしていけるのかな、といった感触。まだ始めたばかりだが。

これも日々走らせ、まあ地道に頑張っていこうと、制作の方も進める。執拗なまでにシビアに、パーカッションのパートをマイク録音する。

リズムパートは打ち込みの方が早いであろうことは無論存じ上げているが、なにぶん、音から感じられる「人間らしさ」という点については差別化をはかっているつもりである。よって、生演奏できるやつは生でいく。シャカシャカ、チャリチャリと、2トラックほど録音する。生身の人間のプレイによるグルーヴである。

とはいえ、気になった部分はデジタルエディット(音の波形を直でイジる)もちょっとやるあたりが女々しいような気もするが、そこはクオリティを高める行程であると手前に言い聞かせる。

そのように、地道に過ぎていく1日。夜めしを食うタイミングを逸するほど没頭できていいじゃないかとも思うが、何度も書くが、それは体によくない。酒のアテにサトイモとか腹にたまるやつを食べて労ってから寝よう。ダシが効いていてけっこう美味しいフェイバリット肴。SEIYUの煮物。
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あからさまに暖かくなってきた春序盤。何事もペースアップ、という意識のもと、なんやかんやとやっさる。

そういった意識がなければあと2日後くらいに完成であろうか、という着手中の曲をバチンとマスタリング(最終工程)まで仕上げる。ああ、やればできるじゃないかとわりとスッキリする。

しかしくたびれたので深夜はしっぽりと休もうと思う。ページから血でも吹き出てきそうな、永田カビさんという作家の、あまりにも生々しいエッセイ漫画を読み返しながら。

身を削るような精神状態で作品をアウトプットする作家とは、どんな想いで日々を暮らしているのだろうか。とも考えたが、作品には、そのへんも克明に描かれていた。人間のあまりにもディープな情念を具現化して世に放つ作家に対し、敬意の念すら湧いてくる。

何度でも反芻できるのではないかというほどの面白い漫画。こういうのを久々に読んだ。桜玉吉さんが鬱の淵で苦悩なされていたらしい時期にリリースされた著書を読んだ時以来だろうか。
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完全にこれは現実だ、という感覚のやたら明瞭な夢をみて目が覚める。これは深層心理で現実逃避したがっているのだろうか。そのようにも解釈できるがそんなことはないと、温泉卵をペロリと食べて仕事をする。

正確には、仕事に繋がる営業をする。これがなかなかうまくいかない。それは現実逃避もしたかろう。しかしそのような甘々の思考は即棄却。せっせと励む。

デスク作業をすると、楽曲を公開しているプラットフォームや、最近はじめたネットでの営業などにおいて、いくつか明るそうな兆しがみえる。

あれあれ、今日はいいじゃないか、いけるんじゃないかと気を良くする。ありがたいなと、ちょっと休憩して仲間の生配信を見たりしつつ、新たな曲の制作をする。

これも、ポンとアイディアが出てきて全体の形のラフまでできる。2000年代初期を彷彿とさせるガレージロック調である。その大本は、さらに遡り60年代あたりだが。

細かいことは置いておき、素晴らしき制作ペースと手前を撫でてやりたい気分。おお、これは徐々に春を迎えることができるかもしれんと、なかなかポジティブな精神状態になる。

どうもうまくいかないという時は、ちょっとしたことでいいから、いつもと違うことをする。すると、流れが向いてくる。そのサインを見逃さず、適度にたぐりよせる。されど、トンネルを抜けられる。というのは、長期に渡ったギャンブル依存症地獄の時期に学んだ真理。これは何事にも通づると思っている。

最近、いつもと違うことをしたかというと、1つだけ思い当たる。手前は昔から、CDの棚の上に、インテリア的に1枚のお気に入りCDジャケットを飾るという習慣がある。ここ最近はずっと、ビリー・アイリッシュの1stアルバムだった。

数日前、なにかの拍子に「ずっとこれだな」と思い、別の盤に変えたのである。それは、エイフェックス・ツインの「Windowlicker」という盤。

首から下はパイが豊かな水着姿の女性。顔は、エイフェックス・ツインことリチャード D.ジェイムスさんの満面の笑みという、凄まじいインパクトのジャケットである。

机で作業していると、そのジャケットから常にガン見されているようで、なにかと捗っているのかもしれない。チャード D.ジェイムスさんほどの天才ミュージシャンに見守られていると捉えると、それは士気も上がるというもの。

そのあたりを本気でそう思えるかどうか、というのもわりと重要な気がする。改めて、よい意味で狂気に満ちた「Windowlicker」のジャケットを見つめると、覇気も高まる。それにしても凄絶な描写。表題曲のサウンドもジャケットも一発で脳裏に張り付く「Windowlicker」。
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はりきって制作をする。とてもいいペースで進むなと、なかなか快活に過ごしていたが、まさかの機材トラブルに見舞われる。

あからさまに今年イチ、ヘコんで狼狽していた。しかし、友達に、具体的な対応策を提示して頂く。

自分でも驚くほどテンパっていたのだが、具体的にも心情的にも支えてくれた友達に、多大なる感謝の念が生じる。

プラットフォームで公開し続けている各楽曲は、全行程を自分でやるものだから、一人で制作しているつもりだった。しかし、決して、そうではなく、たいへん頼もしい仲間にいつも支えられているのだなと、心の底から深く実感した1日。
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酒を呑まないで寝たためかスッキリと目覚める。日中、明らかに調子が良いので作業がとても捗る。手前は日々、アルコールの解毒にどれだけリソースを割いていたのかとちょっと実感する。

めし1食でぜんぜんいけるので夜までずっと制作などを進める。しかしカロリーが足りないのもどうかと、コーヒーにスティック型砂糖を2本入れて飲んだが慣れない味わい。

そのような、地道な1日。じわじわと、具体的な実りが得られない日が続くが、営業と制作に精を出す。どこまで踏ん張って日の目を見るか、というマラソン中のような心境。
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わかさぎの唐揚げが美味しそうだな、ピッチピチの小魚らをサッと揚げたこいつを、いつか何匹も同時に食ってやろうと、天然の良質のカルシウムを摂ってメンタルを安定させようと、最近スーパーに行くたびに熟考していた。

昨夜、酒のアテにとうとう買ってレンジでチンしてホッカホカにして食ったら当然腹がもたれる。頭にきたので深夜の揚げ物は以後禁忌とする。怒りの矛先は、わかさぎやスーパーではなく、もちろん手前である。

今日あたりは電池切れのようなテンションで、主にソファで暮らす。なんというダメっぷりだと思ったが、半休と定めた日なのでそうでもなかろうと、ちゃんと休むべきだという思考も含ませる。

どれくらい「半」にするか、ここが悩みどころ。たいへん疲労が溜まってはいるので、ソファに溶けて「半」。制作をすすめて「半」で合わせて丁とする。何を言っているのかわりとわからない。

楽曲制作だけはスムーズに、ペースアップというコンセプトに沿って進行しているのが唯一の心の落ち着きどころ。2000年代のApple社のCMで流れていそうなガレージ・ロックが仕上がる手前まで進められる。

半とか丁とかスパッとわかりやすい博奕のように、何事もスッキリと白黒つけたいなとは思うがジリジリと日が続く。コツコツと根を張る作業日が連なる。ある種の勝負所といった時期なのかもしれない。はたから見たら「なにを?」といった感じなのかもしれないが。春よ。遠き春よ。
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ライター案件を1件頂いたので張り切ってやる。速攻で納品する。やはり、案件をしっかりやっている時や、制作等をしている時が一番没頭できるなと、改めて思う。

人間は、何かに没頭している時の幸福度は相当高いと、誰かが言っていた。「もうこんな時間か」と、充実感と共に時計を二度見するくらいの感覚。あれはいい。

そういう時は、余計なことや、妙な角度で自身に拘った思考がはたらくことが適度にストップする。そういった時間が長く取れれば取れるほど、人によっては、悩みの類は少なくなるのかもしれない。

心を亡くしていない、いい意味での忙しさ。これは実に大切だなと身をもって実感する。「忙しい」のではなく、「いい意味で忙しくなりたい」と、あれこれやっている時期に実感。色々考えながら行動し、少しずつでいいから実り始め、「ここのところずっと『案件フォルダ』が全くもって空にならん」などと記せるように。
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恐竜がめちゃめちゃ闊歩している世界とウクライナに行く夢をそれぞれみる。すさまじく鮮明で、これはいよいよかと思うが覚醒して現実に戻り起床。

どうもいくら営業しても案件が淀みなく掴めん、さすがにこたえてきたと、まだ実弾(現金)がいよいよガチで寂しくなるというフェーズまではまだ行っていないのがせめてもの救いだが、それもいつまで続くか。日々の案件が少なすぎると不安で仕方がない。

業務端末を尻ポッケに忍ばせつつ、気がついたらフラフラと、寺へ向かっていた。赤羽八幡神社である。とうとう神頼みである。

とりあえず、「心が、平穏でありますように」と、具体的に、手前に関しての願いだけを祈った。

ふと、本殿サイドの社(やしろ)に目を向けると貼り紙が。そこには、厄年の早見表や、星だかなんだか別の今年の運勢が記してあった。

2022年、俺は「後厄」らしい。そして、昭和55年生まれの「二黒土星」の運勢も読んでみた。今年はコツコツタネを蒔く時期で、来年からの飛躍に備えよ、的なことが書いてあった。

ふむふむなるほどと、確かにそんな感じかなと、俺の近況と照らし合わせつつ帰路に向かう。しかし、あれ、ちょっと相当あたってるのではないかと、再度細かく読むために引き返す。これはいよいよどうかしているかもしれない。

社に戻り、今年の「二黒土星」の運勢を記録することにした。星回りやら占いやら、以前までは「まあ、そういうのも当たったりするよね」くらいのスタンスであったが、いつぞやの占い師とのエキサイティングな対話により、俺の占いや星周りの解釈に対する信憑性などは爆上がりしたのである。よって、「二黒土星」の運勢の内容とガチで向き合ってみる。

スマホでパシャリと貼り紙を撮れば秒で済む作業だが、神社でそれはなんか失礼にあたりはせんかと、バチが当たらんかと、おそらく無駄な心配だとは思うが、なんとなくアナログにメモる。手前はライターのはしくれなので、いつだってメモ帳とペンを持ち歩いているのである。

2022年の「二黒土星」の運勢は以下の通りであった。

「裏鬼門の年――」

いきなりネガティブっぽい書き出しである。この時点でヘコむ。

「万物を育てる大地の運気で、将来の為の土台作りの大切な年――」

この部分である。正に、俺はそのような想いをベースに最近過ごしている。「地道に」だの「コツコツ」だの「根を張って」だのと、何度ここに記したことか。

「運勢は強くはないので――」

ここ3カ月で実感している。

「地道な努力を根気良く続け――」

やっているつもりである。

「短気を起こさず手を抜いたりせずに種を育て、大きな花が開く様な栄養豊かな土台作りに専念する事――」

短気起因の怒りは不安に変換されもはや取り憑かれている。種は、コツコツと育ていているつもりである。「専念」していいのかと、少し前向きな心境が芽生える。

「粘り強さが開運のカギとなる」

と、締めくくられていた。粘り強さ。やはり「マラソン中」的な感じだというフィーリングで過ごしている昨今は、あながち間違えではなかったのかなと、すこし、救われた気持ちになる。

確かに、コツコツに疲れ果ててしまい、心が若干ヤケになってきているきらいがある。そこを見事に突かれたとも解釈できた。

そうか、そうだよなと、元気が出てきたので帰宅し、再びPCで色々とチェックする。「もうちょい」という、案件取得の件が俺には出来なかったことを確認。

ほかにも色々と提案している中のひとつなので、そこまで落ち込むことでもないが、今日あたりはもう動けねえと、ソファに屈服する。けっこう動けなかった。

しかし、ふとしたタイミングでガバっと起き、アコギでちょっと確認をし、ショートサイズ楽曲、ほぼジングルサイズの曲の着想が湧く。そして、そのアイディアを即DAWでメモし、なにかに憑かれたように、一気に20トラックくらい本録音をする。

「こういうのはユーザー様に受け入れられやすい」と、経験則ではそのような判断ができるので、少しでもすぐに収益に繋がる作業をと、必死で制作をする。

深夜になってしまったが、一気に5時間くらい作業して進捗80%までやりおおす。この瞬発力と粘り強さが統合し、継続すれば、花が開く種がたくさんできるだろう。実務をもって実感したのでボヤッとクサクサした気分はいくぶん晴れる。

たまには神頼みも必要なのだろうかということを体現した1日。ついでに、手前の星の今年の運勢についてネットでも調べたら、「年の前半は特によろしくない」的なことが記してあった。それもなんかその通りな気がする。

だとしたら、コツコツと、“短気を起こさず手を抜いたりせずに種を育て、大きな花が開く様な栄養豊かな土台作りに専念する事”を継続していれば、アホみたいに華やかな未来が待っているというのも心に落とし込める。

神社というのは、様々なことを思わせるパワーがあるなと改めて考えた。なお、賽銭は紙幣ではなく硬貨1枚だったが、そこは察していただきたい。
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昨日のようにガタッとメンタルが崩れるのはよろしくないなと、物理的に動けなくなるのは感心しないなと、栄養素的に効果があるものはないかと考えた。

要は、ビタミンなんちゃらが、精神衛生や、脳内神経伝達物質のはたらきに良い作用がある。というのが欲しかった。

確か、ビタミンDあたりは鬱になりづらくなる効果があると聞いた気がする。そうだったとしたら世話ねえなと思いつつ、日高屋で昼めしのオーダーを待ちながらググる。「鬱 不安 ビタミン」という、なんとも切ない検索ワードである。

結論、「ビタミンD」「ビタミンB6」「ビタミンB12」「葉酸」あたりの不足は、うつ病の発症と経過と関係があるらしい。どこかの国で研究されたり、医学博士が提唱したり、とのことである。

「ビタミンB12」が欠乏すると、気分に関連する多くの神経障害が発生するという情報もあった。不安感などもそうだろうか。「ビタミンD」に関しては、無気力との関連が注目されているらしい。あくまで、因果関係があるかどうかは研究途中だという。

ただ、「ビタミンD」「ビタミンB6」「ビタミンB12」あたりは、脳の神経機能の維持に不可欠なビタミンだという。

そうなってくると、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンやアセチルコリンなどの神経伝達物質の分泌やネットワークのイカれ具合が精神に影響を及ぼすと考えた場合、ビタミンB群の不足とメンタルヘルスの関係は、俺は、軽視出来なかった。

そういったわけで、ニラレバ定食をペロリとたいらげ、2件隣くらいにあったドラッグストアで「ビタミンD」と、「『ビタミンB6』『ビタミンB12』『葉酸』セット」それぞれのサプリメントを1点づつ購入。しめて1,000円ちょい。

帰って1錠づつ飲む。飲んだ瞬間になんかいい感じになってきたのは多分プラセボ効果。

まあ、気休めにはなるだろうとか思っていたが、「明らかに」というよりも「ナチュラルに」気分が普通に悪くない。何事も冷静かつ元気に進められる。昨夜作曲したジングルはMIX、最終工程を経て、音源完成まで進行した。素晴らしいペースである。そのあとに、さらにネタ出しをする熱量まで残っている始末である。ネタはちょっと出なかったが。

これは、人によっては、カウンセリングとか診察よりも、まずビタミンをちゃんと摂れば、ある程度はメンタルいけるんじゃないのかと思ってしまうほどであった。ニラレバ定食という栄養満点な食事が効いているという説もあるが。
_03/12

 

 

 

 


ビタミンの効果なのか体調は良い。しかし営業等の収穫がない。これが続くと心境的にたいへんこたえる。いくつかやっているが、並行してもうひとつ、別の営業も視野に入れる。

夜はやっすい弁当食って制作をする。今日1曲公開し、さらに完成済み楽曲がまだ複数あるので、ストック収益の種に関しては焦る段階ではない。そのペースは落ちていない。

しかし、新たな曲のネタ出しに数時間かけるが整わず。こういう時もあるのだが、いけそうでいけん、というアイディアに時間をかけた結果、没。というのが実に悔しい。

そのような泣き言ばかりでも何にもならんので、明日も営業・制作とコツコツ進める。行動するしかないのである。

完全に春を感じる気候の上、桜まで咲こうというポカポカ加減だが、手前はどうもジリジリとしている。圧倒的なアホになって花見がしたい。それにはまず、仕事を充実させ、「よし遊ぶぜ」という気持ちになってからであろう。桜の樹の下でゴザを引いて、草麻雀がやりたい。
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急に夏日ばりに暖かくなるから体がびっくりする。上着を着ずに営業で歩き回る。「今日も収穫がねえな」と、ベンチでちょっと休憩していたらターゲット層ど真ん中のおばあちゃんを発見。さりげなく話しかける。「いやあ今日あたり、とても暖かいですねえ」と。

どうやらおばちゃんは昼ごはんの最中だったもよう。手づかみで丸い揚げ物を召し上がっていたので手がベトベトである。

「これをどうぞ」と、カバンからポケットティッシュを差し出す。レディーに対し、当然の対応である。

「あらあ、ありがとう。これ食べな」

と、おばあちゃんはちいさなパンをくれた。俺は、「いいんですか。いただきます」と、即食べた。

「あんまりおいしくないの」

と、おばあちゃんはおっしゃる。わかる。わかりすぎる。別にうまくないのを人にあげるのは俺もなんかよくやる。

そのように、すぐに仲良くなったので、手前が営業しているサービス内容をさりげなく説明し、理解していただく。ついでに話し込む。

おばあちゃんの出生地や息子さんとの関係、全体の家族構成、これまでの人生の歩みなど、たっぷり30分は拝聴した。ほぼほぼインタビューである。なんなら5,000字くらいの記事が書けるであろうボリュームの内容。話している途中、小袋のおやつまで頂く。

最後に、「なにかありましたらご連絡ください」と、チラシを渡す。おばあちゃんは、「ここにあなたのお名前を書いて」と、差し上げたポケットティッシュの裏面を向ける。名刺を渡す。

「よろしくおねがいします」

「平吉さんね。めずらしいお名前」

「そう。ヘイキチって読まれがちなのですが」

「あらあ、よく見たらあなた最近な顔してるねえ」

「そうですか」

「おぼっちゃんみたいよ。ふふふ」

「ははは」

俺は気を良くした。しかし、よくよく考えたら「最近な顔」というのはどう解釈したらいいのかと一瞬考えるが、たぶんいい意味でそうおっしゃったのだろうとポジティブにとる。「おぼっちゃん」というのは謎だがそれも。

といった感じで、昼下がりはおばあちゃんとほのぼの過ごしていた。夕方は制作をと、アンプ直サウンドでストラトキャスターを振り回し、ネタを出す。

結局、昨日のネタを伸ばすかたちで1曲進みそうなので楽譜を書く。といったところで友人より「肉を食いにいかんか」と入電。最高のタイミングだったので食いつく。

車で迎えにきてくれ、おいしい肉をおごってくれ、食後のコーヒーまでごちそうになる。そして煙草を忘れたので1本めぐんでもらう始末である。友人に甘えるのにも限度というものがあるだろうがとも思うが。素直に、友人に対し、多大に感謝する。

ふとしたタイミングで、友人とめしを食ってわちゃわちゃと話をして過ごす。これは、まごうことなきしあわせのかたちのトップ3くらいに入るのではないだろうか。

そういったわけで色々とごちそうを賜った1日。案件がつかめなさすぎ起因の悲壮感が手前から滲み出ているのだろうか。自分ではわからないが、そういった時、人に優しくしてもらうとオキシトシンが分泌されるというか、やはり沁みる。ありがたい気持ちでいっぱいの春の良日。
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全く光の無い鬱の淵の手前で「押すなよ! 絶対押すなよ!」と、言っているような気分で起床。春の気温差は、メンタルヘルスを左右すると考えられている脳内伝達物質のバランスを時にグッチャグチャにしてくれる。

甚だしい自己否定感に苛まれながら営業をする。アナログに歩いて回って顧客獲得を狙う。帰宅し、めしを食う気力もないから変な栄養ドリンクをちびちび飲みつつデスクワークをする。

すると、LINEで「なんだかよくない」という報せをキャッチ。症状は、だいたい俺と似ていた。そうか、俺だけではないのだなとシンパシーを得る。相手をいたわり、「こういうのはだいたい夕方過ぎからよくなってくる。可能ならば横になったほうがいいかも」という、体験がもとの個人的解釈を共有する。

このあいだ申請した事業復活支援金のマイページを見ると、どうやら申請が通ったもよう。胸を撫で下ろし、すこし気がまともに戻ってくる。

与沢翼さんという実業家の切り抜き動画をちょっと観る。質疑応答形式で、質問者は「高齢者向けのサービスで起業したいと思うのですが――」という内容であった。もう、「俺か」というくらい酷似した業態をはじめるにあたってのアドバイスを求めるものだった。

与沢翼さんの回答はというと、とりあえずそのサービス自体の見通しを称えたうえで、色んな具体案を提案していた。

その具体案は、「高齢者向けなのでネットではなく足を使って」「相手と面と向かって対峙して」「最初のステップを突破するという高きハードルを超え、信頼を得て」「リピーター率はすごく高いと思う」などなど、俺の展望と行動と相当一致していた。

ああいった、成功なさった方のご意見と相違ないということは、自信を持ってもっと粘り強くやるのが吉なのかなと、前向きな心境も復活してきた。

だんだん調子がもとに戻ってきた兆しを感じてきたが、やはり不調なのでソファで横になる。最近、収益は思うように伴わずとも、常になんかやっていて疲れ切っているのもあるだろうと。1時間ちょい、パックの魚くらいベタッと寝て起きる。やはり夕方、だいぶよくなってきた。タンメンを食いに日高屋に行き、ガツガツとむさぼる。お酢とラー油をまぶすとおいしい。

気をとりなおしてパワポで広告媒体のブラッシュアップをする。仕上がりを精査し、「これなら今以上に訴求力がある」と判断できたので媒体を発注する。

制作を進める。チルな楽曲を組み立てる。ベースとなる工程が済み、プレイバックすると手前でも落ち着くサウンドだなと納得。あとはオーバーダビングして、という流れが明確に見え、1日の達成感を得る。

あとは売り上げだなと、やることやって、人様に喜ばれて、その対価を、という段階にいけるか否かの境目でもがく昨今。つらいがここは粘ることにする。今、蒔いている種が見事に花開けば落涙まであるのではというくらい、なかなかジリつく初春。

気をつけよう。自己猜疑心と春の鬱。
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定期検診へ行き、採血をしてもらう。いつもの担当の方にこのあいだ献血に行った話を興奮気味にすると、「とうとう行ったんですか……」と、あっけにとられたような顔をなさる。

「で、どうでした献血は? 確かに行きたがってましたよね」

「はい。確かな満足でした」

「針、太かったでしょう?」

「ええ。そうめんを茹でたくらいの太さでして」

「血液のいろんな成分を壊さないように、という太さでもあるんですよ」

「なるほど。あれ? もう終わりですの?」

「献血じゃないんですから。これで十分ですよ〜」

「また献血に行こうと思うんです」

「いいんじゃないですか?」

「ライフワークにしようかと」

「倒れない程度にしたほうが……」

「献血の係の方に聞いたんです。『献血は良い行いでしょうか?』と。すると『とても良いです!』と断言してくれました」

「そうですね。誰かの役に立つわけですし」

「ある種、善行というか、徳を積むような行為でもあるのかと思いまして」

「じゃあ、来世はいい感じですね」

いつも優しい対応でいいなと、気を良くして帰宅。今日は休日設定なので、いくつかやることをササとやり、横になる。起きるとなんだかやる気が起きてきたので制作を進める。

コンデンサーマイクを立ててアコースティックギターを録音する。地震で少し揺れる。「これはたいしたことねえな」と再びレコーディングをしていたらまた揺れる。

「あ、これはやばいやつだ」と、揺れ方で感づき、スピーカーと録音機材を抑えながら嵐が過ぎるのを待つ。

キッチンでワイングラスが割れたり、インプットしたままの機材に不具合が生じたりと、色々とダメージはあったが、最も揺れが激しかった地域が心配。

本当に、何時に何があるかわからないものだなと、日々のリスクヘッジは大切だなと実感した1日。お借りしているものもあるので機材周りのガードを固めるべく、明日はホームセンターに行こうと思う。

不調に不具合に自然災害と、色々険しい時期だなとは思うが、やはりそこは、とりあえず手前に関してはまずは前向きに行こうと、ほどほど休んだらわりと元気が出てきた春の某日。
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ルンルンとした気分、否、交通機関の移動が妙につらいくらいのぼやっとした気分。起きがけにおこなった宅中のガチ掃除で精神パワーを使い切ったのだろうか。綺麗になったからそこはスッキリだが。

父親の入院先に金を払いに行く。面会は、できなかった。

「ほら、コロナがまた凄いでしょう?」

「はあ、えらいことになっていますな」

「ですので、お控えいただいてまして……」

「はあ、では、せがれが来たということだけでも伝えてやってはくれんでしょうか」

もはや何基準でコロナがやばいという線引きが謎。曇ってきた空を眺めてはアンビエントな気分になり、赤羽に戻る。その足で、家具屋のニトリへ行く。妙に暗いことばかり考えては、とぼとぼと歩いて国道122線沿いへ。

地震でダメージを食らった機材。再発防止のために、つっかえ棒を購入。暖色のデスクライトが欲しかったので2,000円くらいのおしゃれなやつを買う。昨夜、ヒステリックな衝撃音と共に逝ったワイングラスの替えを選ぶ。

ああ、買い物するだけでもなんか気分が晴れてきたなと、夕飯は、「たまには」と、天津飯とレバニラというボリューミーなメニューをチョイス。

帰宅すると、いっさいやる気が起きなかった。ホリエモンのYouTube動画を流しっぱにしてソファを吸う。

「過去とか未来とか、考えるだけ無駄ですよ。後悔と不安ですよ。それより、今に没頭していればいいんですよ」

と、語気を強めていた。そういったマインドは、俺も持っているつもりだが、改めて他者様の言葉でインプットするとまたブーストされる。

よし、今に没頭しようと、ふと思いついたアイディアを音にしようとDAWを開き作業する。暖色のライトを照らすと、とても落ち着きつつも何故か捗る。

動画のオープニングやエンディングで使いやすい数秒のジングル。というテーマでアコースティックギターを3トラック録音する。

「こういうのはやっぱパーカッションだよな」と、タンバリンとシェイカーのトラックを演奏して録音。ハンドクラップを大勢分くらい欲しい、ということで32トラック入れる。マイクに向かってパンパンと手を叩き、地味に音の波形を重ねる。

コロコロキラキラした音色のグロッケンのパートを鍵盤手打ちで録る。ビートは要らんが低音域のアタックは必要と、キック(バスドラム)の拍をこれまた手打ちで刻む。ベースも控えめに弾いて入れる。

仕上げに、猫さんの鳴き声に近いシンセサイザーの音を入れてかわいくする。昔飼っていたネコたちと適当な紐をチラつかせて遊んでいた情景を思い出す。

全トラックのバランスをとって、EQ調整(音の帯域のバランスをとる)やPAN(音の定位。左右や真ん中にトラックの音を振り分ける)の位置付け、録音時に機材のコンプレッサー(音を圧縮したりする)をかけていないトラックなどにコンプをかける。かけて録音したトラックにも更にかけたりする。すなわち、仮ミックスをする。

人によっては「もう出来てんじゃん」という段階まで進む。今に没頭した結果、3時間ちょいでジングルサイズの曲が8割方できる。

ああ、やればできるじゃねえかと、わりと達成感を得て今日イチ気分が晴れる。やはり、やることやって形になって、その先の収入につながる、というビジョンが見えた時が、手間にとって最も気持ち良い瞬間なのかもしれない。

もともと脳内報酬系が刺激される時、人一倍ハイになれる気質なので、それはそうかと笑顔で今日の作業を〆る。

新たに設置した暖色のライトと、「今を生きることこそが」というリマインドが功を成したと信じたい。確かに、人間、不安を感じる時は、いつだって未来を憂いたり、過去を嘆いたりしている気がする。

今が大事という、なんというシンプルな考え方。その瞬間、なにかに没頭している時は、楽しかろうが辛かろうが、気持ち良かろうが苦痛を感じようが、確かに、幸福の真っ只中にいる気がする。
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きのうまでのポカポカは何だったんすかというほど寒空。しとしと雨まで降る始末である。それはそれで三寒四温というやつかということで、いくつかやること進める。

申請した支援金が着金し安堵。提案中の案件も、ひとつ受注できるかなという感じがしてきたのでそのままお願いしますと願う。

昨日一気に作ったジングルサイズの曲を丁寧に完成まで仕上げ、プラットフォームに申請する。

なんだか主に後ろ向きな気分の1日ではあったが、こうして書き出すと、わりと順調なフィーリングでもある。謎に不安な気持ちはまだ出たり引っ込んだりするが、今やることをやって進めていれば大丈夫。と、自分に言い聞かせる。「大丈夫」という言葉は、パワフルかつ安心する。
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なんだか食欲が乏しいなと、昼飯はタンメンの麺少なめという省エネなメニューで済ませる。

やっせやっせと事を進める。しかし今日もあまり元気がないなと、ふとしんみり。

しかし、夕方ごろ、ベーシストのホリ氏と「今度一緒に生配信して遊びましょう」という件のLINE連絡が、数日も俺のターンで止まっていたので「御無礼」と添えた上で返信する。

そして通話で連絡をとり、リモートでのセッションがどんな感じかと、デスクトップで使用するツールを試して遊ぶ。試しに生配信のテストをおこなう。これらのくだりがとても楽しい。

いけそうですね、今度リモートでもやれますねと、新たなツールの確かな感触を得る。そんなこんなしていたのが良かった。シンプルに元気が出たのでがっつりキムチ牛丼をテイクアウトし、手作りホウレンソウ味噌汁と共にガツガツと食う。元気がなかったのは寂しかっただけであった。

ホリ氏に感謝しつつ、制作を進める。心地よいチルアウト楽曲が徐々に形になっていく。このくだりがたまらない。

離れていても、遠隔でも、仲間が支えてくれるのだなと、暖かい気分に包まれた春らしい好日。
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なんとなく、今日は「何をする時間は何時間」と、決めたタスクごとに時間の縛りをキッチリ設けてみた。

手元に案件がない今日あたりは、デスクワーク、営業、制作など、それらに割り当てる時間を復唱してから1日を過ごすと、若干はみでたところもあったが、おおまかにはそれ通りに行動する。意識するだけでもずいぶん違うものである。

「時間は万人にとって有限である」という、けっこう当たり前のことをちゃんと認識したのはわりと数年前。今日あたりは、「やることに対しての、その日のリミット」を決めて集中を促す。

すると、ダラダラとYouTubeあたりを観る時間が明らかに減る。要は、サボりづらくなる。サボりたかったら、決めた1時間の休憩時間内におさめる。

これはなかなかメリハリがあっていいじゃないかということで、明日からも続けようと思う。とはいえ、もしかしたら、ほとんどの人が当然のようにやっている気がするのは否めない。

「不自由の中にこそ自由がある」という名言を放ったのは『天牌外伝』という劇画調の漫画のキャラ、黒沢さんだったろうか。あの漫画は名言だらけで本当に面白かった。新宿ゴールデン街の描写がちょいちょい出てくる漫画の世界観はだいたい好み。
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「さっ! いかがですか!」と、街角でマンション屋さんは俺に言う。そりゃあ欲しいけどよと、横目で食いつく。

「資料だけでも!」と、彼はグイグイくる。いま俺は買えんが、単に人と喋りたかったから「ほほう」と、色目を出す。

「お願いします。今日、このままだと上司に……」と、彼が泣き言を漏らし出したのは20時過ぎ。営業のつらさ厳しさは最近よく味わっている。ああ、俺だけではないのだなとシンパシーを感じ、店まで話だけでも聞きに行く。

24歳の営業マンは、優しい所作ながら体育会系な物腰の好漢。しかし、プレゼン資料を片手にした営業トークではまだ、ところどころ言葉がスムーズに運ばれていない部分も散見された。

「なるほどなるほど。ということは、築地でマグロを買った場合に例えると、こういうことですね?」

「そう! そうです。それ、今度使わせてもらいます」

「ははは。どうぞどうぞ」

というようなやりとりが3回ほどあり、なんとなくポップな営業トーク研修テイストな話に花が咲き、とても楽しかった。マンションは買わんが。

俺は帰り際、「今日は丸一日、獲得、見込み共にゼロだったんですか?」と聞いた。すると彼は、「そうなんです……」と、目元をくしゃっとさせる。

「では、これで『見込みは1件とれました!』と、上司に報告できる感じで?」

「です! ありがとうございます!」

「わかります。『ゼロ』と『イチ』の甚だしい差は……」

「はい……」

という感じで、なんだか互いのシノギの厳しさを慰めあったような謎のやりとりでほっこり楽しむ。とはいえ手前はそんなに暇だったのかというわけでもなく、昼間は営業をし、ネットで案件の提案をし、1曲作曲して楽譜にしたため、めしを買いに行く道中だったのである。

不思議なもので、いっとき人と話に花を咲かせるだけで、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)はちょっと上がる気がする。なんにせよ、結局、人との繋がりなのだなと改めて実感し、いくぶん心がポカポカとした春分の日。
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桜殺しの降雪日。プルプルと震えながら外回りをする。夜あたりから「停電するぞ。するかもしれんぞ」というニュースを散見する。

こういった報道は珍しいなと訝しみつつ、本当に作業中に停電していきなり全機材の電源がオフになったらやばいのではと、怯える。また機材に不具合が起きたらやりきれんと、悩む。

20時過ぎあたり、なんだか大丈夫そうな気配の情報も出てきたので制作をする。昨日作曲したアコースティックギター1本の小曲をコンデンサーマイクで録音し、仕上げ手前まで進める。

こと楽曲制作に関しては、ここのところずっと実にいいペースなのだがと、他業務のジリジリ感と比較するが、ひとつでもいい調子ならいいかと前向きに捉えておく。

なんやかんやと過ぎては行き、あっという間に3月も下旬。花見でベロベロになってはしゃぐのはまた来年以降に持ち越しだろうか。特殊な時代の春、3年目。
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物理的に起き上がれずベッドに屈服。本日は外回り営業はお休みの半休日とはいえ、疲労なのか春の鬱なのか、はたまた両方なのか、知らんが昼まで寝くさる。

この、覇気が人並み以下に陥る状態はなんとかならんのかと思い続けはや数十年。体質ということで手打ち。きちんと処方すれば大丈夫と。

おいしいブラック珈琲をすすりつつ、昨日録音した曲をミックスとかして仕上げる。リバーブ二段重ね(残響音がえも言えぬ豊かさになる)という荒技も駆使しつつも実にスピーディーに音源完成。質もよろしいと気分を良くする。

そうだ、バッティング・センターに行こうと急に思い立ち、さっそくスニーカーを履いて出発。JR京浜東北線で北区王子駅へ。

ああ、大昔、ちびっこの頃、母ちゃんがよく遊びに連れてきてくれたなと、王子という、手前にとってどこかノスタルジックな街を噛みしめるように歩く。ほっこりした心境を引っさげ、でかいゲーセン含みのアミューズメント施設へ入る。

しばらくメダルゲームコーナーをぶらつき、ああ、中学生の頃、ここに入り浸っていたなと回顧する。思えば、あの中学生の頃の快楽体験が、俺にとっては、後のギャンブル中毒地獄の入り口であったことは否定できないなと。

ああ、いまとなってはむしろ寂しいものだなどと感傷に浸りつつバッティングコーナーへ。俺は、元・野球部のセカンドポジションなのでバッティングは素人ではない。

しかし、当時の打率たるや凄惨たるものであった。とはいえ、バットにボールがクリティカルに当たった時の快感は、なかなかたまらない。400円で専用コインを購入し、いざバッターボックスへ。ブランクがすごいので80km/hの設定にしておく。めちゃめちゃ遅い球速である。

第一球、第二球ともに目も当てられないくらいの空振り。隣のボックスの親子の目線がひしひしと刺さる。

俺の頭をよぎったのは、「1球も当たらず、歳を感じ、思いのほかヘコんで帰路に着くのでは」という最悪の事態であった。

しかし、第三球から「カシュッ!」とバットにボールが当たり出し、「スコーン!」というヒット性の当たりもちらほら。実に気持ちが良い。

いやはや、なかなかいい汗をかいたなと、まだ年齢的に衰えてないぜと自信がつく。そして目についたのは「反射神経」や「動体視力」を計るゲームの筐体であった。

俺は100円玉をインサートし、「反射神経」を計るメニューを選び、筐体にズラリと50個くらい設置してある各ボタンを、光った瞬間に押すというプレイに全力で挑んだ。はたから見たらなかなかファニーな光景であろう。

結果、俺の「反射神経」は30代というクラスであった。加えて、もう1点だけ稼げたら20代のゾーンであった。すなわち、俺の反射神経は三十路くらいとなろうか。

ははは全然いけるぜ、俺はヤングなのだと、さらに気を良くして自信をつけ、適当にぶらついて赤羽に帰る。

めしをたらふく食って本屋に寄る。いつの日からか、この北区最大を謳う書店の入り口にはストリート・ピアノが設置されている。

女性の方がクラシックを弾いてらっしゃる。オーディエンスは、俺と、個性的な物腰のとっつぁん2人。女性が坂本龍一さんの楽曲を見事に演奏し切り、拍手を浴びせたところ、彼女は嬉しそうな笑顔をのぞかせた。

いやあ、いい光景だ。などと思っていたら女性は「どうぞ!」と、俺も弾けと言わんばかりに促す。

ここで「いえいえ手前なんぞは……」などと引き下がったら漢がすたると思い、俺は「こういう時は、みんなが知っているとっつきやすい曲を弾くものだ」という一般論は認識しつつも、遠慮なくレディオ・ヘッドの楽曲を弾く。アルバム『KID A』の収録曲である。

本格的なアップライト・ピアノにつき、宅のシンセサイザーよりも鍵盤タッチが重いものだからなかなか流暢には演奏できなかったが、「明らかにエンディングですよ」というバースの途中から食い気味に拍手を頂くことができた。

これは楽しいぞと、気がつけば若い兄ちゃんの集団も立ち止まり、女性の伴奏でクラシックのなんらかの合唱曲をとっつぁん含みで皆歌い出す。とっつぁんは兄ちゃんたちを4拍子で指揮しながらノリノリであった。

いやあ、みなさんノリがいいじゃないか、楽しいなと、実に休みの日らしいではないかと、上機嫌で帰宅。制作をさらに進める。少し早めにDAWを閉じる。

休みの日でもちゃんと制作はするし、バットで球を当てられるし、反射神経は三十路クラスだし、人前で急に演奏をしても拍手は頂けるしと、良い日ではないかというところでちょうど24時。

フルスイングや重い鍵盤を弾いたこと起因か、すでに背中と脇の筋肉がフィジカル的に痛くなってきたあたり、うん、ですよね。やっぱそうなるよね。とは思うが。
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早朝。日の終いとしてはややおかしいが、まばゆく空が照り始めるまごうことなき朝である。日中は、半休日ということでデスクワークおよび制作を数時間。

夜、たっての予定であった「一緒に生配信をしてはいかがだろうか」という予定を敢行すべく、プロのベーシストのホリ氏を宅に招く。

開始時間にはまだ早いので、手前の制作物のミックス工程においてのテクニックを色々と賜る。

やはりベース専門。匠の技を教わりながらプロジェクトに反映させたところ、低音域がめちゃめちゃ元気になる。演奏感がビビッドになる。確かな満足。この楽曲をリスニングおよびご使用頂けるユーザー様方に、どうかご満足頂ければと切に願う。

定時22時に配信をおこなう。とうとう機会がきたので彼にバースデイ・プレゼントをサプライズテイストの雰囲気を全力で醸し出して手渡す。どうやらガチで驚いていたもようなのでしてやったり。喜んで頂けたなら何よりとほっこり。

配信90分。ありがたくも、観て頂けるみなさまと、出て頂いたホリ氏のおかげさまで、いつもより長く配信ができてなおほっこり。

そして深夜、さらに友人の来客があり、3人でわちゃわちゃと話し込む。そして早朝と相成る。なんだか青春感があっていいじゃないかと、「きをつけてね」と帰路に着く彼らを見送る。

日記を書く。日記というやつは、その日に100あった情念を1とか2くらいに圧縮して綴ることもできれば、「1個か2個くらいしかねえな今日は」という日を、100くらいに膨らませて綴ることもできる不思議なドキュメント。今日は、前者であっただろうか。
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当然の寝不足だがなかなか元気なので張り切って営業へ。小春日和の陽射しは皆に平等。そう、俺をもちゃんと照らしてくれるのである。などと考えながらせっせと足を使う。

夕方、業務端末に着信があり、依頼を受けて業務を行う。この、新業務の顧客および売上ゲットの喜びたるや、ああ、少しずつでも、前に進めているのだという幸福感に浸れる。

依頼者様の感触も良く、「また頼みたい」という旨も賜ったので「これはやはり、いけるのではないか」という実感が湧く。業務展望的に「その調子で、コツコツと積め」という判断が下せる。

帰宅後、父親が入院している病院から入電があり、最近やや具合があまりよろしくないという報せを受ける。1年半ほど前に受けた時の報せのような、逼迫したレベルではないとのことだったが、すこし心配になる。

良いこともあれば、心配なこともある。春の気候の流れと連動しているような感じも受けつつ、夜は予定だった仲間たちとのメシ会に赴く。

おいしく肉をたいらげまくり、「この後どうするかねえ」というくだりから「一旦、平吉家で会議だな」という流れで宅に仲間含め4人集結。

その内の一人は初のご来訪。一通り宅の仕事部屋を見回し、「なかなかいいねえ」と、お気に召したもよう。そして、昨日も記したが、この部屋でわちゃわちゃとしていると、なぜか皆、長居するのである。もちろん、なんだか楽しいから良いのだが。それにしてもエロい話ばかりしてけつかる。

「いやあ楽しかった」と、ぽつりと仲間は呟き、各々の宅に向かう。そういった、さりげない一言があるだけで、「今日という日が素晴らしかったな」と実感できる。

明日からもコツコツと頑張ろうかというまともな心境。俺は周囲の人に、実に恵まれている。

とはいえ、初訪問にも関わらず、デスクに置いてある紙を手に取り、「なになに? 『自分を信じる』?」などと、手前の「自己啓発箇条書きメモ」を、皆の前で一律読み上げるのは著しく小っ恥ずかしいので今後はどうかご勘弁頂きたいところ。
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昨日、一昨日とうって変わってなんとも地味な1日。いつものルーティンを健やかにおこなう。

なにかちょっと変わったことがあったかというと、この間ホリ氏に教わった珈琲の淹れ方秘伝“ペーパーフィルター2枚重ね”という妙技で深煎り珈琲をこしらえて飲み、「うん、確かに違う」と唸ったくらいであろうか。

制作を進めてまた1曲仕上がる。2000年代あたりのリバイバルロックを彷彿とさせるハッピーな感じのガレージロックである。

そのように、今月購入した暖色のデスクライトに照らされながらせっせと暮らす。しとしとと、まばらにしたたる雨水は、桜を濡らし春を匂わせ、新たな季節をまた巡らせる。
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昨夜は、すっかり寒さも落ち着いたなと、エコバッグで缶酒を2本ほどぶらさげつつ、ゆっくり歩いて宅に向かう。すると、見慣れた茶色い影を確認する。ネコである。

チリンチリンという飼いネコならではの足音はどこか楽しげに聴こえた。春を感じつつの夜遊びに耽っているのであろうか。

「ひさしぶりですね」と、声をかけると彼は、すぐさま「ニャー」と応える。最後に会ったのは冬の初期だったから数カ月ぶりの茶トラとの対面。秒で反応するあたり、互いにしっかりと覚えていたようである。

つい昨日も会ったようなそぶりで、いつものようにグイグイと頭やらケツやらを俺の脚に擦り付けてくる。

「ようよう。生きていたかい」

「ニャー」

「首輪変わったね? あのポール・スミスみたいなカラフルなやつじゃなくて今日は唐草模様だ。ポップで似合うじゃないか」

「ニャー」

「うむ。サワサワ」

「ニャッ!」

「噛むねえ。相変わらず」

「ニャアア」

「うん。わかっているよ。それが君の、行き過ぎた愛情表現だということは」

「ニャー」

「サワサワ。ではまた」

季節の変化をネコ出没で感ずる。それもまた乙と思いつつ、なだらかな安堵感を得る。

今日あたりは体調もなかなか良い。「良い」というか、ここのところ長きに渡ってしつこかった「ぼんやりとおかしい」というのがだんだんと、あれは何だったのであろうかという感じの「普通」の状態に近づいてくる。

まあ、自律神経やらそのへんの関係もあるだろうと、整ってきたのだろうと、午前のルーティーンであるサプリ摂取をちゃんと続ける。

「ビタミンC」に「ビタミンD」と「ビタミンB6、B12、葉酸」、それぞれゴクリと飲む。

サプリを欠かさず飲み続けるようになったあたり、アラフォー感が増してきた気がするが、これはまごうことなき身体と精神への敬意。特に、「ビタミンD」「ビタミンB6、B12、葉酸」あたりの栄養素はメンタルヘルスにもよろしいという。

そのように健康的に過ごす。どう安く見積もっても完全に抑うつ状態の時に土台を作ったチルアウト楽曲の制作を夜に進める。

「ああ、こういうテイストの着想は、ああいった状態の時にしか出ないんだよな」と、しみじみ思う。明からさまにダウナーな精神状態というのは、人にもよるだろうが、時に創作の深い源流となると手前は認識している。そういったこともあり、その時々の謎気分は、だいたい形にして残している。

これ以上トラックを足さないでも成立するかな、という段階まで進めて今日の作業を〆る。さて、自律神経やらをイカれさせない程度の量の酒でも買いに行くかとリラックスした気持ちになる。

道中、茶トラはいるだろうかという淡い期待を寄せつつ。しかしそういう時はだいたい居ない。

どの生命体よりも気まぐれなのではとも思われる彼らたるや、「そういやあいつ、最近見ないが死んだのかな」というくらい引っ張って急にニャッと出てくる。
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どんな内容だったかは朧だが、夢に母親が出演し、そういえば今日は命日だったなと日付を確認する。

夢絡みでのこういったことは、平均値は知らんが、手前はわりとよくあるほうであろうか。案外、スピリチュアルなセンスがあるのかな、どうなのかな、などとぼんやり考えながら日中は営業をする。

そして業務端末が鳴り、きたぞこれはと依頼者の元に直行し、業務をおこない売上ゲット。じわじわと波が向き始めてきたか、しかもリピート顧客、少しづつではあるが、これはやはりいけるだろと、新業務の展望に射す光明を感ずる。

さらに、久しぶりにライター案件を賜る。いいじゃないか、やはり仕事の依頼をいただけることは実に健全にテンションが上がる。ありがたみを噛み締めつつ、夜は楽曲のアナライズなどをして学ぶ。

あの世がどのような仕組みになっているのか、あるいは、仕組みという概念すらないのか、全くもってわからないが、あの世の実の母親が、せがれの背中を押してくれているのだろうか。

そう考えると、久しぶりに墓参りに行こうという気が起きてくる。しかし今年の墓の管理費をまだ払っていないあたり悶絶ものだがそれは墓に行く理由のひとつともなろうも。近々、カラフルで綺麗な花と、キリッと冷えたおいしいお酒を備えに行こう。
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プリンターのインクが涸れたもようなのでヤマダ電機へ行く。しかし、よくわからないが、ついでに寄った100円ショップでラベンダーのアロマ的なドライフラワーみたいなアイテムと、小洒落たちいさな瓶を3つ買う。

瓶にラベンダーを詰め、仕事部屋に1つ、キッチンに2つ、それぞれ設置する。なんか割とおしゃれになり喜悦。

雰囲気的に、俺の宅に来たことがある人が見たら、「あれ? 女でもできた?」などと言われそうな感じである。

現にそう言われたと想定した場合、「いや、100円ショップで衝動買いしてインテリアにしたんだよね」と、正直に吐かず、「うーん。まあ、どうさねえ……」などと、無駄に匂わせては客人をおちょくろうかと想像する。

なにしろ宅の雰囲気が少々豊かになりつつ、微香を漂わせつつ、誰かとのやりとりを想像してはへへへと息を漏らしつつと、計440円で持続的にほっこりできることもあるのだなと、そのようなことを考えるほど、なんともしっぽりのどかな1日。
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案件で中目黒へ。数日前に賜ったライター案件とはまた別の件で早朝から稼働。本来であれば本日は非営業日。やっても制作を進めるくらいの半休日の予定であったが、案件を頂けるとあれば俺は1も2もなく飛んでいく。

現地で原稿を書いて提出。いつもよりも早い時刻に起床したこともあり、それから夕方過ぎまでなんやかんやとやっているうちに眠気やらに誘われる。

普通に考えたら、稼働し始めてから8、9時間くらい経っているので一般的にはその日の終業時間。そういったわけで、コーヒーの粉を調達に行きがてらメシをがつがつ食う。500円でお釣りがくる親子丼の美味いこと。

さてブックオフにでも行くかと、道中の呑み屋街をパトロールをしていたら、馴染みの店の店主、かつての別の職場の上司と顔を合わせる。

「おお、ヘーキチ(手前の苗字「平吉」を音読みした当時のあだ名)! 久しぶりじゃねえか。あっ。Aさん来てるよ」

「まじすか」

というわけで、これまたかつての職場の上司であるA氏と、10年ぶり以上に再会する。彼は、ベロベロであった。

「おおヘーキチ! おま、お前……これ、久しぶりだよねえ…!」

「ですねえ。一杯やっていっていいですか?」

「当たり前だろお前! 座れお前!」

と、なかなかのオラつき加減は相変わらずのA氏と、居合わせた方と共に3人で少々過ごす。

その流れでなかなかほっこりしてきたこともあり、A氏は次の店へと俺を半ば強引に誘う。

「75万円だぞ! ヘーキチ!」

「そんな高い店、行けませんから!」

「いいから行くぞ!」

「うへえ。僕は最近お金を節約していまして。現に、これからブックオフに行こうかと……」

と、躱そうとするが、居合わせた初対面の方が機転をきかせたのかこうおっしゃる。

「次の店に1時間くらい行ってからでもブックオフ空いてますから!」

「なるほど。でも75万円は……」

「そんなにするわけねえだろ! 行くぞ!」

「うへえ」

というわけで次の店に行ってわちゃわちゃと盛り上がり、ビール3杯くらい呑んでお開き。とても楽しいひととき。

早い時間に案件や作業をして夜は誰かときゃっきゃと戯れる。これぞ半休日。などと悦に浸る。

ああ、なんだかんだで、こちらから能動的にコンタクトをとらないだけで、近場に遊んでくれる相手様がいるじゃないかと、赤羽駅東口の喫煙所で空を見上げて元気になる。

「ちなみに今日は……!?」と、せっせと営業に精を出す黒服さん方などを横目に、そうそう、営業はそれくらいグイグイいくもんですよね、などと若干のシンパシーを得つつ、ブックオフに向かう。

22時過ぎ、閉店していてぐぬうと声は出たものの、リラックスできた楽しい今宵の月はとても綺麗に輝いていた。明日からも、さあ頑張ろうぜと思える、楽しいほどほどの一夜。
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機動力があればもっと営業エリアを拡大できるなと、夢を広げつつちょっと現地調査に行く。ネット等で得られる情報や、数字的なデータも大切だが、なにより現場の具合を生で感じることが最重要というスタンス。一駅、電車で移動して北区王子の巨大団地へ。

夕方ごろ帰宅する住人の年齢傾向や家族構成などを目視してチェックする。「やはり、このエリアも攻めた方がよい」という結論を引っさげ、小雨をかわしつつブックオフ経由で帰宅。

少々作業をしつつ、夜も更ける。今月は、初頭あたりは「全然だ」などと感じていたが、一カ月経ってみると、わりと前進しているフィーリングがある。

この調子でコツコツと、少しずつでもと。成果があるのなら、くじけず続けようと、明るい未来をじわりじわりとたぐり寄せる。
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