02/2023

アイコン190425管理人の作業日記

ここだけ毎日更新。ツイートばりの短文日記。
レッチリ上陸、浴びに行く。2月


仲間より珍しい案件をひとつ受注。「喜んで」と、食いつく。このような感じで毎日毎日、様々な角度から案件がくれば俺は幸せなのだがなと、弱めに息を漏らす。

走り始めの新たな類のライター案件にとりかかる。いまのところ、希望の光が見えてきたといった心境。しかし、今日はどうにもネタが出ない。漫画家さんで言ったらネームが全然進まない段階である。

これはキツいと、リサーチを重点的に進める。1つ、ネタが出たので原稿を書いて提出する。結果、今日は1件しかできなかったという悲惨な結果。この新たな案件は数をこなす必要があるのである。こういう日もあるのか、ぐぬうと、15分ほど憔悴してソファに倒れる。

この状況を打破するためには、行動するほかない。そう、呪文のように脳内で唱えつつ、制作を進める。月初は音楽制作ストック収益の集計の日。冷静に数字を見ていたら、やはり制作は続けるべきと判断できた。

着手中の楽曲のカウンターメロディ(主旋律の補助的なメロディ)を考える。この工程はわりと時間がかかる。少しは進んだが、完成まではまだかかる見込み。

受注した案件の軽い打ち合わせをして、タスクの集計をし、調べ物をして、原稿を1つ書いて、制作を少し進めた。と、事実を並べると、わりと1日ちゃんと仕事してるじゃないかという印象がある。しかし、「それで、いくら稼いだんだ今日は?」となってくるとグッタリしてしまう。

この状況を打破するためには、行動するほかない。もう、この一点である。ここ一月あたりの現状は、クソ長い脱皮の最中と前向きに解釈して行動すべし。早いとこツルッと剥けて胸を張りたい。1月とは真逆の勢いの月にしたい。力強い主旋律を奏でたい。
_02/01

 

 

 


1日のうち数時間は仕事探しに当て続ける日が続く。なかなか、決まらないのである。本来はあまりよくないのかもしれないが、採用されなかった場合に生じる滞空日数がキツいので、今日はネットから2件エントリーする。

近場の職安にも行き、求人情報を閲覧しまくる。具体的なこととしては、明日オンライン面談実施が決まったこと。

今日の実務的なこととしては、原稿を数本書いての提出。これでもやらせて頂ける仕事があることが本当にありがたい。継続的源泉を増やすことがなかなかに難航し、踠く冬。
_02/02

 

 

 


牛丼の食券を買おうとすると、払い出し口から20円が、チャリチャリと音を鳴らして出てきた。

「仕事が減って金がないんだろうも。足しにすればいい」と、機械に蔑まれつつ小銭を恵まれたサウンドに聴こえた俺は憤慨。

そのように一瞬だけ解釈した程キリキリした気分ではある昨今だが、そんなことで怒りはしない。寸前に食券を買った様子のもっさりした大男が、席に着こうと通路を歩いていたので届けに行く。

「すいませ、ガホ。カカカ。おんっ!(コロナの後遺症)」

「??」

「これ、お釣り忘れてますぜ」

「#%&〜!?」

「ふん」

初見ではわからなかったが大男は外国人で、謎言語を発して「なんで20円くれんの?」といった面持ちであった。面倒臭いことさせんじゃないよと思いつつ、手前の牛丼の食券を買ってガツガツ食う。

食後刹那、大男が席までやって来てちょいちょいと、俺の肩をつつく。うわこええと、さっきの対応は無愛想すぎたかと、苦言を呈しにきたかこの野郎と、やんのかコラと、このように、仕事が減ると食後でもイライラしがち。

しかし、大男はマスクを取り、ゆっくりと、「ありがとう、ございました」と明瞭に発声し、満面の笑みでお辞儀をしてきた。

俺は言葉を発さず、身体を前傾にして「どういたしまして」と、ボディーランゲージを示すと共に笑顔で返した。

手前の祖国じゃありえねえやりとりだろ、これが日本のホスピタリティだ馬鹿野郎、おもてなしの和の精神だこの野郎と、親切心と何か別なやつをまあまあ間違えている思考。

と、全くそんなことは思わず、ただただ俺は嬉しく、清々しい気持ちに包まれた。このケースでは通常、「すいません、お釣り、お忘れですよ」「ああ、すみません」程度のやりとりで終いとなることが9割以上であると推測できる。

しかし大男は、わざわざ結構離れた席で食事をしていた俺に、素晴らしい表情を見せて、ちゃんとお礼を言いに来たのである。

シンプルにそれだけのことであるが、人として、物凄く基本的なことを、ああもピュアな所作で直接受けると、心を打たれる。

今日は早めの時間に仕事探しのオンライン面談をし、制作を進め、原稿をなんぼか書き、また制作、という流れの1日。その中で、大男とのやりとりは、心に一輪の美しい花を添えられるようであった。

たったそれだけのことで、しっかり頑張れた1日。数字とか仕事とか収益とか金とか、そればかり考えていた俺にブッ刺さる温かく可憐な花は、意外な所で咲いたりする。

人に優しく、親切に、喜ぶことを、感謝の気持ちを。という、人間としての前提をリマインドした1日。昨夜はちびちび酒を呑みながら『人間失格』を読み返してやさぐれていたので、ああいうのは尚さら刺さる。
_02/03

 

 

 

 


「これが人生だ」とはフランス語でなんて言うんだっけと、検索エンジンにワードを叩く。「ああ、セ・ラヴィ(C’est la vie)だ。そうだ」と、悲壮方面に達観する。

いや、余裕をもってしての達観した気持ちで日々過ごしたいなと、現実にフォーカスする。いま取り組むべきは、再現性のある仕事の所得を増やすという、ただ一点である。

そのために真っ先に、そして一般的にも、第一候補として出てくることは雇用されての所得の確保である。しかし土日である今日は、エントリー先の組織からの返事はない。

編集部より先日頂いた、再現性のある新たな案件。これを本気でやる。ここ8日間、毎日やっている。

だが、ネタ出しが肝心要のこの案件、今日は思うようには出せなかった。とはいえ数本は提出したが、シビアに見て絶対数が足りない。

ネット経由での案件も取りやすいように、手前のページのポートフォリオ(この場合、実績一覧等)を充実させたり、新たなメニューを作ったりもした。

バイト先や継続案件取得などが決まらない地味に地獄な滞空期間、いくつか行動した結果をただ待たずに、常にあらゆる角度から攻める必要性がある。

少しでも強気な心境であると、紙にでも日記にでも書いておかないと、不安でしかたがない。だが、「仕事が足りなきゃそりゃ当然だな」と、客観的な事実として捉えることはできる。病的な不安ではない。

あれこれ考え過ぎたり、動き過ぎたり、焦り過ぎたり。「それは疲れる」と、以前仲間の堀田氏に言われた。同時に「休みも必要っす」と。

忙しくて休みが無さ過ぎるとそれはしんどく、逆に、仕事が少なく思うようにできないのもしんどい。どっちもキツいということで、バランス重視に日々凌いでいく。それが人生なのだろうか。

「ChatGPT(チャットGPT)」という、肝臓の数値みたいな名称のチャットボットが凄いらしい。Twitter買収でなにかと話題が続いたイーロン・マスク氏らが設立した「オープンAI」が開発したやつとのこと。

それがどれほどのポテンシャルかというと、Windowsでおなじみのマイクロソフト社が1兆円クラスの出資を決めたというあたりが、数字的にはわかりやすいのかもしれない。

そんな、「ChatGPT」に聞いてみたい。「――というわけで俺は今どうすればいいでしょうか?」と。

返ってきた答えに沿って行動したところ上手くいったら、加えて「とりあえず、明日はゆっくり休んでください」という気遣いすら備わっていたら、なかなか震える。

その場合、シンギュラリティ(人間と人工知能の臨界点。技術的特異点)まで本当に、あと数年なのかもしれない。

一方で、「これが人生だ」という、説教混じりのイラつく一言しか返ってこなかったら、AIが人間の仕事をかっさらう時はまだ遠いであろう。

でも、そういうAIチャットがあったら、逆に今は少し癒されるかもしれない。
_02/04

 

 

 

 


なんのツボに入ったのかというほどの疲労感と抑うつ気分。よって、起床が困難であった。会社員で出勤日だったとしたら「休ませてください」と電話するほどのレベル。

昨夜稼働させた脳内AIチャットの答えは正しかったのであろうか。体や頭や心からの正直な反応を受け、今日は散歩を最優先タスクとした。

池袋に行き、ジュンク堂という9階建の書店に向かう。都内において、俺はこの店よりでかい本屋を知らん。

俺は1階に平積みしてあった『数値化の鬼』という本を購入した。先月、立ち読み読破したやつだが、もっとちゃんと理解するべきだという能動が支出を許可した。

帰宅して100ページちょい読む。「痛い。そこを突かないでくれ」といった点があまりにも多かった。今までの俺に欠落していた弱点が羅列されていたのである。

立ち読みした時よりも、真面目に読んで記述内容を実行に移して行こうと強く思えたのは、税込¥1,650という数字を支払ったことが明瞭な根拠と言えよう。

「理想を抱えて気持ちを込めて仕事をするのもいいが、まずは数字を追いかけるのが先である」的なことが書かれていた。

正にそこだと、俺はいろんな仕事において、その順番が逆だったことに気づかされた。そして、具体的に、タスクの数や達成値や得られる数字を定めた。

3時間、ライター案件に取り組む。いくつか提出する。気持ち的には、半分お休みの日にやったのでアドバンテージを取った気分にもなった。しかし、数値的にはもう少しといったところ。

そこで、どうしたらその「もう少し」を捲れるかという点を、数字込みで掲げて行動する。その繰り返しで具体的な目標値を超えれば、俺の悩みは解決される。

買った本に書いてあったように、ネガティブな気持ちは一旦数値化すると、案外変な悩み方しなくなるものだなと、本のパワフルさを享受した。

自分の好きなジャンルや、得意な面を伸ばすための本選びは楽しい。逆に、自分の欠点を改善したり、新たな見識を得るための本選びは、楽しいというよりも成長のための必要性を孕む。

後者を優先しろと以前の手前に諭したい。しかし、本質的にはどうなのであろうか。

昨日気にかけた「ChatGPT」というAIチャット。試しにアカウントを作成してやってみた。「本選びで大切なことは何ですか?」と、テキストを打ち、ガチの最新AIチャットに訊いてみた。

“本選びで大切なことは、あなたが求めるものを見つけることです。あなたが求める本は、あなたの興味を引く内容であり、あなたの生活に意味をもたらせるものです。質の高い本を選ぶことを心がけるのも重要です。”

とのことであった。謎に説得力がある。面白いなと興奮してきたので続いて訊いてみた。「フリーランスが所得を増やすにはどうすれば良いですか?」と。

“フリーランスが所得を増やすためには、定期的な改善を行うことが重要です。自分のスキルを活かす仕事を見つけたり、新しいクライアントを開拓したり、価格をあげたり、時間を活用して自分の仕事をより効率的に行うなどの努力を行います。また、フリーランスの評判を高めるためには、より良いサービスを提供すること、クライアントへの情報発信を行うことなども重要です。”

とのことであった。数値的な部分は考慮されていないが、適切であると判断できる。

エロいことも訊いてみることにした。「と一緒に」と。

“女性と気持ち良い性行為をするためには、まず女性への尊重と理解が必要です。自分がどのような感情を抱いているのかを積極的に伝え、女性の感情を尊重する心を持つようにしましょう。また、女性を強く抱きしめたり、触れ合ったりすることにより、信頼関係を確立することも重要です。最後に、指先や口でのタッチを活用するなどして、女性への愛情が伝わるような行為を行いましょう。”

とのことであった。真面目な回答すぎて失笑を禁じ得なかったが、的確な気もしてくる。なお、それぞれ、回答まで約5秒。

お悩み回答が秒で返ってくると、生身の人間は、感心の気持ちと共に寂しさも生じる。AIにそこをわかってほしい。いや、回答まで変にタメたり「う〜ん、そうですね…」と、わざとらしい間をつくるAIというのはやっぱりどうだろう。

何が言いたいのかというと、「ChatGPT」がめちゃめちゃ凄いというか革命。
_02/05

 

 

 

 


制作とネタ出しと原稿書き。一行でまとめるとそういった日。今日も一人で過ごす。

いつもと違ったことがあったかというと、マスターである叔父が急死し、さらに諸々の事情により閉店となった喫茶店『アルマンド』に私物を取りに行ったことくらいであろうか。

たまたまドラマの撮影日だったようでクルーの人がたくさんいたが、店の佇まいというか雰囲気に、明らかな変化を感じた。物件、場所単位で全然覇気がない。あの、温かく、人間味溢れ、優しくほっこりとした空気感がいっさい無くなっていたのである。

今後機能しなくなると変わり果てるのは決して生き物だけではないのだなと、率直に思った。物理的には何も変わっていなかったが、主観的な違和感と侘しさをおぼえたのである。

今日になって初めて、叔父が亡くなった事と、やる気全開だった『アルマンド』の営業および経営ができなくなった事実を、感情が受け止めたのかもしれない。想像以上に感傷的になり、帰りの電車にコトコトと揺られた。

エントリーしたバイト先からの採用通知がこない。いくつ申し込んだか忘れたくらいアプローチをしている。しかし、いまだひとつも明瞭な返事はない。

こういった連絡は、「Yes」の場合のみ返事があり、「No」の場合はレスポンス無しが定例。あったとしても、ダメな理由が開示されることはまず無い。理由がわからないと対策が立て難いではないかとジリジリする。

暦の上では春なのだが、俺個人の極寒の冬が続く。春を待つのではなく、行動しまくる前提で掴みに行けと、今日も手前を鼓舞して寒さに耐える。
_02/06

 

 

 


制作を進め、新種案件を引き続き行ない何本か原稿を提出。そして、また新たにライター案件の詳細を頂いたので、少し、進める。

このところ一応、毎日収入は得られている。新規案件の打診もあった。こうなってくると、別にバイトを始めなくてもいけるんじゃないかという考えも浮かぶ。

しかし、シビアに数字を見ると決して安心はできない。数字には鬼になれと、まだまだ氷河期だという自覚が必要である。俺は、数字に無頓着という短所があるのだから。

自分の長所と短所を秒で言い切れる人間がどれくらいいるだろうか。

持論だが、長所とは、自覚している部分ではなく、「複数の他人に褒められたことがあり、その点に関してナチュラルである(あるいはナチュラルに出来る。苦では無い)」ことではないかと思う。

たとえば抽象的な部分だと、「なんか話しやすいよね」とか言われたりするような、そういうやつである。この場合は、訴求すべき場面があったら「コミュ力が高く、人と人とを繋げる能力に長けています」とか言っておけばいい。

たとえば具体的な部分だと、「めちゃ絵が上手いよね」というようなやつである。その場合は、訴求すべき場面があったら「絵が得意で夜な夜な4コマ漫画を描いてはSNSに投稿しています。だいたいバズります。アベレージ1万“いいね”は固いっす」とか言っておけば数字も入っていてわかりやすい。

一方で、短所に関しては自分で気づきづらい。驚くほど、気づきづらい。

なぜならば、短所と捉えられる表現は、いくらでも長所としての言い換えが可能である点がひとつ。そして、その点を「短所」と自分が認めたくない場合は、長所として変換するケースもあるという各要素があるからであろうか。

「無愛想」は「寡黙でクール。渋すぎ」と。

「消極的」は「慎ましい」と。

「人の言うことを聞かない」は「自由で天真爛漫」と。

「どうしようもねえ馬鹿野郎」は「自分にとにかく正直。自然に生きている」と。

「わけわからん格好だし何言ってるか理解不能」は「すっごいカリスマ性」と。

「とにかくモテない」は「誰にも媚びない揺るぎない姿勢」と。

「融通がきかない」は「何事もマシーンの様にこなす正確性」と。

「自慢話ばかりする」は「成功をいくつも積み重ねている」と。

このように、いくらでも変換できる。しかしひとつだけ、短所を長所に変換することが極めて難しいことがある。

それは、「結果」という概念に帰属する。と表現すると固いが、そのへんを掘り下げまくると手前の短所がよくみえてきた気がする昨今。

要は、数字と行動がまだまだ足りていないという1点に尽きる。最近この内容のことばかり記しているのは、もはや自己洗脳に近い。短所を物理的に長所に変換させるためにも、明日も張り切っていこう。毎日取り掛かれることを頂けていることに全力で感謝しつつ。
_02/07

 

 

 


人と触れ合わない日が連なるが、今日あたりはひとつ案件で、依頼者と会話してほっこり和んだ。

孤独は、何よりも体に悪いという。理由として俺がけっこう強めに捉えているのは、「人とコミュニケーションをとっている際に出るものが、一人の時は出難い」という医学的な見解である。

それは、オキシトシン、ドーパミン、セロトニン、そのあたりの“幸せホルモン”的な類である。誰かと楽しく喋っていたりするだけで、これらは自然に分泌されるという。

「話すとスッキリする」という現象は、そういった医学的根拠があるのかもしれない。

逆に、人と接しない日が続くとどうなるか。人にもよるが、俺の場合は具体的にどう「体に悪い」かが、はっきりわかる。

宅でなんやかんやと作業を一人でする。バカバカ煙草を吸う。誰かと過ごしている時はそんな吸わんだろというくらい吸う。明らかに体によくない。

人と会わないと、夜、なんだか1日に満足できなかったような心境が残る。すると、酒の量が増えたりする。シンプルに、体に負担がかかる。

とりあえず2点だが、それらが蓄積すること、すなわち連日となると、当然よろしくない疲労感を伴う。

理屈では理解しているので、酒の量を意図的に制限したりする。今日あたりはけっこう煙草を吸うのを我慢していた。喫煙自体と決別すればいいとも思うが。

根本的な解決方法はひとつ。定期的に人と会う機会をつくることである。そうなってくると現状の俺の場合、人と適度にやりとりをする凌ぎ先を見つけることが大切。

とはいえ今日もまたひとつ、エントリー先からの採用連絡を迎えぬまま締切日を迎えた。いくつ申し込んだかもうわからんくらい求めているのだが、ことごとく落とされる理由がわからん。

バイトをするなということなのだろうか。決して、そう断じられる状況でもないと考えている。

なんだかわからなくなってきたが、今日も新たなライター案件に取り組む。しがみつくように原稿を書く。文章を書いている時は、なんらかの良きホルモンが出ている気がしてならない。
_02/08

 

 

 


仕事で数時間、Zoomで会話をする。手前の精神構造など単純なもので、それだけで少し元気が湧いてくる。

なんだかんだでここのところ毎日仕事はしている。しかし、絶対量と数字が足りん。どうすれば案件を増やすことができて、もっと稼げるのか。それだけの悩みである。

そこに悩んでいる人はいっぱいいるよねと、俺だけじゃないよねという事実を認識し、変なメランコリックは除外する。

とにかく、人と、なんなら一人ででも、喋ることが好きなのだなと俯瞰した1日。人と喋る仕事とかねえかなと思う。「一人暮らしの高齢者と会話して孤独感を癒す」というサブメニューが盛り込まれた新業務が失敗したばかりなのに。

俺はやはりアホの子なのだろうか。そうではないとこれから数字で示したいが、いまのとこたぶん数値的にはアホ。
_02/09

 

 

 


人の優しさは3種類ある。ひとつは、「受け入れてくれる慈愛」。もうひとつは「具体的な行動」。そして「的確な指摘」である。

「受け入れてくれる慈愛」とは、たとえば悩みを話した際、「うんうん。わかるよ。でも大丈夫だよ」と、傾聴に徹し、ありのままを受容し、否定せず、徹底的に毒を吐き出させ、改善に向かうアドバイスなどはいっさい含まない優しさ。お母さん的な優しさであろうか。

「具体的な行動」とは、焼肉屋で率先して肉を焼いてくれたり、2人の時に道路の車道側を歩いたり、相手を祝うタイミングでハイセンスな品を進呈したり、困った時に手を差し伸べる優しさ。アベック(死語)によく見られる優しさ。

「的確な指摘」とは、短所をダイレクトに付くという、相手の精神的な痛みを伴うフィードバック(この場合、超遠慮ないダメ出し)をする優しさ。あなたはここが駄目、ここが足りない、こうすれば望む方向に進めると、提案してくれる優しさである。

今日は、酒の呑み過ぎで昼過ぎまで寝ているというクソのような起きがけ。凄惨な気分で起動し、昨日の案件のフォローをして、原稿を書いて提出。夜は仲間と食事に行った。

その場で仲間から“優しさ”を受けた。それには、前述の3つの優しさが包括されていた。前提として、俺に関わってくれる仲間たちは皆、優しくて厳しくて愛があり、だいたいエロい。

中からひとつだけ掻い摘むと、給与所得が得られる凌ぎ先の斡旋をしてもらい、その場で電話を引き継いでもらい、面接日時が確定した。

めしは、おごってもらった。俺は食事中に言った。「いつもおごってもらってばっかりだからさ、超稼いで、君らに奢れるように頑張るよ」と。

仲間の一人は言った。「じゃあ、そうだな――お前の収入が安定して、月にうん10万、うん100万とか稼ぐようになっても俺は奢られない。外車を乗り回すくらいになったら奢ってもらおうかな」と。

「よっしゃ。俺、ジャガー(外車)好きだからそれ買ったら奢るね」と、返した。

みんなで楽しく肉を食い、酒を呑み、楽しかった。この1行でまとめられる1日ではあったが、肝心なのは、仲間の優しさに感謝の意を禁じ得ないということである。

とはいえ、ジャガーを買ったら買ったで、北区赤羽周辺の駐車料金は高えなとか思っている時点で、まだまだ志が低すぎ。
_02/10

 

 

 

 

 


先日受注した、初めましてのライター案件を1つ提出し、OKを頂き、今後継続依頼を頂けそうな流れとなる。

「昨日はこんな事がありました」と、良い方面のニュースを仲間の桑原氏に伝えると、率直に「よかったじゃないですか」と、喜んでもらえる。

手前が公開している楽曲の使用報告メールで、とても血の通った文章の感想をお寄せ頂く。

公開中の楽曲が売れる。

人によっては、どれも些細な事と捉えられるかもしれないが、こうして振り返ると、ほっこり良い事がたくさんあった1日。

昨日あたりから、なんだか風向きがふわりとゆっくり、良い方向に吹いてきたのかなと感じていいのかもしれない。

この調子で這い上がろうと覇気も出てくる。なにせ、1月から2月頭までは、それだけ地獄のような出来事ばかりだったのだから。
_02/11

 

 

 


昼前から夜、アーティストのSPALのイベント業務でみなさんとしっぽり過ごす。

銀座から赤羽へ戻り、夜後半は原稿を1つやる。うん、ちゃんと仕事しとるではないか、という密度の日。

人生ここから捲って稼ぎまくれと、なんとなく一万円札をデスク上の視界に入る所に置きっぱにして作業してみた。

それは、なんなら金の亡者になれというマインドセットではない。「ちゃんと収益と数字を念頭に置いているか?」という、意識の見張りのようなものである。

なんかこれはわりと効く気がした。とはいえ、はたから見たら実に物騒な光景であることに加え、本当に大切なことを忘れてしまうかもしれないので常にはやらない。

本当に大切なものとは何だろう。俺にとっては、それが「ひとつである」という認知バイアスがかかっていることに気が付いた。

本当に大切なことは、きっと複数ある。誠実さ、優しさ、愛、価値あるものや美しいものを産み出す力、感受すること、伝えること、自分も他人も尊重すること、認める勇気、たまにはアホになること。

直感をもとに書き出した、俺にとっての大切なことは全て、抽象的であった。だから、具体性の塊のような「現金」を晒しっぱにして仕事をするくらいでもいいのかもしれない。

とはいえ、なんかチラチラ見てしまい明らかに集中力が下がるから今後やらんが。
_02/12

 

 

 

 

 


「こういう時に限って雨ですよね――」と、赴いた俺を優しくエスコートしてくれる先方。今日は、仲間に紹介してもらった組織での面接日である。

一般的な面接の流れであったが、その場での空気感や面接官の方の物腰など、なんとなくフィーリングが合うなという所感。結果、採用。

エントリーしまくり、いくつ不採用となったかわからないという悶絶の2週間であったが、とうとう新たな源泉を得られる凌ぎ先に迎え入れて頂けた。

肝心なのは、業務をしてみて、少なくともしばらくは続けられると判断できるかどうか。スタート希望日を訊かれたので当然、最速の明日を所望。

具体的な結果を得て、まずひとつといった心境。次は、数字となって表せるかである。

夜は原稿を書く。今日はいっぱい提出できて良い感触。数日前からようやく、流れが好転していっているという肌感。

この調子で、油断せず、最悪の状況を想定しつつ、最適な行動をとり続け、邁進せよと、雨の匂いを楽しめる精神状態の1日。
_02/13

 

 

 


初日、というのは何事もやはり疲れるものだと、当然の感想が出る1日。

しかし、雇ってくれた場所は優しい人ばかりで、いろんな方から気をほぐして頂く。いい環境というのはとても貴重。あとは、続けられるように日々、慣らしていくといった状況。

帰宅してライター業もやるとめちゃめちゃくたびれる。そういう時はさっさと〆とすればいいのだが、なんとなくネット麻雀(賭けないタイプのやつ)を久々にやる。

打っていると、なんだか疲労感が気にならなくなる。そこで、丸一日緊張感が張りつめていたことに気づく。少しゲームしただけでリラックスできたことに、ちょっと驚く。

体も心も魂も、安らぎは必要なのだなと、適度なバランスは大切だと、当たり前のことを実感する。安らぎが無料ゲームというのもコスパ良しだが、もっとこう、何かあるだろうとも思うが。
_02/14

 

 

 

 


クソ寒いが散歩をする。手前にとって散歩は心を安定させる行為。瞑想に近い。なんでも「歩行瞑想」という高度なテクニックがあると今日知ったので、近々試そうかと思う。

学校の近くで、ベタにおばあちゃんが倒れておる。付近に主婦風のマダムが2人。俺は真っ先に「救急車は呼びましたか?」と聞いた。マダムたちは通報はしておらず、狼狽していたもよう。

「おばあさん、大丈夫ですか?」

「……」

返事がなければ即、救急車。個人的な救急通報の判断基準である。結果、おばあちゃんは待機中に意識を取り戻し、容体を伝えてくれるまでの状態に戻る。救急車が到着し、すばやく運ばれる。

マダムたちは、「もう〜! 本当にありがとうございました」と述べ、感謝の意をたくさん寄せてくれる。

「いやあ。電話しただけですけどね」と、俺は謙遜。とはいえ、119番通報という行為だけでも、消防署から感謝状がもらえるほどの善行だと知っているので気をよくした。人助けは気持ちがいい。脳科学的にも「人を助けると幸せホルモンが出る」という見解があるらしい。

呑み屋街にパトロールに行くと若い女子が絶叫しつつ暴走していた。周りには一般人が5、6人。警察官が10名ほど。ずいぶんな騒ぎである。

なんとなく眺めたところ、酔いどれての大喧嘩が勃発していただけのことと判断。今日もこの街は賑やかだなと帰路につく。

ルーティーン業務となった案件の原稿を書いて提出。あとは休み。YouTubeで堀江貴文さんが楽天の芳しくない業績についてニコニコ嬉しそうに語る動画を観たり、久々にピアノの練習をしたりしと、リラックスする。

先日、新たな源泉が定期的に得られることが決まり、連日の焦燥感が少し緩和された。まだ始まったばかりだから大変なことが多いであろうことに加え、続けられるかまだわからない状態なので油断は禁物。しっかり取り組みたい。

俺は基本的に報酬脳であるため、収入源の数、収入の額、それらがテンションに比例する。気をしっかりもって、明日からも張り切っていきたい。とりあえず、おばあちゃんが無事でありますように。
_02/15

 

 

 

 


新たな源泉が得られる場所へ赴く。要は事務のバイトの出勤2日目である。現状ある各種の収入源に加え、俺は給与所得が得られる仕事を始めた。

何故ならば、個人事業の業績がまあ色々あってガツンとふらつき、新たに始動した種類の案件も、まだ走り始めたばかりという理由がある。

頑なにバイトはしたくないと思っていた。しかし、考え方を変えた。「給与所得」というのは、ほぼ確で得られる類の稼ぎ方。そして、それは自営業と並行してもできる。ではやっとけと。

さらに、そういうスタイルでも、役所に届出した屋号をおろすわけではないので、フリーはフリーだと。やったことのない仕事を組織で学ぶことで、ビジネス的視野が広がる利点もあると、それぞれ認知した。

渋滞していた思考をそのように整え、今日は勤務に原稿と、2つの源泉から収入を得た。ストック収益も、決して多額とは言えないがコツコツ入ってくる。現状を冷静に捉えると、ピンチからの脱却の光が具体的に見えてくる。

「ピンチはチャンス」という、真理を捉えずに多用しがちなフレーズがある。もう3回くらいここに書いた気がするが、その真理を、合っているかどうかは別として、俺はこう捉えている。

「ピンチの時は、変わるチャンスであり、自分の弱点をちゃんと見つめて改善し、立ち向かって進化する機会である」と。

俺の弱点は、まずは数字に無頓着なこと。そして、感情と理想が基本的な行動原理であることが起因の頓珍漢なビジネス思考であろう。他にもたくさんあるが今のところ露わなのはこの2つ。

感情的に理想に向かうのは悪いことではないと思う。しかし俺の場合、今は順番として、理想は殺さないまま抱いておき、行動としては数字とビジネススキルを上げることが最優先だと思った。

まずは優先的なことをしっかりやって、ガッチガチの土台を作り、理想に向かう。手前はシンプルに順番が逆だったので、多発したイレギュラーに対応できなくて今に至ると認めた。

「そりゃそうだろ」と、他者からしたら一言でまとめられる内容。しかし世の中には、42歳になってようやくそこに気が付くという人間もいるのである。

今日の予定の、金に繋がるタスクを全てこなし、夜な夜なエレクトリックギターをアンプでかき鳴らす。気持ちがいい。何がいいって、初期衝動がいまだにちゃんと生きていることである。

とはいえまずは稼ぎましょうよと、脳内でいろんな人たちからの声が聞こえるようである。何事も、順番と型は大事だと思い知る2月も後半。もう後半。
_02/16

 

 

 


物も、最期のお別れは寂しいのであろうか。

本体が故障し、破棄せざるを得なくなったCDコンポ。MDも聴けるという、今となってはほぼ不要の機能も搭載された懐かしのオーディオ。

本体と、スピーカー2つは、ワンセットである。それぞれ長年一緒に稼働して、様々な音楽を鳴らしては人間を楽しませてきた。時に、癒してきた。有事には、ラジオから情報発信する大切な役割もあった。

人間で例えると脳や神経にあたるだろうか、本体の基盤が故障したようで、まともに鳴らなくなってしまった。

しかしスピーカーは正常作動するので、ネットアプリで売却することにした。半年ほど前に出品したのである。

本体は、同時期に粗大ゴミとして処理しようとしたが、「粗大ゴミシール買ってきて貼って――面倒だなあ」という理由でずっと宅に置いてあった。

2日ほど前、ポストに「不用品無料回収」のチラシが投函されていた。アンプも対象と記してあったので、是非利用しようと、回収日である明日に備え、宅の物件入り口に今日、置いてきた。業者が明日、回収する段取りであろう。

昨日、フリマアプリでスピーカーの買い手がみつかったので、やはり今日、発送した。半年かかってようやく売れたのである。

ふと、たまたまにしては、なかなかの確率だなと思った。チラシが投函され、破棄対象日にアンプが回収され、相棒であるスピーカーは同じ日に売却成立して発送となった。一緒に宅を去るかたちとなったのである。

片方が先に処分されたら、残されたもう片方は、長年連れ添った相棒と離れ離れに別れるような寂しさがあるのだろうか。

物も、ずっと一緒だった奴と別れるのは悲しいのだろうか。

せめて一緒に、最期を迎えたかったのだろうか。

その想いが、奇跡的なタイミングを呼んだのだろうか。

そのようにむしろ手前が感傷に浸る。一緒に最期を迎えられてよかったねと。永いあいだ、おつかれさまと。役割を果たしたんだねと。

そう考えるのがむしろ自然なことかなというほど、驚くほどピンポイントで最期の日が合わさったという不思議なお話。

なにしろ彼らが、心中するかのごとく、一緒に最期を迎えることができてよかったなと切に想う。とはいえ、俺が使ってたやつではないが。
_02/17

 

 

 

 


真冬の季節。だが明日、東京は20度近くまで気温が爆上がりするらしい。何故か。答えは簡単である。レッド・ホット・チリ・ペッパーズが関東甲信越は東京都に上陸するからである。

気象庁は肝心の情報を見落としているなと、同庁のスパコンの精度を訝しむ。パワフルなミュージシャンのライブエネルギーが天気に影響を及ぼすことは超あるある。

俺は明日、東京ドームで、レッチリを観る。洋楽ロック大好き趣向に加え、CDが売れまくった時代に青春を過ごした手前にとって、ホッチリは伝説のバンドの一つ。

そういった殿堂入り的バンドのライブは、なるべく生で体験するよう努めてきた。

初めてチケットを買って行ったライブは高校生の時のヴァンヘイレン。少しして、エアロスミスも観た。共に、東京ドームであった。

それからちょっとオルタナティブロックに走り出し、レディオヘッドも体験した。ペイヴメントも、フレーミング・リップスのライブも参戦した。エレクトロミュージックに傾倒してからはオウテカの単独ライブも行った。

大型フェスも加えるともっと観た。スティーヴィー・ワンダー、レニー・クラヴィッツ、エイフェックス・ツイン、DJシャドウ、コールドプレイ、ナイン・インチ・ネイルズ、マッシヴ・アタックと、歴史に名を刻むアーティストをけっこう観てきた。

肝心なのが抜けている。レッチリである。ついにあの唯一無二のグルーヴとエネルギーを全身で浴びることが出来るのである。しかも、ギタリストはジョン・フルシアンテさん。俺が好きなギタリストトップ3に入る御大。これは興奮を禁じ得ない。

40年後、俺が老人になり、孫的な存在がいたとしよう。その子が14歳くらいになって、エレクトリックギターに触れ出したとしよう。そんなギターキッズがまあまあ難しいギターリフに挑戦しているとしよう。俺は伝える。

「おじいちゃんはね、今君が弾いてる曲『Can’t Stop』をライブで観たんだよ」

「うっそすげえ!」

「うん、ライブバージョンだとイントロ入るまでがクソ長くてねえ……」

「あの最初のだんだん盛り上がってくとこ!?」

「そうだよ。ずっとスネアを連打していてねえ。じらすんだよ」

「どうだった? どうだった!?」

「どうもこうも。口で説明はできない感動があったよ」

「レッチリって音楽の教科書でも見たよ! フリーって人も凄いんでしょ!?」

「すごかったねえ……常に落ち着きのないムーブでねえ。観てるだけで楽しいんだよ。幸せな気持ちになれるんだよ」

「おおおおフリーやっぱすげえんだ!」

「君が今弾いているのはストラトキャスターというギターで、レッチリのギタリストも愛用してるんだよ」

「そうなの!? この、おじいちゃんがくれた青いやつ!?」

「そうだよ。50年くらい前に買ったやつだよ。もうビンテージギターだねえ……どうしても困ったら、売ってお金にしてもいいんだよ。フェンダー製だし、今だとかなり高価だよお……」

「絶対売らない! レッチリの人も使ってたタイプのやつなんでしょ!?」

「ほっほっほ。ちょっと貸してみ?」

「お手本見せてよ!」

「ふん!『Can’t Stop』はこう!」

「おお! おじいちゃんめっちゃ早く動けんじゃん!」

「これが“体験”をもとにしたプレイだよ。ゼエゼエ……」

「うおおおお!」

そういうわけで、明日は「Can’t Stop」を演奏してくれないと切実に困る。ひとつよろしくお願い申し上げます。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ殿。
_02/18

 

 

 

 


レッド・ホット・チリ・ペッパーズが2月19日、東京ドームで『レッド・ホット・チリ・ペッパーズワールドツアー 2023ライブ・イン・ジャパン』東京公演を行なった。本公演は16年ぶりとなる単独公演で、ギタリストのジョン・フルシアンテの復帰を記念するアクトともなっている。ロック界のレジェンド・レッチリの灼熱のライブの模様を以下にレポートする。【取材:平吉賢治】

といったリード文(前文)から始まるのはライター業のライブレポート案件の時。

今日は、チケットを購入しての、いちレッチリ大好きファンとしての参戦。仕事ではないので、遠慮なくビールを呑みながら現場で開演を待っていた。

オープニングは、レッチリという生命体の産声を表すようなジャムセッションがドームを揺らす。そこから、怒涛のセットリストを駆け巡る。

感想を一言で表すならば、絶叫を禁じ得なく、興奮を抑えきれず、涙は頬をつたう、至高の約2時間。

「やってほしいな」と思っていた曲はほぼほぼやってくれたという、いわゆる“神セトリ”であった。

同行の方と、ああだこうだと笑顔で感想を交わす。公演の前後も、レッチリに関しての話題に花を咲かせる。これぞライブの醍醐味。今年一の幸福感を得た俺は、今日関わった全ての人たちへの感謝にまみれて現在、ベロベロに酔いどれている。

<I don’t ever wanna feel Like I did that day  Take me to the place I love  Take me all the way
>(あの日みたいな気持ちはもう御免だ 大好きなあの場所に連れていってくれ 行けるところまで、連れていってくれ)

と、和訳できる歌詞は「Under The Bridge」という曲の一節。それを体現した1日でもあった。レッチリと、同行の方が、一緒にそこに、俺を連れて行ってくれたのである。

何度も書いているが、俺は周りの方に恵まれている。それは、人様に自慢できるほどの“ギフト”である。行けるところまで、連れて行ってくれる。俺個人の力では辿り着けない所までも。

そう考えると、“会場一体に――”と、ライブレポートで記されがちな表現を全身全霊で体験した日であり、人と人との繋がりという部分をあらゆる角度から認識した。

なお、レッチリの楽曲「Can’t Stop」は1曲目に炸裂して驚愕しつつ漏らす。ありがとうございます。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ殿。ちなみに本文はライブポートではなく、個人の感想。
_02/19

 

 

 

 

 


案件で北参道へ。一度も利用したことのない駅だったが、降りてみたら新宿〜渋谷間の明治通りの側とすぐにわかった。「ああ、ここかあ」とか言いながら早めに着いたので肉マンとコンビニコーヒーで一服する。

昨日の漢力全開の空気感とは一変。かわいいアイドルさんの記者会見案件である。パシャパシャ、カタカタと、いそいそ仕事をして帰宅。

それにしても昨日は終日楽しかったなと、幸せホルモンがたくさん出たのであろうと、そう実感しつつ、全体的に調子がいいのでそのまま夜まで別件の原稿を書く。

こういった感じで、仕事はほどよく忙しく、遊ぶ時は夢中になれ、気がつけば金がザクザク鳴っているという青写真を少しずつ塗りつぶしていきたい。
_02/20

 

 

 

 


せっせと仕事をする。まずは頂ける案件をこなし、常に新たなアプローチを考えて行動して、と切実に感じる1日。

また新たに、ライター業の継続案件取得に挑む。一回やってみてOKだったら続投というテスト案件。これを掴めばまた源泉が増える。10日ほど前もそういった流れがあり、案件を頂ける流れができた。

こういった営業力というか、野球に例えると、バットを振る回数が少なかったのかなと今更気付く。

打率は低くとも、振った分だけ当たる確率は上がる。一撃でホームランが打てるようなタイプではないので、なおさら回数は大事であると認識する。

振って当てて、塁に出てと、そういったシンプルな原理を思い出した。元・野球部なのになぜそこに気付けなかったかとも思うが。
_02/21

 

 

 

 


人工知能の音楽力をためしてみた。いま話題の「ChatGPT」に対し、このアプローチを行なう音楽家は少なくないはず。

俺はシンプルに、「ジャジーなコード進行を16小節で提案してください」と、テキストを打って投げかけた。

ChatGPTからの回答は以下の通り。

「以下は、ジャズの典型的なコード進行の1つである16小節のプログレッションです。

| Em7b5 | A7alt | Dm7 | G7 |
| Cmaj7 | Fmaj7 | Bbmaj7 | Eb7 |
| Am7 | D7 | Gmaj7 | Gmaj7 |
| Em7b5 | A7alt | Dm7 | G7 |

このコード進行は、複雑な構造を持ち、多くのジャズスタンダードで使用されます。最初の4つのコードは――(中略)――このコード進行を使って、ジャズのスタンダード曲を作ってみることができます。メロディーやリズム、スタイルを加えて、独自の曲を作ってみてください!」

実際に楽器を鳴らさずとも、コードが文字でチャキチャキと打たれていく途中でもうわかる。完全に、スタンダードジャズのお手本のコード進行だと。楽曲「Fly Me to the Moon」あたりに適用されるスタイルである。

一応アコースティックギターで弾いてみたら、そのままフフフンと適当に歌うだけでジャジーな曲の原型ができる。

そこでほかにも試したが、やはり結果は一緒であった。ジャズやボサノバ、ロカビリー、ブルースなど、スタイルがくっきりしている音楽ジャンルほど、ChatGPTは「確かにそうですね」というコード進行を提案してくれる。これは驚異的。

この提案をDAWの機能と連結させると、音楽知識ゼロの人間でも、メロディなしのオケくらいは簡単に作成できるだろう。

ChatGPTが答えたジャジーなコード進行は典型的な「ツー・ファイブ(II-V)」というコード進行だった。

さらに、それをそのままコピペし、「このコード進行をもっとおしゃれにアレンジしてください」と投げかけたら、わりと展開させてきた。あとは好みで微調整すればブラッシュアップと言えるレベルまで提案してくれるのである。

もう、ミュージシャンの仕事がAIに奪われる日が迫ってきたかと震えた。というのは一瞬だけで、正直、AIが提案したジャジーなコード進行は、音楽家なら基礎知識として、あるいは感覚として、頭の中や体に備わっている。

そして人間は、それを楽器でプレイし、グルーヴを生み、ダイナミズムもつけられる。ライブ演奏ができる。ここまではまだ、現状、AIにはできないことだと思う。

とはいえ、ChatGPTは本当に近々、あらゆる分野において革命をもたらすだろうという現実味を感じた。

すごいけど、なんだかなあ、生身の人間の情念とか激情や悲壮感などを表す音楽的土台を秒で出されてもなんだかなあ、という人間独自の想いも、やはりこぼれる。

そこで「オルタナティブロック調のコード進行を16小節で提案してください」と、打ってみたところ、返ってきたコード進行はまずまずクソだった。だから俺はオルタナが好きなのかもしれない。
_02/22

 

 

 

 


――まず、AIにまとめてもらった今日の日記の要約は以下のとおり。文字数は原稿用紙1枚の文字数である。

“この文章は、夜の帰り道に黒服から声をかけられる様子や、自分が書く日記について考える様子が描かれています。主人公は、自分がなぜ低俗なワードが飛び交う日記を書き続けるのか疑問に思い、ChatGPTに聞いてみたところ、日記を書く理由は思考整理やストレス発散、記憶に残すため、創作活動の一環、自己表現や自己認識など多岐にわたることがわかったという内容です。”

以下は、原稿用紙2枚分ちょいの文字数の全文である――。

「おっぱいとか、どうですか今日は? あとおっぱいとか!」

「チャンスをください。兄貴は制服系でよろしかったですよね?」

などと、夜の黒服さん方から最低5回は声をかけられる赤羽の夜の帰り道。俺はこの界隈を「穀潰し淫靡道」と名付けた。その、シモがキツいルートは近道なのでよく利用する。

とはいえ、ああいったグレーというかアウトロー的な生業の人間とは謎に波長が合うので、声をかけられても悪い気はしない。同時に、俺もあれか、グレーな穀潰しなのかなという自問が生じるがそこは不問。

というか俺が「制服好き」という性癖である前提で、遠慮なくパーソナルスペースを侵食してくるアタック感。嫌いではない。女性の制服の好みに関しては、職種等による。

昨日今日とバイトに行き、そんな感じで帰路につく。宅でもちょっと仕事をしてから日記を書く。

何故俺は、こんなにウンコとかおっぱいとか、そのような低俗なワードが飛び交う日記を日々書いているのだろうと天井を見上げた。

真理を知りたかった。相手は誰でもいい。誰かに教えて欲しかった。

「ChatGPT」に聞いてみた。「人は何故、日記を書き続けるのですか?」と。

以下のような答えが秒で返ってきた。

“人々が日記を書き続ける理由は様々ですが、一般的には以下のような理由が挙げられます。

1. 思考整理やストレス発散:日記を書くことで、自分自身の気持ちや考えを整理することができます。また、感情を書き出すことでストレスを発散することもできます。

2. 記憶に残すため:日記を書くことで、日々の出来事や思い出を記録し、後で振り返ることができます。これにより、自分自身の成長や変化を確認することができます。

3. 創作活動の一環:日記を書くことで、文章を書くスキルを磨くことができます。また、創作活動の一環として、日記を書くことでアイデアやストーリーを形成することもできます。

4. 自己表現や自己認識:日記を書くことで、自分自身を表現することができます。また、自分自身を客観的に見ることができるため、自己認識を深めることができます。

以上のように、日記を書く理由は人それぞれであり、その目的は多岐にわたります。”

とのことである。神かよ。
_02/23

 

 

 

 


新たなクライアントを獲得すべく、テストライティングをして原稿を提出する。うまく行けば、継続案件がとれる。そうでなければ、また他を攻める。常に営業は欠かさぬべしと動く。

先月末に頂き、続いていた案件は諸々あって終了。ではと、滞っていた音楽制作を進める。ストック源泉を伸ばすべく。

そのように着々と個人事業の収入を広げ、給与所得も稼ぎ、だんだんと土台をでかくしていこうと、手前のリソースを有効活用しようと、前向きに作業する。

理想に向かうには結局、動くことが大事だなと再認識した2月も後半。
_02/24

 

 

 

 


昨夜は湯船でヒタヒタとシャワーを浴びるイニシエーションを行なう。そして、ゆっくり長めにストレッチもする。すると起きがけめちゃめちゃしんどい。しかし立ち上がるとスッキリ。整っていたというわけである。

人は、帰宅して「ただいま」「おかえり」「ニャー」とあいさつし、団欒を囲み、子どもとタブレットかなんかで遊び、ちょっと酒を呑み、日によっては遠慮なくセックスしたりして、精神を整えるのだろうか。

確かに、それら一連の流れは、心を落ち着かせる脳内神経伝達物質のバランスを保つのに有効。だからみんな伴侶を求めたり、家族を築いたりするのだろうか。そのほうが、人として整っていると断じられる。

俺はいくつになっても整わんなと、毎日のように思う。むしろこうなってくると、整いたくないのかもしれない。

では俺の思い描く整いかたとはなんぞと考えた。規則正しい生活と安定した収入だろうか。収入は欲しいが、規則正しい日々は報酬脳がムラムラして感心しない行為に走りがち。

では毎日全国海外とエネルギッシュに駆け巡りたいのか。それはそれでしんどそう。

じゃあ一室に籠って研究なり創作なりに没頭したいのか。それはずっとだと、わりと寂しくなる性格であると最近判明した。

そういったわけで、いろんなことをたくさん、深くも浅くも、ワイドなアプローチも一点フォーカスも――そういった多角的なのが理想なのかもしれない。抽象的すぎてそれは整わないわけである。

とりあえず今はたくさん稼いで、その先の景色から改めて熟考したい。あるいは、その道のりでなにか気づくかもしれない。

いろんな場所に行ったり、いろんな仕事をしたり、いろんな人に会うのは好きだ。それは救い。今日のところはそのように思考をまとめて、レモンサワーを呑んで寝よう。

冷凍庫の霜が溜まったところで缶を寝かせてクルクル30回転くらいさせる。すると早くキンキンに冷える。意外と知られていない酒呑み豆知識。
_02/25

 

 

 

 


「平吉を今年中に金髪にする」という計画が水面下で進んでいる。そのように、エロい仲間一派の一人が吐露した。

「いや、どういうつもりですか?」と、率直に問う。すると「金髪にしたことないんだろ? 髪を染めたことないんだろ?」とシンプルにコメント。

「その心は?」と、真意を探る。しかし「左右半分だけでもいいから」と、はぐらかされる。

「それじゃユーチューバーのヒカルさんじゃないですか」と、浮かび上がったイメージを伝える。間髪入れず「じゃあ前後どっちかでいいから」という極端な提案が上る。

「びんぼっちゃまみたいにするつもりですか?」と、なつかしの漫画を例に挙げる。「なんだっていいからよ。しろよ。金髪!」と、雑な回答。

人はハイになったり、気合を入れたり、心境を一新しようとしたりする時、外見をガラッと変える傾向があるにはあるかもしれない。

失恋して髪型を変えたり、腹をくくって刺青を入れたり、ピアスをして気持ちを上げたりと、スタイルは様々。

俺はあまりというかほぼ、そういったことはしない。なんなら髪型なんて高校生の時からほとんど変化はない。若干ハゲにビビってるくらいである。

だから仲間の計画のコンセプトに対し、「俺を金髪にする」イコール「平吉に元気になってもらいたい」という、慈しみ含みの解釈をとった。

その上でこう聞いた。「俺をおもちゃにしているだけでしょうも?」と。すると、言葉は発さず、ニヤニヤと我が子を見つめるような笑みをこぼした。

おそらく俺の仮説は当たっている。やはり俺は、周りの人たちに恵まれている。いや、この件に関しては絶対に実行込みでおちょくろうとしている説濃厚。

第一、俺が金髪ギンギンにしたら『ストリートファイターII』のケンみたいになるのは明白。それは御免被る。 しかし、それで昇竜拳が出せるほど気持ちが上るなら喜んで金髪にするが。

とはいえ、「じゃあ、金髪にしよっかな〜?」などと軽くでもこぼしたら、「よし! 金出してやるから今から美容院行くぞ! おい動画回せ、配信もだぞ?」くらいガチでやるからエロい仲間たちはあなどれない。ちょっと楽しそうだが。
_02/26

 

 

 

 


昨日の夜あたりから今日にかけて、どうにも抑うつ気分に纏われてしんどかった。

昼間に1件、仕事の依頼を完了させる。その後は暫くインターネット上をふらふらし、ソファでくたばる。起き上がったら腹がへったのでしっかり飯を食おうと駅前まで赴く。

赤羽一番街でとんかつ定食を食べたところ、大盛りオーダーした米がやたらと進んだ。ごはんがとにかくおいしかったのである。体が欲していると実感した。

なんでも、炭水化物を抑えた食事を続けると、脳内のセロトニンとトリプトファンの量は減少するらしい。その点は、抑うつ気分と大きく関わる。

2日くらい、確かに炭水化物をほとんど摂っていなかった。だからセロトニンがうまく分泌されず、気分にも影響が出た。そして、ごはんをいっぱい食べたらそのへんが調整された。よって、シンプルに元気が出た。

ごはんをちゃんと食べれば変に落ち込むことはない、くらいシンプルに捉えていいんだなと認識できたわけである。

確かに、妙な気分になる時というのは食事が偏っている時が多いと過去を振り返る。気付けてよかった抑うつ対策。当然といえば当然のことっぽいが。ちゃんと食おう、めし。
_02/27

 

 

 

 


子猫がたくさん産まれる夢をみた。直感的に瑞夢(縁起のいい夢)かなというフィーリングだったが、単に夢精をしていただけであった。

というわけだったらオチがつき、もう特に振り返ることない1日。実際は別に夢精をしていない。今日もせっせと金を稼ぐ。

ちゃんとめしも食べて夜は制作を進める。2月も末日か、ということは仲間のベーシスト・堀田氏の誕生日かと、月日の流れを噛みしめる。

明後日あたり一休みがてら、プレゼンツでも買いに行こうかなと企てる。相手が喜ぶ品を考えてのショッピングというのは胸躍る。

パンツとかでいいかなとふと思う。いや、彼の好みの、まず喜んでくれるであろう至高の逸品を探す旅に出よう。たぶん池袋あたりになると思うが、3駅とはいえ足を伸ばすところにも意味がある。あるのかな。
_02/28

 

 

 

 


 

 

 

> 01/2023

> BLOG Top