08/2022

アイコン190425管理人の作業日記

ここだけ毎日更新。ツイートばりの短文日記。
喜怒哀楽凝縮の夏。8月


定期的に肌荒れとなる症状がまだしつこいので病院へ行く。最近出来たやたらでかい総合病院へ再診で赴く。

そこは病院として最新の造りと言っていいであろう。ロビーは高級ホテルの如く煌びやかな清潔感に溢れ、謎にグランドピアノが設置してある。受診後の支払いなど機械でサクッとできる。

これはすげえなと、俺はアコムやプロミスとかの自動契約機のような造形の支払機でクレジットカード決済をし、塗布薬と飲み薬を持ち帰る。やはり世間の進化、デジタル化はめざましいなと感心する。

俺も新たな分野に目を光らせ、進化しようと、人としてこう、ブラッシュアップしていこうという意気込みはある。「web3.0」にまつわる書籍を熟読するほど、最新の世界について行こうとしてはいるのである。しかし本当に何が書いてあるのか理解するのにたいへんな時間がかかる。というか半分読み進めるも、ほぼ内容がわからない。

ああ俺はアホの子なのだろうかと、そのようにしょげる側面もあるが、ブロックチェーンだと暗号通貨だのメタバースだの非代替性トークンだのと、知らない概要をひとつづつ理解していって繋げれば、新たな知識を得て、何か跳ねるヒントが生じやしないだろうかと胸に希望を照らす。

20代前半の頃、一人で音源を完成させるなど不可能だと思っていたが、その手のことをひとつづつ学んだ。オーディオインターフェースとは、DAWとは、ミックスダウンとは、マスタリングとは――全て概要を学び、機材を揃え、実行して制作し、市販レベルの音質の音源を完成させることが出来るまでの段階に至った。

そういう風にスモールステップを踏みながらやっていけば、俺も新たなウェブの世界に早い段階から対応できるのではないかと信じる。

たぶんだが、「ボタンを押す行為がタッチパネルに触れる行為に進化した」くらいの変化が、近い将来に起きるのではないかという空気感がある気もする。

その際、すぐに、最新のスタイルで何か表現したり収益を得たりするアクションが起こせるような状態でいたいのである。

このように言葉に並べると、なかなか見上げたものではないかという感じであるが、いまだにNFTってなんなのかわからん。「わかる」という基準に達する指標としては、「人に説明できて理解を促せるかどうか」であろうか。

「平吉さん。『NFT』って何ですの?」

「うん。『NFT』っていうのはつまりね、非代替性トークンと言って、ブロックチェーン上で取引されんのかな? そのデジタルデータが唯一無二であること? うん、それを証明して所有? そう、自分のだよって主張できて、できるのかな? 署名ができるんだっけな? 『これは一個しかなくて僕のだよー』的な? デジタルだけどコピーできないんだっけな? うん。そんなテイスト?」

「ブロックチェーンって何ですの?」

「は?」

「は?」

「『は?』じゃないよお!」

「うわあ!」

というくらい酷いものである。だからちゃんとこれからのwebのことを学ぼうと思う。なぜか俺にはえらく難しく感じるのだが他の人はどうなんだろう。
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普段より3時間は早く覚醒。これはもう起きちまおうと奮い立ち、キッチンでグァバジュースを一気にすすってしゃきっと始動。

めきめきと上昇する気温は今日あたり今年マックスではというほど。容赦無く冷房が効いているカッフェでも行って作戦会議をしようと、ラップトップやらを持ってドトールへ。

でかいサイズのコーヒーを飲みつつカタカタと業務内容を精査する。隣のテーブルのとっつぁんが数独をやりつつ「ああ!」だの「そっかぁ〜」等、でか目の独り言が際立つ。やかましいなと思えど、とっつぁんのボルテージはいっさい下がらない。

喫煙ブースで一服しながら、「ああ、あれだけ数独にアツくなれるのはむしろ羨ましいな」と煙を吐き出す。その刹那、業務端末がブルリピロリと鳴ったのでその場で出て対応する。

席に戻り、4人は居たあの狭い空間で「お電話ありがとうございます――!」などと声を張られては、静かな一服中の気分をさぞ害してしまったなと、ほぼほぼ俺も数独のとっつぁんと同じじゃねえかと、少々反省の色を醸す。

新規顧客の入電から依頼を得て、ご希望の頃合いまで小一時間。その間は予定であった信用金庫の口座開設のため銀行へ。

新事業の売り上げプール専用にしたいと思っている口座なのだが、その場合は一般的な個人口座とは開設までの流れが異なると、うら若きお姉さんからご説明を受ける。

「登記はなされていますでしょうか?」

「は?」

「法人ではないとのことなので、なくても大丈夫ですが」

「はい。個人事業です。今のとこ」

「そうしますと、一度、平吉さまのご住所の場所に営業の者が行きますので」

「僕の仕事部屋で面談、的な?」

「はいそうです。その事業を行なっているかどうか、などを――」

「一見して、今申し上げた業務のカラーの部屋ではないのですが――」

「まあ、大丈夫かと思われます」

「さようでございますか(棚のヤクザ漫画とか隠しとかなきゃ――)」

印鑑まで持参したのだが、後日再度面談を経てとのことなので予約だけして依頼元に向かう。業務をして売り上げを得る。具体的にまた、というリピート依頼提案も賜り、俺は最高の気分で新営業エリアから赤羽までチャリを走らせた。

早起きはなんぼか得をするらしいし、いや、そうでなくても依頼は来たし、などと考えつつ夕方もう1件リピート依頼を頂き業務を行なう。金を得る。

8月はなかなかのスタート気味ではないかと上機嫌で帳簿を付け、めし食って制作をする。着手中のブレイクコアはじっくり作り上げたいので、並行して作っている大人っぽいソウルミュージックの方を先に進める。ストラトキャスターを撫でるようにカッティングしてばっちり録音する。

それにしても、ご高齢者向けの生活サポート事業をちゃんとやっているか否か、というのを判断するために来宅する営業の方に、この仕事部屋をどう説明しようかと考える。

以前、当該の信用金庫に別件で相談に行き、「音楽ライター」と「音楽制作」「演奏」「ウェブ経由の収益」なども源泉であると説明した時は、担当の方がかなりの音楽好きとのこともあり、やけに話が盛り上がりつつ、手前は複数業態の個人事業をやっていることをご理解頂けた。

しかし、その時とは別の営業の方がいらっしゃるとのこと。スムーズに説明が通れば良いのだが。

「ようこそいらっしゃいました」

「失礼します。あれ? なんですこれ? ギターとかいっぱい――音楽機材ですかねあの辺にいくつもあるのは? ピアノ、キーボードですかあれは?」

「そうですね」

「お伺いした業務とは全然――」

「はあ。それとは別に、収益のためのコンテンツ制作に必要だったりしまして。ええ。そうですそうです。遊びとか趣味の部屋ではなくてですね」

「はあ……なんか大きなアンプもありますし、CDもいっぱい――あ! レディオヘッドがたくさんありますね!」

「お。お好きですか? レディヘは」

「いやあもう! 10年くらい前に埼玉の単独ライブ行きましたし!」

「あ、それ僕も行きましたね」

「おお! あの時のセトリがもう……!」

「グァバジュース飲みます?」

という感じになればこっちのものなのだが。とりあえず、事業計画書とか顧客名簿、あとは集金済み現金全額と領収書全部あたりをおもむろに提示すればたぶん大丈夫であろうと、ドンと構えることにする。漫画の棚は布でもかけて隠しておこう。
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今日は半休である。明らかに疲れが溜まっているタイミングなのでちょうどいいなと、とりあえずわりと本気で掃除をする。換気しながらやっていたら信じられないほど発汗したので、浴びたばかりだが再度シャワーを浴びる。スッキリしてクリニックへ行く。

「最近、だんだん良くなってきました。もうちょいで本調子、といった感覚でして」

「それはよかったですね」

といった感じの平和な問診を経て、ちょっと散歩して帰宅。ストック収益の月次集計などをやってからラーメンをすすりに行く。

さて戻ってYouTubeでもタレ流しにしながらゴロゴロしてやろうと思ったところ、入電がありライター案件を頂く。これは実にありがたいなと、速攻でやってすぐに提出する。

そして、昭和団地にまつわるYouTubeチャンネルを流しっぱにしつつソファに転がる。「半休」の予定の日に、「早めに対応してくれると嬉しい」的な案件が来て、すぐにやって完了。これは俺にとってかなりの幸福である。などと実感しながら依頼者に感謝の念を寄せつつ仮眠する。

バッと原稿を書いた直後につき頭が冴えているので、リラックスはしているが入眠まではいかず。それはそれでちょうどいいかなと30分くらいで起き上り、あとはゆっくりしている。

「価値のある人間になる」とか「成功する」とか思っている奴が、そんなのんびりしていていいのだろうか。

「体と心の健康が第一」「休むのも仕事のうち」「休息は生産性を上げる」――だから、週に1、2日くらいはそのようにしているのが吉。

という、アンビバレンスな思考が脳内でグルグルする。どちらが正解か。それは、生活状態や収益の状態、現在の人間関係などが物語るのであろうか。

今日のところは、収益も得たし、休息の時間も十分とれたということでよしとする。これで資産やらが増え続けたりする状態までいけば、「正解」と断言できるであろう。

我ながら変わったなと思うくらい、歳を重ねて掲げたコンセプトは「稼ぐ」というシンプルなもの。強く意識すれば、わりとパワフルかもしれない。

あとはそれを数字なりで証明する必要がある。これが手強い。だが、潜在意識に叩き込んだくらいのレベルまでいっていれば可能であると、手前を鼓舞する。

“潜在意識に叩き込む”方法はいくつかある。俺がよくやるのは、紙に書いて目につく場所に掲示し、毎日それを見て、ガチで強く意識することである。なんなら貼る方法ではなく、それを財布などに忍ばせて常に持ち歩くというのも、経営者などはよくやると聞いたことがある。

俺はその方法で博奕との決別に成功した。厳密には、「やりたいが、やらない」を毎日積み重ねて数年が経つ。と、表現した方が適切である。

だから、こないだの誕生日から、鏡の横に「稼ぐ」と書いた紙をドンと貼り出した。

来客者に見つかったら「うん? 『稼ぐ』ですか。ははは。がめついっすねー」くらい言われるかもしれないので小っ恥ずかしいが、そこは隠さずに、「これで潜在意識をですね――」と、真顔で堂々と説明するくらいでいいのではないかと思う。

正直、見られたら本気で恥ずかしいのでもうちょい目立たない所に貼ろうかという発想もあるが、手前の場合は、それでは効果が薄れる気がするので思い切り晒しておく。
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急にヒヤリと涼しくなるから体がびっくりする。ここ最近の、やや少寝不足気味の日々を取り戻すかの如くやたら睡眠をとる。昼過ぎまで寝くさる。

涼しいのはいいのだが、気温差が激しい。精神科医に直接聞いた話によると、前の日よりも気温差が5度以上あると「鬱などを抱えている方はしんどくなりがち」とのことである。手前はというと、まあ別に今日は普通かなといったコンディション。

近隣を散歩したりYouTubeを観たり、ネットで格好いいエレクトロミュージックを探したりと、半休日相応にのんびりしている。夜は制作をするもあまり進まない。パートがバシっと決まらない。ひさびさの雨空とリンクしたような、そんな日もある。

本日のハイライトは、コンビニで買った「オクラしらす弁当」みたいなやつがおばあちゃんが作ってくれためしみたいで思いのほか美味しい、幸せだなと、ガツガツ食ったあたりであろうか。実に地味な半休日。
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秋のような空気に匂い。なんならキンモクセイでも香ってきそうな肌感。天候が急変するといつも、どこか懐かしい気分になる。

営業をして依頼を受けて業務をして、という日だったが、イレギュラーな対応の内容があり、わりとてんやわんやとする。

ああくたびれたなと、ネットをダラダラと閲覧するような時間もないといった密度であった。ほかにも珍しいことがあったかと言ったら、折り紙のようにたたまれた千円札を拾ったことだろうか。よく秒で札と認識できたものだとも思う。

通常営業の日常のような非日常も混じったような、わりとトリッキーな1日。
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昨日、仕事の対応が稀有なケースだったこともあり、明らかにそれを引きずる気だるい寝起き。

しかし行こうぜと、手前に発破をかけて通常運転するも食欲が控えめ。調子が優れん。大丈夫だろうかと弱気になってしまう。しかし夕方、スタッフ業務のため電車で移動し、みなさんと過ごしているとだんだん生気が下の方から上昇してくる。

業務を終え、「気分転換に、このあたりでめしを食って帰りたいのです」と、ギタリストのよしおさんと歩きながら和む。

彼は帰宅の予定であることを示唆する動向を見せる。これは一緒にめし、という感じではないかなという刹那「お。『磯丸水産』がありますな」と呟く。すると、若干、彼の中の心に火が着いたご様子を肌で感じる。

「ううー。いいですな」とのことである。「しかし――」「まあ、今度でも――」と、やりとりするうちに、酒呑み共の有言不実行文句「じゃあ、1杯だけ」というあまりにも不確かな発言を契機に、「いや、むしろあの店は、あそこも良さげですな!」と、河岸の物色が始まる。

結局、「磯丸水産」ではない店に落ち着き、満を辞して盃をガチンと交わす。これまで、同じ場で一緒に呑むことはよくあれど、よしお氏との、いわゆる「サシ呑み」は初であった。

無論1杯では済まない。当然楽しくなることは明白であることは互いに思っていたようで、当たり前のようにジョッキは重なる。5杯、6杯はいったであろうか。

「会話」についての深堀りした話や、「稼ぐ」と「儲ける」との違いとはといった話題、近い関係値の人間関係におけるプロファイリングについて、家庭環境のカラーのくだり、仕事のスタイルの今後の変化、などなど、トークの内容は極めて多岐にわたる。

一対一で対面してアルコールを流すという、俺が最も好むコミュニケーションのかたち。互いにやたら呑むという認識はありつつも、どこかフォーマルな気遣いで相手のペースに合わせて呑む。そこには、尊重の念が根っこにある。

しかし、「いや、おかしいなと思っていたんです。平吉さんはいつも呑むペースもっと早いのに――」「いや、俺も、ペースを確認して合わせていたのです」「じゃあ――」などと擦り合わせ、酒も話も進むわ進むわ、といったほっこりしたひと時。そこそこのタイミングでお開きとする。

最近、仕事について根本的に悩み、ネガティブな感情が内臓で例えるところの盲腸あたりに差し込むような感覚があった。だが、今日のような触れ合いでそれは適切に処理された。

よくストロークを交わす相手と、しっぽり過ごす時間は、人間にとっての幸福の上位にあがるとしみじみ実感した寧日。
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なんだか最近やることたくさんあるなと、この調子で仕事が増え、稼ぎの額もいい感じにならんかと、若干二日酔いではあるがポジティブな気分で起床。

営業をしたり、依頼で赴いたり、経理をしたり、制作をしたりといった1日。文字に起こすとやったこと4つかと、そんなもんかとも思うが、リアルタイムでものちにでも、収益がついてきていればよしとする。とはいえ、まだまだ、とりあえず今の倍は稼ぎたいところ。

今日あたりは体調も良く、少し落ちていた食欲もめきめきと戻ったのでたくさん食う。ロースカツ定食にからあげを付ける始末である。

酒は、ほどほどにしてしっぽり眠ろうと思う。発泡酒を凍る寸前まで冷やしてパキっと流して爽やかに。キンキンに冷しちまえばどんな酒でもだいたい美味い。
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先月、このサイトのフリーミュージック・コーナーのレイアウト変更および楽曲追加をしたのだが、たいへんありがたくも、それから閲覧数がやや増える。

ははあ、意識した工夫を施すことでこんなにも変わるのかと、そうは言っても決して膨大な数字ではないが、わりとちょっとしたことで如実な変化があるのだなと頷く。

この感じをほかの源泉にも応用できないかなと考える。たとえば、同じ製品・商品でも、いなせな「キャッチコピー」がバチッとついているか否かで売り上げが劇的に異なるように。記事だったら「見出し」がそれにあたるだろうか。

YouTubeで何を観ようかな、と思う時も同じだろうか。「サムネイル」にインパクトがあるとソソられてとりあえず観てみるし、実は内容は素晴らしく面白いコンテンツなのに、サムネや見出しやコピーなどが弱いと注目を浴びないこともある気がする。

せめて、少なくともコンテンツやサービスの質を下回らないような「工夫」は、見出しやキャッチコピー、サムネイルなどの種類の契機以外にも必要になってくるものなのだなと、ちょっとしたことで実感した。誰もがすぐ気付く点なのかもしれないが。

このサイトでまだ公開していない楽曲がまだわりとあるのだが、謎に小出しにしている。これはもう順次更新していくべきであると結論づけた。なぜ小出しにしているのかは本当に謎というか、ただの怠け癖だろうか。

それは感心しないので、すぐに行動に移すべしであろう。成功したり上手くいっている人はだいたいすぐに行動をする。見習えと手前に言い聞かせる。
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即、行動は基本と捉え、早速サイトを更新する。しかし、作業中にApple純正マジック・マウスが息絶えたように動作しなくなる。編集部の村上氏にもらったやつである。

やれやれバッテリー切れかと、単三電池を即、買いに行き交換するも「死〜ん」と、全くもって復活の兆しを見せてはくれない。

「おい、しっかりせんか! Appleのぉ!」と叫ぶがどうやらご臨終。意気揚々と机に向かった最中にマウスが逝くという実にむずかゆい状態に陥る。

ラップトップにつきトラックパッドでやればいいのだが、どうせ買い換えるのだったらと即、池袋に行って新しいマジック・マウスを購入する。今度のマウスはグレー色の渋いやつである。

なぜか白色より3,000円くらい高価いが、そこはカッコいい方を選択してテンションを高めた方が士気が上がろうというもの。

仮に嫁が居たとしたら、「なんでわざわざ高価い方買うの? 性能一緒だよね? 差額で寿司食えたじゃん? バカになったの?」と、冷えた目線と淡々とした口調で説教をされ、ホクホクして帰ってきた手前のツラに冷や水をビュッと浴びせられるであろう。

しかし仮の嫁など実在しない。俺は「グレー色、とても渋いねぇ!」と新マウスを愛撫しつつ張り切って作業を続行した。

無事、サイトを更新し、依頼で業務に出て帰宅。制作もしたいのだがくたびれてしまった。YouTubeでニルヴァーナのライブ動画を垂れ流しにしてソファに転がる。

しかし、やる予定のことを飛ばすと気分がよくないので休憩後即、DAWを開いてマイクを立て、パーカッションを2トラック、シャキシャキ録音する。

即、行動すれば1日が有効に使えるなと実感した。逆に、即、行動しない時は、その時間はどんな精神状態なのかと考えた。

秒で出た答えは、「面倒臭い」とか「だるい」やら「いや、でもなあ」などなど、シンプルに「やりたくない理由、出来ない理由と葛藤している時間」であることであった。

正解かどうかは人それぞれだから知らんが、俺の場合はそうであると認識できた。とはいえ、「即やる」というのはわりとエネルギーを要する。「その力を蓄えるまでの滞空時間」というのがあるのかもしれない。

だとしたら理にかなっている。こうして、「即やるべし」と「やるまでに力を温存する必要もある」という真逆な判定基準が天秤でグラグラ揺れる。

とりあえずその天秤は叩き壊し、基本は即、行動。というところを意識する。そこに、「どうしても出来ない場合は調子がよくない時だから無理は禁物」というブレーキもつけておけば妥当であろう。要は「メリハリと押し引き、バランスが大事」という、あらゆることに応用できる結論とも相成った。

こういうことを深夜に考えている時間こそもったいない気もしてきたが、そこは熟考も大切と、当たり前気味のことが「どうしてそうなのか」と、言語化しておくのも無駄ではないかもしれないな、というところで手打ち。
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実にヘコんでいた。明確なメンタル疲れである。身体もそう。理由は端的に、新業務においてのイレギュラーを起因とする今後の見通しである。

直接、手前に不手際があったというわけではないのだが、この源泉が順調に伸びないと直接報酬型の稼ぎが増えないペースになってしまうことを危惧し、「全体的にどうなのかな、俺は」という総括的な不安に膨張したというわけである。

今日は仲間たちと遊びに行く予定だったが、「なので今、不調です。申し訳ないが本日自分は欠席で…」と、連絡した。それくらい思い悩んでいた。

そういう時は散歩をすると少し頭が整理される。手前のその習性にならい、東十条まで歩いては、「今宵の月は輝いている」と、空を見上げて呟いた。

<いつの日か 輝くだろう 今宵の月のように――>となるのだろうか、いや、なれよと、なる前提で行けよと、小声で奮起を促しながらとぼとぼと、時速4キロメートルくらいのしょぼい所作で歩き続けた。

東十条に着いたあたりで少し落ち着き、友達から体調を心配してくれるLINEを受けた。俺は、ほっこりと、「優しいな」と思った。そして、落ちている理由と、具合と、現在は散歩で散らしている旨を伝えた。

電車で赤羽へ戻った。うどんを1玉、卵を1パック買って帰り、シンプルな夕飯を作る。出来上がったタイミングで玄関のチャイムが鳴る。仲間たちが飲み物や誕生日プレゼントを持って来訪してくれたのである。尊すぎる。

仕事部屋で、まずは遊びに行く日に水を差してごめんなさいと謝罪。そして、ヘコんでいる理由を説明した。

みんな、傾聴に徹してくれた。具体的なアドバイスもくれた。コンサルタント級の提言をいくつもくれた。手前の現在の状況を、客観的にみてくれて、良き方向に進むアイディアをたくさんくれた。

新業務については、ありがたくも、みんなポジティブにみていてくれる。実に頼もしい。今回、ちょっとしたピンチとも捉えられるのだが、ワンチャン、でかい所と提携できるかもしれないチャンスでもあるのでは、とも捉えられるのである。

その点について、「確かにそうなったら凄いことになる」と、みんなはそうリアクションした。そこで俺はきちんと、希望もあることを認知できた。

さらに、他にも、仕事として着手すると良いのではということで、半休日の有効活用の仕方など、色んな発想を出してくれた。

それを即、実行に移すことは言うまでもないだろうと、最近の俺の思考回路は導き出す。

気がつけば0時付近。本当に、この仕事部屋に来る方々は超高確率で長居する傾向がある。それは、俺にとってたいへん嬉しいことなのである。

月初に、「web3.0」にまつわる書籍を熟読して勉強していることを記した。新たな時代にスムーズに乗っかっていこうという動機所以である。そんな話もみんなとした。「web3.0」は「新時代」であるという共通認識があった。

帰り際、友達はこう言った。「これから『平吉3.0』だな!」と。めちゃめちゃ奮い立つフレーズである。そう、俺は42歳になった日から、「稼ぐ」というコンセプトを強く意識している。

しかし、その中でひとつの柱となる業務が「うん? どうなるかな?」といった状況と対峙し、全体的に漠然としてしまったのである。

そこで、仲間たちは「それはそれで頑張れ。他にも攻めればいいじゃないか」と、助言をくれたというわけである。

上司などにダメ出しされるような雰囲気ではなく、的確な判断等を含んだ上での、厳しくも、優しくも受け取られる言葉の数々だった。俺はそれを全て受け止めた。仕事についての、フランクかつ適切なカウンセリングのようでもあった。

おかげさまで、相当ヘコんでいた心境は前向きなメンタル状態に変化した。精神が脱皮をしたような感覚であった。

友達は「変化して行こうぜ!」とも言っていた。現在、主にやっていることもしっかり土台に置きつつ、変化してバージョンアップしていくと俺は受けた。

仲間たちを見送り、夜道を数分歩いた。いいじゃないか、よっしゃやるぜ、前に進もうぜと、元気が出た。帰路の月は、さっきよりも美しく、輝いて見えた。

感謝の意がググと込み上げ、「みんな、ありがとう……!」と、まあまあでかい声に出した瞬間、曲がり角で通行人にモロに聞かれたあたりはなかなか恥ずかしかったが。
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フジファブリックの2000年代の楽曲をアナライズするところから1日が始まる。そして、数日前に連絡をもらったことを起因として、予定を立てていた『純喫茶アルマンド』出向を敢行。

源泉の幅を横に広げる草案として、「俺に、ここで何かできることはないですかね。あったら喜んでやらせて頂きます――」と、提案してみる。

すると、週に1回でも来て、ホストなりウェイターなりの業務をすると互いにウィンウィンであるという結論にたどり着く。

なるほど、ここで売り上げを上げる努力をするなり、集客をするなり、実務をするなりと、それらのことで店も俺もいい感じになるという解釈ができるのだな、というところで、ほぼほぼ締結。

やはり即、行動すると気持ちがいいなと帰路につく。夜は、これも予定であった編集部の村上氏との遊びに耽る。呑んで話して近況を語り合う。

「そういったわけでして、42歳の誕生日あたりから、手前が掲げたコンセプトを強めに意識した結果、様々なことが連チャンで起きていまして――」

「平吉それはな、お前が行動したから、その結果として色んなことが起きてるんじゃないかな。なんもしなければなんも起きない訳だし、そこは前向きに捉えていいと思うぜ」

とのことであった。連日、関係値の近い方々にパワーワードを頂き、本当に鼓舞される。その後は呑み屋をはしご、ではなく、宅でギターをイジりながら村上氏とキャッキャと遊ぶ。

彼は「いやあ楽しかった」と、駅に向かう。たいへん嬉しいフィーリングである。今日も月がやけに輝いている。

連日、夜に空を見上げてそのような感想が漏れるということは、ちゃんと視線が前に、上に向いている証拠であると断じたいとこである。とはいえ少々、呑みすぎかもしれんので今日は早めにブスリとベッドに沈みたい。
_08/11

 

 

 

 


なかなかだるい軽度の二日酔い。ゆっくり呑んでもアルコール摂取の絶対量はごまかせない、ごまけねえなと、水をガブガブ飲む。

営業をして制作をしてと、よくある1日。案件が手元になく、依頼も来なかったのでクッソと思うが、昨日、今後の新たな源泉となりうる行動を起こしておいてよかったと、激しい焦燥とまではいかず。

もっと稼ぐ流れを作りたいと思うが、昨夜、村上氏に言われた提言が頭をよぎる。「いいと思うけど、稼ぐこと、金のことばかり考えず、醸し出さず、一番大切にしていることをちゃんと肚に、前面に置くといいんじゃないかな」的な言葉であった。確かにと思う。

結果的に稼ぎが回ってくるというのがベストではないかと。これもやはり確かに。手前的には、「価値のある人間でありたい。それを高めたい」というのがコンセプトの最上位にのぼる。その上に、「稼ぐ」という概念を置くとどうかしら、という話である。

そういったわけでせっせと営業をする。質を重視した制作をする。そして更に、新たな行動も起こしていけば、結果的に望む結果がついてくるであろうと頭でまとめた。今日あたりは散歩をせずとも整った。第一、台風が来ているから今日明日あたりは外出は不向きであろう。

激しい悪天候は歓迎しないので、「速報です。台風8号(メアリー)は、おもむろに進路を変え、温帯低気圧に変化しつつ太平洋の彼方に去りました。なかったことになりました」と、朝イチで報道されることに期待を寄せる。
_08/12

 

 

 

 

 


宅でずっと制作をしていて、ずいぶん静かな夜だなと感じる。DAWを閉じてネットを開くと、 “避難指示 東京都”と、ヤホーニュースのトップに、警鐘を鳴らすように赤字で記されていた。

これはいかんと焦ったが、東京都北区は雨は止み、風は全くもって吹いていない。雲の具合も空に五分、といったところ。

日中もそうだったが、全然たいしたことないじゃないかと、本当に台風だったのかと訝しむほどの天候である。やっぱり無かった事になったのではというほどシンとしている。

これはもしや、台風の目に包まれているだけで、数分後には暴風と豪雨に見舞われるのかと一応用心するがどうもそういった気配はない。

逆になんだか怖くなってきたので、今のうちにSEIYUへ酒の買い出しに行っておくべきであろう。昨夜は意図的に酒をちょっとにしておいたところ、わかりやすいくらい体調がよかった。

よもや、俺の疲労やら不調やらの全ての元凶はアルコールではないかという仮説すらある。

このあいだ、精神科医の先生に「酒と精神不調」の因果関係について聞いた。

「先生、僕としては、あんま関係ない気がするのです。呑みまくっていた時期でも具合が良い時は良いわけでして」

「平吉さん、あのね、それは精神医学界などでずっと研究されているんですけど――関係ありますよ」

と、断言された。

「さようですか。先生、僕としては、酒は元気やハイテンションの前借りのような気もしていまして。呑み過ぎればそのツケが翌日まわってくるのが当然と言いますか――」

「まあ、色んな捉え方はありますよね。とりあえず関係は、あります」

「そうですか。そういや、呑まなかった日の翌日は高確率で変な不調はありません」

「ほら」

とのことである。そういったわけで、酒は適量なら友好関係すら結べ、呑みすぎると敵対すらしてしまう。わかってはいるのだが、専門の方に断じられるとやはり説得力が違う。

“日本では、酒は酒だが、海外では酒は「ドラッグ」という認識がある”と、永田カビ先生の著書にも書いてあった。

呑みすぎ起因でベロベロになり、人が道端で寝ちまっている光景はよく見る。確かに、ドラッグのオーバードーズなみの状態といったらそうも思える。

要するに、酒はほどほどをゆっくり呑むくらいが適切なのであるということをリマインドしているだけの話である。俺は日記において、酒を題材とした内容を何度書けば気が済むのだろうか。
08/13

 

 

 

 


最近、外でケサランパサランをよく見かけるなと、エンジェルナンバーを毎日数回は目視するなと、なんかいいこと起こるのかなと、科学的根拠不確かな幸せ現象に縋る。

売り上げが思うように伸びんぞという現状、そういった心境になるのも仕方がないのであろうか。しかし、行動せずに願ってるだけでは当然好転などする具体的な理由がなかろうと、営業に制作にサイト更新と、色々やることやっさる。

想像する。俺が掲げている収益額に達し、それが継続し、さらなる飛躍の波に乗った時の精神状態を。

ああ、根が隠キャだと思っていたけどそうでもねえなと、ヒャッハーと過ごすのかもしれない。盛り付いて女子なりにアタックするのかもしれない。いきなりネコを飼い出すのかもしれない。ぶらりひとり旅に出るのかもしれない。バカみたいに派手なスーツを新調するのかもしれない。

まあ、どれも楽しそうだなと思う。それらは、手前の土台がしっかりした上でのムーブであれば、ハッピーであろう。しかしそうでない場合は、「こうしている場面ではない」と、どこか上の空になりがちであろう。自覚する限り、手前は比較的楽天家なのだが、やはり厭世家でもある気もするので、そうなってしまうのである。

そんな時は、今日あった「よかったこと」を具体的に言語化するのが精神衛生上よろしいと聞く。

アナライズしていた2007年のとある楽曲が想像以上に素敵で、感動してずっと練習していた。感性は刺激され、音楽力も高まる。これはいい。

夏真っ盛りでバテがちな歳頃だが、一杯530円の天丼を食いに行く食欲があった。内臓が元気で実にいい。

DAW作業中、久々にMac自体が落ち、もしやマシーントラブルか、だとしたら、本当にいたたまれないから勘弁してはくれんかと思って再起動したら普通に動作して安心した。これは本当にヒヤッとしてからの安堵なのでホッとした。

牛歩ではあるが、制作物のストック収益はじりじりと伸びている。やはり利益は大事。「下がっている」と「上がっている」とでは、現実的にも心理的にもえらい違いがある。上がってはいるからこれもよし。

かなり長期にわたって付き纏われていたメンタル謎不調は、明らかに、なだらかに、段々とよくなってきている。健康第一ということで、なによりいいかもしれない。

そうなってくるともう、答えは明白である。仕事を頑張って結果を出せと、その一点が重要である。

書き出すと改めて認識できるが、俺は日々、たくさんの幸福を享受している。毎日誰かしらの天使と接している。必ず誰かに感謝をする出来事が毎日ある。

ではと、悲観的になっている場面ではないなと、自己フィードバックもしたところで、風呂入ってスッキリ整ってから寝よう。ゆっくり頭皮マッサージに耽ろう。ハゲ防止揉みを始めて数カ月、生え際にこれまでなかった産毛が確認できた時のあの感動はなかなかアメイジング。
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この間、足立くんに「焼けたねえ!」と言われ気づいた肌の浅黒さ。自分じゃ気づかないものだなと、こんがりした腕を見つめる。今日も炎天下を歩いて営業しては「それはそうもなるわ」と、猛暑の今夏をダイレクトに感じる。

あまりにも、という気候だったので帰宅してシャワーを浴びてから机に向かう。制作のスピードを上げようと意識して、着手中の楽曲のMIXをする。質は落とさずというのは大前提で、効率も意識しながら作業する。わりと意識するだけでも早くなり、いつもより全然いいペースで完成間近まで進む。

やはり人間、思い込みで出来ている部分は確かにあるなと実感する。小さな成功を重ねて、「よしいける」と思い込み、少しづつ積み重ねて、どんどん大きな成功に向かう。なんかの本にそう書いてあった。その通りだと思う。

ちなみに、このような自己啓発的なことを書き出す時は、だいたい案件や依頼がゼロだった日だったりする。手前がくじけてしまわぬよう、思い込ませているのかもしれない。焼けるほど営業した結果が怒涛のごとくついてきてはくれんだろうか。

前向きな願望もいいが、結果が出ない時の抜本的なメス入れも大事。コツコツも大切。これらのバランスたるや実に難しい。
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新業務において「これは分岐点かな」という流れになり、なかなかに考え込んでいた。日中は予定通り営業に回り、新たに行わせて頂くことになった仕事で使う品をイトーヨーカドーで買い、帰宅して制作等をする。

MIXの詰めおよびマスタリングを行い完成。新しい曲のネタだしもしてDAWにメモる。いいペースだったなとめしを食う。

疲れが溜まっていたのか、やはり新業務について、判断する時期と数字になってきなということを熟考するうちにソファでぐったりしてしまう。青汁王子の配信動画を観ながらぐったりする。王子はすげえペースで酒を召し上がっていた。

資金がカツカツになりどうにもこうにもならん、という段階ではないがとにかく考えた。これは早いうちに変化する時かな、そう捉えるとチャンスともなりうるかなと、前向きな姿勢をとろうとするが、なかなかに疲弊する。

案件、依頼、仕事がほぼほぼ途切れず掴めれば、現在のほとんどの問題は解決するであろう。という結論は変わらないのだが、「これはいける」と思っていた業務がつまずくのは痛い。今日を一文で表すとそんな感じであろうか。

これが現実かと、延々と悩んどるな今日は、とも思うが、営業と制作とデスクワースで計6、7時間は使っている。そう考えるとやることはやっているなと少しぐったり感がとれてくる。

やらずに悶々ではなく、やった結果がどうこう、というわけだから前者よりはいいかと、文字に起こすと不思議と冷静にもなってくる。

とはいえ、まだ、さあ稼げてきたぜというフェーズではないので、また学びつつ行動しつつ前進していこうと思う。先週、即、動いてひとつ仕事を確保しておいてよかった。それを繰り返せばいいのかなと背筋を伸ばす。人生色々あるなとしみじみ実感する盆の後半。
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宅で適量呑むも全然酔いが回らねえなと、肴の安い刺身も食う気が起きないなと、それくらいメンタルダメージを負っているなと自覚する昨夜。

しかし、酒を少しずつ含み、1時間が過ぎた頃、口に含んだサイコロ状のマグロが「やけにうめえ」と、ようやく元気になってきたので著しく安堵。

スマホでDJ KOOさんのノンストップDJ動画を観ていたら上機嫌になってくる。厠にいったついでに、壁に設置しているコルクボードに貼りまくっている写真たちの中にある、DJ KOOさんとの2ショットを眺めては「これは貴重だぜ。がはは。DO DANCE!」などと、酔っ払い特有の下品な笑い声を廊下にこだまさせる。

何を思ったか、夜も相当深いのにそのまま街に繰り出す。たまに行く、えらく霊感の強そうなご高齢ママがやっているスナックへ飛び込む。

昨日の出来事を話し、聞いてもらう。とにかく、誰かに話を聞いてもらいたかったのである。

個人情報なので詳細は記せないが、差し支えない範囲でママに話をして、どうなのかと意見を要求する。すると、俺が変にネガティブに思い込むことはないと、客観的な捉え方で励ましてくれた。

適当に呑み散らかし帰宅。起床すると当然の二日酔いで「ああ、ああいった呑み方は感心しないな」と、省みる。

しかし、それくらい下の方に気持ちがグーンと行っていたので、そういう時に誰かに話を聞いてもらう方法をとったこと自体は適切であろうと、自責の念はポイと捨てる。時間帯は考えた方がいいが。

今日は新業務は定休日なのだが、依頼の電話が鳴る。対応することにして、業務をして売り上げを得る。

ううむ、昨日の今日でこの流れか、やはりニーズはあるのだろうかと、なかなか判断が難しくなってきたが、とにかく稼いだは稼いだのでよしとする。

宵の口、二日酔いが辛抱たまらんのでちょっと横になる。起きると気持ちがかなり復活する。並行して新たな業務を立ち上げようという意欲とアイディアすら出たのでとりあえずメモして言語化しておく。せっせと制作も進める。

人間の精神状態とは何故もこう、水のように移りゆくのかと、もはやミステリアスと表現したいくらいの気分であった。下に行けば行くほど、そのぶん上に行くレンジも広がる感覚がある。

鉄を打って、ヤキが入り、丈夫になるように、俺もたくましくなっていくのかなという解釈すら出てくる昨日今日。切り替えが早いとも言う。だとしたら見上げたものかもしれない。
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どれだけぶりかに10時間以上寝て、これは社会不適合者なのか、いいや、明らかに積もった疲れをとったではないかと起床。しかし案外寝すぎなだるさを実感。まいったな、まいったかなと、瞼からリンパをさつりつつ起動。

今日あたりはさらなる稼ぎ口のために、電車で出向して現地で色々と学ぶ。学ぶも、研修と銘打つも、ギャラを頂けてほっこりする。その後は、予定であった知人との呑みに繰り出す。たいへんたのしいひと時。

今日あたりは出だし、体調が優れなかったが、いろんな方々とやんややんやと過ごし。今日は何人の天使と会ったかなとカウントする。何人も居た。

帰宅してベロベロ手前で1日を閉じる。今年の、最後の花火は、いつだったかったと今夏を振り返る。色んな花火があった。どんな花火も、発して一瞬で消えいく点については、刹那的であると夏特有の心境を抱える。
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夏というかもう秋ですと、そう言われればそうかもしれんという涼しげな空気。 営業をしてデスクワークをして、精進料理みたいな弁当をチンして食う。

やっと二日酔いが晴れてきたなという宵の口、制作をしてそのまま深夜まで。通常運転。変わったことが何かあったかといえば、呑み過ぎの翌日にしてはたいへん元気で、実に漲っていたという点くらいであろうか。

結局、人とほっこり過ごすこと以外に、健全な精神を保つ方法もないものだと、当たり前のことを再認識する。

では、毎日誰かしらと必ず会うような日常に変えていけばいいではないかと、やはり当たり前の結論にたどり着く。

人と触れ合うとオキシトシンが出てどうのとか、そういった細かい点もあんま考えなくていいのではないかとも思ってきた。

シンプルに、みんなと賑やかに暮らし、一人の時間もちゃんと確保し、和気藹々のバランスをとるべしと、その点が肝心だなとリマインドする。

だからみんな家族を築いたり恋人やら伴侶やらを探したりするのだなと納得する。信じられないくらい当たり前のこと。そこを信じることから始めようという初歩的な思考が生じたかもしれないなという夏も終盤。
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新規顧客からの依頼を1件受ける。新業務について、やはり頓挫と判断せずに、コツコツ続けるべきかと、決して高額ではないが、売り上げを抱えてチャリで帰る。

PCを開くと、ネット経由でライター業務のリピート依頼提案を頂く。これはいいぞと嬉しみつつ、丁重にご対応する。どれも定着して、末永いお付き合いになりますようにと切に願う。

その後は5曲分の採譜を一気にやってクタクタジャガーみたいになる。とはいえ、数時間集中力が謎に続く体質は重宝すべきかもしれない。もたない時はもたない時で数分もしないうちに漏らすが。

そのような塩梅で、休憩もとらずに過ぎた1日。これで稼ぎもドーンとなっていたら言うことはない。「今日は言うことないね。うん」と、ニヤつきながら酒をすする日々がそう遠くないことを信じたい。
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新たな源泉を更に、事業所得以外でも、ということで先週話をさせて頂いた先へ朝イチ赴く。案件の予定が入っていない日曜日は、純喫茶『アルマンド』に夕方まで出勤させて頂くことに相成ったのである。

一時的か、長期的か、今のところなかなかフワッとしているが、マスターである叔父に挨拶をして、そのへんの事をゆっくりとすり合わせる。

すると、叔父に喜んで頂けているのか、「じゃあ、ケンジ君は赤羽を拠点に音楽もやって、自分の業務もやって、ここもやって――ゆくゆくはバイクや車とかを手配してこっちの方にも事業を拡大させて――」と、テンション高めの笑顔で話を壮大に拡大させる。

基本的に、「ここで俺に何か出来ることはありませんか?」という俺の提案の流れからだったので、叔父が望む事であれば積極的にいこうとは思う。とはいえ今日は出勤初日。丁寧に接客業に努める。紳士的な愛嬌を一日中振りまく。

合間にちょいちょい、叔父は「ケンジ君、ピアノを弾いていいんだよ」と、店内に設置してあるピアノをチラチラ見ては「弾け」という空気をガンガン寄せてくる。

「いやいや、僕、ピアノは専攻楽器ではありませんし、ほら、お客さんも居ますしね」

「いいんだよ。お客さん喜ぶんだから。ビートルズがいいなあ」

と、叔父は俺が弾く前提でおもむろに話を進め、カウンターでニコニコとされておる。俺はお客さんからの「ピアノうるせえんだけど」というクレームを浴びることに慄きつつ、何度かピアノをBGM的音量で演奏していた。

ビートルズ、ジョン・レノン、スティーヴィー・ワンダー、即興演奏、レディオヘッドなど、店内の空気に寄せつつも手前の趣味も若干ねじ込んだ選曲で弾く。おそるおそる、けっこうなピアニッシモで弾く。

お客さんの足は、ほとんど途切れない日であった。普段はどんなものなのかなと想像しながら業務をする。昼過ぎ、とあるお客さんの会計をした時、「――あの、ピアノ、素敵でした」と、帰り際にありがたいご感想を賜る。

おいおい、こんなウェブCMの一幕みたいなシーンもあるものなのかと、俺は率直に気を良くし、多大なる感謝の意を抱えつつ業務に励んだ。

夕方、よせばいいのに、叔父は、別の若いアベックの会計時に「この人はね、ピアノ弾くから聴いていっておいで」と、引き止める。

「いやいや、僕の演奏なんてちょっとした伴奏程度ですから。ほら、お客さまお帰りですし」と、ヒヤヒヤしていると、アベックは「へー!」と席に戻り期待を寄せられる。

「お客さま、本当に大した事ないですから――」

「いえ。聴きたいです!」

「はは……で、ご注文の方は大丈夫でございましょうか?」

「あ……!」

「ふふ。冗談でございます」

「へへ! 危なかったっていうか上手いすね!」

「たいへん失礼いたしました」

と、少しほぐして(手前を)からもう一回弾く。やはりレディオヘッドをワンコーラス弾く。なんだかライブより緊張するじゃねえかとか思いながら弾く。

お客さんの反応をちょっと確認しつつ、いそいそと業務をする。アベックの方々は、帰り際に「素敵なお店を見つけたと思いましたけど、もっと素敵な店だなって思いました!」と、笑顔を見せてくれる。

こういったやりとりは実にほっこりするなと、お客さんも叔父も喜んで頂けるならまあ良かったなと、というか俺の役割はひょっとしてわりと多いのかなと、様々なことを思ったが、この場所に来るみんなが喜ぶなら良しとする。この店において喜ばれることをするのが俺の仕事であろうか。

そういったわけでギャラを頂戴して業務を終える。どうやら店の売り上げは本日、けっこう好調だったようで叔父はルンルンである。それは何よりと、帰宅。

なかなかくたびれたのでちょっと仮眠してから制作をする。ディレイ(音がこだまするエフェクト)が肝のギタートラックを録音する。そして、こういった日も週イチくらいルーティーンに組み込むといいなとしみじみする。

何より、今日は喜んでくれた人たちの顔をいくつも見た。俺は聖人君子ではないが、そういうのはなんというか、手前にまつわる魂やらなんやらの喜悦を広く感じる。本当に最近はいろんなことがあるなと、埼玉県西川口で、そのように想う。
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ライター案件を頂いたのでせっせと原稿を書く。対象の楽曲が素敵だと手元もカタカタと進むぜと、ひと通り書き切る。1日寝かせて明日完成予定、という流れで一旦閉じる。

さて安い弁当でも食うかとSEIYUに行き、安い上に値引きシールまで貼られたやつを購入。セコいかな、いや節約大事と店を出る。すると突然、見知らぬとっつぁんが声をかけてくる。

「お兄さんすいません……200円くれないでしょうか?」

とのことである。200円だとこの野郎、くれないでしょうかだとこの野郎、メシ代を節約して店を出た直後にこの野郎と、俺は鳩に散弾銃を撃ち付けるかの如き表情で、とっつぁんに言った。

「はい? 何に使うんですか?」と。彼は、清潔感とは真逆という表現が適切な格好であり、どういった生活状態かは一目瞭然であった。

「なんも食べてなくて。200円くれませんか?」

どうせ、そのへんのユーチューバーのドッキリ撮影だろうと辺りを見回す余裕すら出ないほど、何故か俺は凄まじく頭にきた。

「差し上げられますよ? 200円。でもね、なんで俺があげなきゃいけないんでしょうか? 200円だってね、稼ぐのたいへんなんですよ? 俺だってね、稼ぐのにたいへんなんですよ?」

漫画で表現したらきっと、頭から煙を出しながら指をさして全力で説教をしている絵面であろう。それくらい、なぜか怒りの感情が溢れ出たのである。

「いや……おにぎり食べたくて。お金なくて。もう、死んじゃおうかなって。今日あたり……」

「あなたが死のうが死ななかろうが、あなたの自由でしょうも。第一、今日を凌いでも明日からどうするんです? え?」

「……」

「役所とか福祉に行って、なんとかしてもらったらいいじゃないんでしょうか。ええ?」

「いや、行きました。でも、ダメなんです」

「ダメなことないでしょうも。本当は行ってないでしょう?」

「いや、ダメなんです。200円くれないでしょうか。へへ……」

「じゃあ、いい方法教えて差し上げます。交番に行って、『財布を落としたから電車賃がありません。貸してください』とお願いすれば200円くらいなんとかしてくれます(『闇金ウシジマくん』で読んだことある)」

「それ、今はダメなんです」

「ダメってことないでしょうも。俺が今200円差し上げても、明日また一緒でしょうよ。福祉とかに相談するのがベストだと思うんですけどね!」

「いやあ……200円くれないでしょうか」

俺が頭にきた理由は、きっとこのとっつぁんは、毎日このように人当たりがよさげと判断した奴にタカって暮らしていて、今日は俺をターゲットにして――要は俺をカモだと思っているかもしれないという点であろうか。そのほかにも、こういった方を根本的に救うのは難しく、それをなんなくやりおおせない手前に向かっての怒りも合わさっているのかもしれない。

「明日、福祉に行くと約束してください。そうしたら、200円はあげませんがおにぎりは奢ります」

「行きます! しゃけとおかかがいいです」

「ちょっと待っててください」

結局、おにぎり2個、お望みの具のやつを奢った。そして、「必ず明日、福祉に行ってくださいね。じゃなければこのおにぎりの意味がないですから」と、伝えた。「わかりました。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」と、俺が去ってもずっと言っていた。

1ミリたりとも、「いいことをしたな」などとは思えなかった。シンプルに179円の損失と、「うるせえ馬鹿野郎。手前でなんとかしろクソが」と、即座に言い切れない自分を見透かされたような気分で怒り心頭であった。

1ミリたりとも、後日「どうも。先日助けていただいたとっつぁんです」と、立派な身なりで再来してなにか恩返しをしてくれるとは期待していない。そういうのは何度か経験済みなのである。

俺はキッチンで、安い弁当を食った。「クソ、あのとっつぁんの今日の晩飯の価格とあんま変わらねえじゃねえか」とか考えながらかっ喰らった。

こういう場合、どういった対応が「正解」なのであろうか。目を覚めさせるために無言で殴りつけるのがいいのかもしれない。おにぎりを買いに行くフリをして警察に連絡して対応してもらうのが適切かもしれない。ついでにワンカップも買い与えて、とことん話を聞いてあげて、全力で説得して福祉に促すのがいいのかもしれない。

結論、わからなかった。ただ、俺のした行為は正解ではないということくらいはなんとなくわかる。だからずっと怒りがおさまらなかった。

夜、楽曲アナライズをして楽器の練習などをする。するとだんだん彼のことはどうでもよくなってきた。なんか試された感があって、それをクリアできなかった感覚すらあったが、本当にどうでもよくなってきた。

とはいえ、次にあのとっつぁんに会って、変わらない様子だったら、「おにぎり返せこの野郎」と、怒鳴りつけてシバき倒す気持ちは抑えられないだろう。いや、暴力はよくない。そもそも、彼の生活の心配をするということ自体、余計な節介だろうか。とりあえず、このケースの正解を誰か教えてはくれんだろうかと切に思う。
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やけに蒸し暑いが食欲旺盛なので油ラーメンに餃子までつけてガツガツ食う。営業よ実れ、実れと思いつつ、帰宅して最近パワーダウンしたドライヤーを分解してみる。

俺基準で直った気がするので再稼働させたところ、心なしか風力が増したような、そうでもないような、はたしてバラした甲斐はあったのかと、ついでにゴオオと髪を整える。

原稿を書いて提出する。今日は体調がいいなと、その後はずっと楽器の練習などをして過ごす。制作もしたかったが時間も時間。

やることはなんか多いが、望む稼ぎの額にはまだ届いていない。そのような話を夜、村上氏に聞いてもらう。

「手を抜かないで、ひたむきに。されど報われる」的な、教祖でも降臨したのかというくらいシンプルかつ真理とも言えようフレーズを賜る。

俺が関わらせて頂いている方は、いろんな方々は、節々で大切なことを手前に言ってくれる。優しくも、厳しくも、適切で、鼓舞してくれる言葉を。そのあたりに関しては俺は本当に恵まれていると言い切れる。

ありがたやと、面と向って感謝すればいいのだが、ちょっとはずかしい気持ちもあるので、夜な夜な日記に記録しておく。いや、そこはちゃんと相手に言えばいいとも思うが。
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無駄な動きが多いのか、まだ、思うように稼げていないくせをして、稼働時間はやたらと多いものの、結果はついてきているのかこの野郎と、様々な想いを胸に、ほどほど酒を呑んでは「明日は半休設定の日よね」などと、手前を甘やかしてリラックスする深夜4時30分あたり、バタリと眠る。

昼過ぎまで思い切り寝てやろうと意気込んでの入眠。最近、確実に疲れているきらいがあるのでそこは自分を癒すべきと枕をキュッと抱く。「伴侶を抱きしめたい、うわあ」などと深層心理が蠢いていたか否かは知らんがそんな午前、業務端末が景気良く鳴る。

ぬはあぁと飛び起き対応する。ご依頼のご連絡である。「――はい! いやぁもう! 直ちに。ご都合のよろしいお時間は?」と、即日対応する。懇願のリピート依頼である。俺は寝不足極まりない身体等に喝を入れ、仕事をする――売り上げを得る。

これこれ、この調子ですよね、などと声を出しながら夕方まで過ごす。ネット経由で頂いたご依頼の対応もしつつ、全くもって「半休」ではないひとときを過ごす。しかし、今はその方がよい。

夜は仲間の方と錦糸町のセッションバーでウェイウェイする。酒をなんぼかけっこうなハイペースで含み、寝不足と過緊張が数分でふっとぶ。アルコール最強説。

帰りに居酒屋で談笑し、実に楽しいなという所感を提げ、赤羽に帰る。わかりやすいほどの酔っ払い的な足取りでの帰路、推しの黒服さんに会い、「いやあ、今日は仕上がっていまして――」などとストロークをし、「そういったわけで、そこの『磯丸水産』で整えて帰宅するのよのね。しよかな? ウッフフ」「ハハッ。そうですか――」というやりとりを交わす。

永田カビ先生の著書において、『磯丸水産』で呑んでなんやかんや、というくだりを読んでは刺さりまくっていた昨今、一人で『磯丸水産』でなんか焼いてはジョッキを傾けたかったのである。

実際にやってみたところ、思いのほか、自身の内向世界をおちょくるような精神状態で堪能できた。ご満悦で帰宅。さらにコンビニで缶酒を2つ買って帰宅。

疲労と寝不足と飲酒過多と、「いけるのかな。俺の今の凌ぎ方――」という、様々なエッセンスがまぜこぜになる。

今日、喜んで頂けた方の笑顔を直視できた。手前を癒すこともできた。手打ちであろう。そう、心底思えた。ただただ、現時点で、タイピングする手元が廃人レベルの所作であることについて、貴様いい加減にしておけ――とも思うが、今日はいろんな方の楽しそうな顔が見られたので良きとする。

みんなが楽しければ、喜んでくれれば、結果は後々、複利的にバズッとくるのではないかという展望は甘いのだろうか。真相はわからないが、他者様がいい感じならばそれでいいと思う。

俺あたりは、『磯丸水産』あたりで焼き物を眺めてはウッフフフとしているくらいの幸福で今のところ文句はない。会計約¥4,000弱。ちと呑み過ぎ。
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酒の流し込み過ぎかなと思えど二日酔いならず。今日こそはと、めちゃめちゃ寝たのが功を成したのかもしれない。午後に起きて掃除をする。ドライヤーは結局壊れたので足立くんにもらった新しいやつを卸す。すさまじいパワーで髪など秒で乾く。

今日はゆっくりしていようと、配信のネタを仕込んだり散歩したり制作したりして暮らす。稼ぎが潤沢とは決して言えない状況ではあるが、やることはたくさんあったので疲れを取るにはちょうどよいタイミング。

めしも惣菜パンとかカップ蕎麦など、コスパ重視で摂る。昨日、肴にタンパク源をたくさん補充したので、今日あたりはカロリーがあればいいやとまあまあジャンクな食生活を送る。

夏も終わりに近づいている。結局、一人旅に出る計画は実行ならず。熱海に行きたかったが、それは「よっしゃ稼げてきた。来たぞこれは」というフェーズに達するまでおあずけとする。褒美をぶらさげておく。

「いやあ笑いが止まらねえぜ」と、お猪口をクイクイしながら温泉に浸かれているほどの状態をリアルに意識しつつ、明日からも張り切っていこうと思う。生きている毎日を大事に楽しく、健やかにいこうと。
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新業務において、めげることなかれと、営業をして、宅で広告物をブラッシュアップする。パワポでチラシデザインを見直す。

この何度目かの改訂版でコンバージョン率が上がらなければ(反応が増えなければ)根本的に違うのであると、それくらい「もう、これだろ」という感じに仕上げて発注。

経費もバカにならんなとエクセルのマス目を見つめる。誰が見ても「おお、いいねえ」というくらいに数字にならんかと、事業欲を燃やす。燃やしているつもりではあるのである。

事業と言えば聞こえはいいのだがな、売り上げがな、コツコツも大変なのだなと、今日あたりは誰とも会話せずにいる。そういう時は楽器の練習だと、真空管アンプやらスピーカーやらから音を出して手前を高める。

ちょっと休憩して制作をして、日が閉じる。通常運転の暮らし。この“通常運転”に、「今日の売り上げは何万なんぼであった。まあ、2022年あたりに比べれば見上げたものである」などと記せるようになったらなと、静かにカタカタ文字を打つ。

金やら稼ぎやらのことばかり考えるのもどうかなとも思うが、価値のあることをしてその対価を、という捉え方だとやや感じが良くなる。いや、感じもクソもない、要は結果がついてきているかどうかと、シビアにも考える。

ラファエルさんや青汁王子、ヒカルさんや与沢翼さんなどの、資産が仰山あろうかという方々のYouTubeチャンネルばかり観るのは、ある種の憧れの念も混じっているのであろう。彼らの共通点はきっと、人並み以上の多大な努力と行動力であろうか。そこは見習おうと思う。

湿り空ながらもブシャッと降らずの煮え切らぬ気候に手前を照らし合わせる。いつの日か、もっともっとカッと晴れたいなと。バキバキの高気圧野郎になりたいなと。それはそれで鬱陶しそうだが。
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今日あたりはやる気が漲ったり覇気が失せたり、わりと集中して制作をしたりと、晴れのち雨のち曇りのようなコンディション。

まあ誰しもそういう日はあるだろうと、むしろ常に安定している人間なんているのかなと、これくらいで普通だなと冷静に思考をまとめる。

20代くらいの頃は日々、手帳に一言日記みたいなものをつけていた。そこには、毎日のように雨や曇りのマークがついていた。今考えるとどうかしていたのであろう。

毎日が晴れ、とまで高望みはしないが、無駄な雨や曇りは減ってきた気がするのでこれは強くなったのか、はたまた齢かと、両面の要因が考えられる。

そのようなことにいちいち思考を向ける必要もそんなにないのだがなと、だんだんとわかってきた気がする。あまり自己に意識を向け過ぎず、外に向けることで精神衛生は恒常性を保てると何かに書いてあった。その通りである。

「あの娘はいまごろどうして過ごしているのかな」などと、思いを巡らすくらいでちょうどいいのかもしれない。いやそれはシンプルに女々しい。
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叔父の経営する純喫茶へ出勤する。しばらく、案件のない日曜日はそういった運びとなった。

それにしても叔父は朝からよく喋るなと、元気だなと、甥として安心する。曰く、「君がここに来てくれて、色々やってくれて、死んだお父さんとお母さんが喜んでいるよ」とのことである。血統なのか、ちょいちょいスピリチュアルなくだりを挟んでくる。確かに、母ちゃんは生前、この店が大好きだった。

まあ、そうだったらいいんじゃないのと、俺だけの意思でこの店でどうこう、というストレートな肌感ではない気もするのでそうかもしれんなと、黒ずくめのいでたちでギャルソンをキュッと締め、フロアで紳士的に愛嬌を振り舞いて接客する。

しかし雨天なのにやけにお客さんが来るなといそいそする。日曜日のデフォルト的な客入りがどんなものかまだわかっていない。とにかく、忙しかった。

普段はどうなのかと叔父に問うと、「不思議だ。先週もだったけど珍しい。忙しいねえ」とのことである。曰く、「見えないなにかが後押ししてくれているんだよ。みんな喜んでいるんだよ」と、さらにそのようなテイストの解釈を重ねる。

俺の倍ほどは人生を凌いでいる叔父が言うのだから、俺がまだ知らぬ次元の角度から何かを感じているのかもしれない。とにかく、良い方にとる。具体的には、売り上げが相当良かったので何より、と思う。

ギャラを頂戴して帰宅。おみやにビールも賜る。へとへとにくたびれたので蕎麦食って帰宅して、スピーカーからブレイクコアをベキベキと鳴らし、複雑なビートを浴びながら小一時間眠りこける。

70%出来たがどうも納得いかん段階の楽曲の制作を続ける。これはいかがなものかと、最も手間を要する「レコーディング済みのメインパートをいくつか録り直す」というアプローチをとったところ、曲が輝く。DAW上の編集で、だいたいはどうにでもなることも多々あるが、要は「録り音」が最重要なのである。初心に還って「ああそうだった」と、ちと反省する。

完成に近づいたから良しとして〆る。なんだか、人や、お客さんや、親族や、様々な人たちとの接し方や、音楽とはそもそも、などど、基本的なことを体現しては頷く。スピリチュアル的な何らかが俺に、叡智を囁いているとしたら、そうなのかもなとも思えるスゥッとした1日。
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牛丼屋で食事中、学生さんが大声でケータイ通話をしており、「おやおや、そいつはマナー的によろしくないかもね」などと思いながらむしゃむしゃと食う。

郵便局に行くと、素っ頓狂な局員さんに当たる。コンビニで例えるとことの「煙草、55番のやつください」「温めますか?」「待て、ちょっと待て」くらいの感じであった。まあ、慣れていないのかな、とはいえどう見ても俺より年上だがな、年齢は関係ないか、などと思いながら帰宅。

洗濯物を干す。ふとしたタイミングで衣類が一点、回収不可能の場所まで吹っ飛ぶ。うむ、季節の変わり目に強めの風――仕方なしと諦める。

ポストを見ると親父宛の請求書が数点。もういいだろ、その手のくだりはいい加減終わっただろうと、ため息をつきながらきちんとした対応の封書を作成する。印刷しようとしたらプリンターのインク切れに気がつく。

何だ今日は、地味にモヤッとすることばかりではないかと思いながら電器屋にインクを買いに行く。

「今日、このアプリをインストールしてなんやかんやすると1,000円引きのキャンペーン中なのです!」と、レジにてお得な情報を受ける。よっしゃ乗っかろうとするもスマホを宅に忘れたことに気がつく。

「どうしますか?」「スマホ取ってきます」「お店は20時までですが――」「今、何時ですの?」「19時51分です」「ぐぬう」と、本気で悔しがる。

帰路、「1,000円はでかい。1,000円はでかい」などとつぶやきながらのチャリ走行中、謎に人とぶつかりそうになりまくる。

今日は複数回「おいちょっと待てよ」という出来事が重なった。まあそんな日もあるさと、俺もいい大人だぜと、落ち着こうぜと休憩して制作をする。

レコーディング中、蚊が執拗にまとわりつく。そこで俺の怒りは満を辞して沸点に達した。

血圧は200mmHgはくだらない数値まで昇竜拳の如く跳ね上がり、心拍数はスクエアプッシャーの高速ビートくらいのBPM値まで高まり、アドレナリンは受容体がパンクするほど迸り、「こ、この野郎、もう!」と叫びつつ仕事部屋でパチパチと手を叩きまくりながら蚊に殺意を向けた。

いまだ骸は確認していないが、堪忍袋の尾が切れるとはこのことであろうかなどと思いつつも、無駄な怒りでもあるとメタ認知によって手前を落ち着かせる。

そういうことが重なる日もあるよね、そのぶん、だいぶ厄払いできたよねと、乱心を鎮めさせる。そして、なにか必ずいいこともあったはずだと1日を振り返る。

そういえば昨夜、買い出しに行く途中で、馴染みの茶トラネコがいつも以上に懐いてきては和ませてくれたではないかと、ほっこり気分を思い出す。しかしその時も、俺は何もしていないのにまず脚に噛みついてきたこともセットで回顧した。もう、そういう日はそういう日なのである。

あるいは、普段もそんな感じなのだが、精神状態がトゲトゲしており、いちいち反応していたという捉え方もある。

いずれかはわからないが、とりあえず今、蚊を仕留めたのでこれで変な流れは断ち切られたと判断する。そう思い込んでおけば明日以降いいことあるだろうもと。というところでもう1匹蚊を発見。

もはや怒りを通り越して賢者のような心境だが、このように言語化すると、いずれも腹を立てるほどのことでもないなと客観視できる。

俺の血でよかったらどんどん吸ってくれ。血液の各値には自信があるぜと、相当おいしいぜと、ほら吸えよと、今日あたりは何周かして蚊に優しくできるほどの境地にまで達したかもしれない。
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案件が手元にないなと、依頼もこないなと、営業の素材もいっとき在庫切れだなと、では何ができるかと考えた。

制作をしようかと思ったがそれは夜でもできる。それではと、基本、日曜日出勤の運びとなった純喫茶『アルマンド』の看板の蛍光灯が切れていることを思い出し、その対応をすることにした。

ちょっと特殊な蛍光灯の型につき、店の周辺では購入できないので、「なんとかならないかなあ」と、頼まれていたのである。そういったわけで、赤羽のでかい電器屋で調達してその足で西川口へ向かう。

無事に看板は照り、そのまま数時間ほど店を手伝い、ギャラも頂く。帰りは叔父と一緒に蕎麦を食う。ご馳走して頂いたのだが、なんだか叔父がとても嬉しそうだったので俺もまた、嬉しかった。

甥とメシを食うというのは、やはりほっこりするものなのかなと、ご高齢者の心情を想像する。喜ばれたならば良きと、報酬もあったしメシもと、とりあえず俺はほっこりして帰宅。

デスクワークを少しして、数十分休憩をして、生配信をして過ごす。観てくださる方々がいるのがとてもありがたい限りである。約1時間というみなさまの貴重な時間で、少しでも喜んで頂けているのならば、楽しんで頂けているのならば、そうだとしたら、俺も本当に嬉しいし、よかったと思える。

7月に、「稼ぐ」をコンセプトの歳と設定した。もちろん数字も大事だが、誰かが喜んでくれているかどうかということこそが、本流ではないかと改めて思った。

数字でも、ちょっとした言葉でも、あらゆるアクションでも、ポジティブな反応が生じ、それを基礎とすることを忘れなければ、なんとかなるのかなと前向きに考える。

とはいえ、やはり稼ぎの数字的な部分は大切。そんなことをリマインドしつつ、配信後にメールやらプラットフォームなどでストック収益の確認をする。

決して高額ではないが、今日あたりなかなかいい感じだったので「やったぜ」と声に出す。そのような、蚊に本意気の殺意を向けていた昨日とは打って変わって感謝の意が根底で広がる1日。
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池袋に行き、仲間のバースデイプレゼントの物色をする。俺ではなく、相手が喜ぶ品選びというのはなかなか頭を使うなと、でもこういうのは楽しいからいいなと、これはいいだろうという品々を購入して帰宅。

ブックオフにでも寄ってから、とも思ったが制作に時間をたくさん使いたいので寄りは道せず。しかし半休日設定につきダラダラとネットを観てしまう。

いかんと思い夜、数時間ほど録音をする。進んだ進んだと思っていたらあっという間に0時をまわっている。8月も終わっている。夏も一区切り、といった時期になっている。

8月は本当に色々なことがあったなと振り返る。滅茶苦茶ショッキングな出来事も、分岐点とも捉えられることも、様々な楽しいひと時も、新たな気づきも、手前の役割とはと、色々考えさせられる月であった。

そこはひとつ、今後の発展に繋がる事象の数々であったと認知したい。落ち込む時は病的なまでにダウナーになるぶん、前向きな思考と行動は甚だしくアッパーにいこうと、今まで以上にそう思えた42回目の夏。
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