04/2020

アイコン190425管理人の作業日記

ここだけ毎日更新。ツイートばりの短文日記。
巣篭もりしてコツコツと暮らす。4月


暴徒が謎の改造バイクに乗って鉄パイプを抱えフルスイングで襲ってきそうなこの世紀末感は何であろう。全て、ウィルスのせいである。

今日だって案件はない。皆無。一つ着手中のものがあるが、状況を鑑みクライアントと相談のうえ一旦停止中。

そうなってくるとやることはひとつ、コンビニバイトの面接準備、いいや、決してそうはならぬよう制作に尽力。音楽を作って委託先にアップロードし、複利的な作用もある現金収益を得るためである。こうして連日DAWに張り付く。

友人から入電あり。14時30分。彼の事業に携わる内容でありそれを承諾。ギャラも頂く。なんとありがたいことか。ありがとう。

しかし、メインのライター業務が行き先超不透明。「少なくとも今月は受注済の1件のみ、十分ありえる。むしろ高確率だ――」そう考え、仕事部屋の無駄にでかい窓から外を眺めると、穢い雨が降っていた。

いいや、穢いのは後ろ向きな気持ちになっている手前のメンタルである。制作をする。素敵なピアノ楽曲を作ったのでMIX作業をする。

俺は音楽制作をしている時と文章を書いている時、ギャンブルをしている時は他のことをいっさい考えずに没頭できる。食事を飛ばすほど没入できる貴重な行為だ。最後者は禁忌としているが。

夕飯前、ふとメールチェックをするとライター案件が4件まとめてきた。少し安堵。ありがたき。

明日はどうなるか。来週はどうなるか。来月、数ヶ月後は。

「わりと案件に恵まれる」

「ウィルスがおとなしくなって世間も俺も通常営業再開」

「いたる所パニックとなり暴徒に鉄パイプで頭をカチ割られる」

「音楽制作がはかどり過ぎてそれだけで十分な収益が確保できる」

どれもありえる。しかし、どれもどんな確率なのかすらわからない。とりあえず、やるべきことと認識でき、それがあるということは幸せなことである。早くなんもなかったことになって団地巡りがしたい。
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今日は案件がある。宅でできる原稿書きである。明日、明後日も、締め切り付きのやるべきことがあるのはまこと幸福である。そして今日も半日以上DAWに張り付く。明日もそうだろう。

外出する案件が激減したことを逆手に取り、とりあえず今月あたりは楽曲を量産しよう。使ってくれるユーザーさんがいる。金を払って直購入してくれる人だっている。なんとありがたきことだろうか。

それにしても表に呑みに行きたいものである。街の喧騒の中でホッピーを呑み散らかしたいものである。宅で独り静かに呑むホッピーの切なさといったら喩えようがない。
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起床しアップルパイを買いに行ったっきり外出せずに宅作業。ずっと机に向かって何時間が経っただろうか、気がつけば今日はアップルパイしか食っていない。

こんな感じの日々が連なるのも悪くはないが、いつまで続くのか。めしを食いそびれたぶん、早めに今日の仕事は仕舞いとする。ネットをぽちぽちと見る。

気づけば「DORA麻雀」というワードで検索していた。危ない。これは危ない。

「DORA麻雀」とは、一言で言ったら現金ベットが可能なオンライン麻雀である。確か海外のサーバーを通してそれを合法化、というかスレスレな方法でおこなわれている香ばしいサービス。約10年前、俺は2ヶ月程これにハマっていた。

麻雀店勤務経験もある俺はそのへんの素人よりは腕が立たんでもない。最初の1ヶ月、良いペースで現金が増え続けた。何故なら、明らかに腕の立つ打ち手が少なかったからだ。そして、ほぼ毎日2時間くらいやって4,000円くらい平均で勝ち続けたのである。俺は思った。「食える」と。この発想がいつの世もギャンブラーを狂わせる。

プレイヤーが揃わなくて卓が立たない(プレイができない)状況がしばしばあった。そんな時、“サンマ”と呼ばれる3人打ちの卓がよく立っているのを見つける。しびれを切らして俺はその卓に飛び込んだ。

しかし、“サンマ”とは、普通の麻雀のルールとは異なり、しかもどういうわけかツキやら流れやらという偏りが非常に生じ易いものなのだ。

俺はこの“サンマ”がめっぽう弱かった。それを自覚しているのに、通常の4人打ちの卓が立たない時はサンマをやり、負け続けた。そして、「これはダメだ」と思い2ヶ月で足をあらった。

そんなことを回顧していると、20歳の頃約1年過ごした麻雀勤務時代もセットで思い出す。俺が居たのは東京・高田馬場「麻雀のぞみ」という昭和テイスト全開のこぢんまりした点5(比較的安いレート)の店だ。現在はない。

この店で俺は様々なやさぐれ野郎と時間を共にした。社会不適合者の集まりだった。しかし、居心地は良かった。

その店は、日当現金払い8,000円、交通費込み。客が埋まらない時は手前も卓に入り、現金を賭けて打つ。ギャラはそれぞれ店舗により異なるが、店員も客と一緒に賭博をする。それが麻雀店勤務の実態だ。違法といえば違法だが、グレーといえばグレー。

グレーのラインを超えるのは、点5ならぬ“リャンピン”と呼ばれるレートである。このレートだと1時間弱で1万円強、あるいはそれ以上の金額が動く。一晩打てば軽く10万円は動くというわけである。

当時、新宿歌舞伎町にはこのレートの店がけっこうあった。しかし、某有名漫画家がそのレートで打っていた時にガサ入れを食らい摘発。TVのニュースでも報道された。その頃からリャンピンレート雀荘の表立った看板は姿を消した。

看板を出さずに紹介制でひっそりと高いレートで営業するアウトローテイスト満載の店もある。「マンション麻雀」と、当時は呼んでいた。一言で言うと、治外法権の賭場。そういったわけで俺は20歳の頃、人間のアウトローな一面を嫌という程観た。そしてその賭場の実態はというと、いや、やめよう。もうこんなこと書くのやめよう。

俺はつくづく、あらゆるギャンブルから足をあらって良かったと思う。酒でも呑みながら昔の懐かしいパチスロの動画でも観て懐かしんで寝よう。いや、自己啓発系にしとこうか。
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どうも体調が優れない。デクスワークをして昼過ぎに「ちょっとソファで寝ようか」というくらいである。

しかし小1時間散歩をしたら夕方頃ナチュラルに回復する。元気が出てきた。どうやら単に酒か疲れが残っていただけっぽい。

そんなに呑んでないのだが、昨日おとといあたりは夕飯もロクに摂らず制作等に没頭し過ぎていたので、疲れが蓄積という判断が妥当。昨日あたりの夜は田代まさし検挙時くらいの手前の顔色を鏡で確認したからそれはそうであろう。

俺は引きこもっている方がわりとパワーを使うということを知る。それだけ真面目に作業に励んでいるから良しという風に捉える。みんなはどうなんだろう。いつものようにやる仕事が半減した人はどうして過ごしているのだろう。

開き直ってポテチをむさぼりながら漫画や映画やYouTubeを観て過ごすのがむしろ賢明なのだろうか。俺はそのへんビビリだからできん。金に繋がる何かしらの行為を半日以上はやらんと下半身を中心にムズムズムラムラとする。

しかし1日が終われば高確率で酒を適度に呑み散らかし、仕事のことはいっさい考えずに過ごす。過ごせる。そこでバランスをとる。乾杯。
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冬が明けた気がしない寒い日。もやしを大量に茹でるところから1日が始まる。「韓国ゴマ油」というたいへんわかりやすいネーミングのお気に入り商品をちゃっちゃとかけて塩胡椒&グルタミン酸ナトリウム(味の素)を振って食う。めちゃめちゃ美味しい。

今日も宅で独り仕事。この生活パターンとなって何日が過ぎただろう。ロクに人と会話をしていない。2日にいっぺんくらい電話で小1時間ずつ話しをしたくらいである。

人間の寿命と孤独は相関関係があるという。喫煙よりも孤独のほうが体に悪いと何かに書いてあった。なんかその通りだと判断できる。

音の波形を見つめながら、ああでもないこうでもないと独り言をこぼし過ごす。ソフトウェアのメーターを見つめ、同じく呟く。これはこれで、自分にとって必要な過ごしかたであることは間違いないので別に体に悪くはない。

しかしいいかげん対面して誰かとああでもないそうですよねとお話しがしたい欲。だが外出する用事がない。案件はあるが宅でできるやつである。じゃあ独りで馴染みの呑み屋にでも行って地元の知り合いの他人とでも話せば良い。だが、今は控えたい心持ち。

いつだったか「何日誰とも話さずに過ごしたら人は発狂するのか実験」について書いた気がするが、ほぼそれが現実となるとはあな恐ろしや。

俺は孤独に強い、という自負がある。「孤独に強い」とはどういうことか、改めて考えるきっかけとなった昨今、そんなもんに強くても何のメリットもないのかと悲しみに打ちひしがれる。

いいや、孤独に屈しなければ、コツコツ積み上げる系の作業がバンバン進む。これは強みである。そしてそれを実行しているここ数日、1週間は経っただろうか。現時点での過ごしかたとして非常に適していると言い聞かせる。春はまだか。
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近場のスーパー・西友に深夜行くと、9割方の確率で目にする老婆がいる。ここ1年以上ずっとである。

その老婆はいつも多めに買い物をし、店内のベンチで何か書き物をしている。雑誌や広告チラシを参照にしながら、人類がまだ知り得ない何かを分析しているかの如く、文字や図を書き記している。

俺はいつもその老婆が気になっていた。なぜこうも高確率で会うのか。そして彼女が何を記しているのかという2点である。

前者は、俺と生活のリズムが一致しているか、彼女が店内にいる時間が異常に長いかというところで別に不思議とは思わない。しかし後者の「何を記しているのか」が、とにかく気になる。

なんなら「何を書いているのですか?」と、フレンドリーに接して聞けばいい。しかし、彼女が纏う怖さとは別軸のえもいえぬ雰囲気がそうはさせてくれない。だから通りすがりにチラッとだけ見る。

それを見た俺の感想は3つあった。

「この人は統合失調症だ」というのが、俺がちょっと持ってる精神医学的知識所以の判断。

「妖精さんだ」というのは直感的な感覚。

「ものすごいことを解析していて、人類にとってたいへん貴重かつ必要なことを記している」という期待的観測。

文字は異常に小さく、図の雰囲気は常人では描けないであろうアートっぽくもありメルヘン調。そして、父親が精神病棟に入院していた時にせっせと書いていた文体と酷似している。

何しろ、その記録か分析かわからないが彼女の作業中の姿からはなんとも言えない美しさを感じ、感銘を受けている。何かを達成するためにせっせと努力する所作に見える。

わからんでもない。俺も、別に書かんでいいのに作曲した楽曲はだいたい譜面に起こして記録しておく。DAWという便利なソフトウェアがあるし、共有する楽曲ではないのだから本当に楽譜を書く必要がないのだが、紙とペンで書いて物質的に残しておくと言い表しがたい達成感があるのだ。

俺は、自身が記録する行為と彼女の行為を重ねているのだろうか。彼女に会うとシンプルに嬉しくなるしどこか安心感をおぼえる。そして「今日も精が出ますね」という気持ちになる。

だから俺にとって彼女は妖精である。もしかしたら、実は他人には見えないのかもしれない。本当に。彼女は、この世に存在しないような、そういった雰囲気がある。

そういえば彼女がレジで会計している姿や、店員さんや店内にいる人間とコンタクトをとっている場面を一度も見たことがない。軽く200回以上は見かけているのにこれは冷静に考えておかしい。あまり深く考えないほうがいいのだろう。

今日も彼女はいるだろうか。できることなら彼女と酒を酌み交わしてお話しがしたい。しかし、なんとなく、一度でも話しかけたら二度とその姿が見られなくなってしまう気がする。いたら今日も遠目からエールを送ろう。「精が出ますね。俺も頑張りますね」と。
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ずっと宅にいると覇気がなくなってくる。ちょっと散歩くらいならいいだろうと、近所の呑み屋街の様子を見に行く。

最も賑やかな赤羽一番街では、半数が営業していなかった。そして、馴染みの店ではお客さんがいなかった。時間的には埋まっていてもおかしくない夕方過ぎ。

店のボスに話を聞くと、今日の緊急事態宣言を持ってしばらく店を閉めざるを得ない、だがやるしかないのに、といった切迫した葛藤を持ち合わせているという。マジで大変だ。

とりあえず、現状の資金繰り対策の個人事業主向けマックス100万円給付、および中小企業向けにはマックス200万円給付、という国の施策の実施が濃厚だということをシェアする。さらに、現状を鑑みた国民政策金融公庫では「新型コロナウイルス感染症特別貸付」という、ほぼ無利子の融資受付があるということも。

俺が廃業というのも御免被るし、馴染みの店が終いとなるのも困る。共に絶対に避けたい。

この間一緒に盃を交わしたピンク街の黒服兄さんを見かけた。この手の店の営業の現状を聞いたら「それでも客はポツポツ、って感じだな」とのことだ。「どうだい?」と誘われたが、「いいっす。また呑みましょう」と、交わした。

赤羽の街は、わりと人が歩いていた。8割くらいの人々がマスクをしている。俺のマスクの在庫は数枚。どうしても人と接する機会の時以外使えん。

しかし、安い弁当を買いにアピレという駅ビルに入ったら、マスク入荷直後のタイミングに出くわした。しかも洗って数回は使えるタイプのやつである。僥倖。

これはしめたと思い、ズラリと並んでいるお客さんが会計待ちで持っているマスクの数の平均値、3枚を購入した。購入枚数制限はなかったが、きっと暗黙の了解で、5枚や10枚以上買うのは白い目で見られるのであろう。なんとなく3枚まではモラル的に許されるっぽい。これはけっこう助かった気分だ。

そういったわけで少し散歩をして、今日も宅でできる原稿書きと制作という1日。予定では明日も、明後日も、その後数日以上は宅作業である。忍耐力が試される。

これまでの人生の経験上、グッと堪えるときに堪えることができた場合はだいたい良い方向、良い結果となる。宅でできることを全力でやろう。

それにしても表でホルモンを肴に景気良く誰かと呑みたい。いつでもできると思っていたことができなくなった現状の切なさたるや。
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延々デスクワークにDAW作業と籠城のような生活が続く。出かける案件がゼロだから交通費が浮いて良いではないかとも思うが、それ以上にシリアスな現状。

心なしか、制作した楽曲やBGMコンテンツを置いて利益を得るウェブサイトの広告収益単価までちょっと落ちてる日が続く。

聞くところによると、広告収益が主な収入源であるYouTuberさん方も、ガクンと収益が減っていると色んなYouTubeチャンネルでよく見かける。

わかりやすく景気が悪くなっているということだろう。恐ろしい。もしかしなくても3.11の時よりも危機なのではという感触が俺的にも世間的にも日に日に増している。

早く「あの時は本当にヤバかったよな」とか言いながらグラスを交わす日が来て欲しい。今やれることを忍耐強く頑張るしかない日々が続く。
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今日は案件で六本木一丁目へいく予定だった。しかし現状を鑑みた先方は対面での仕事だったが、これをZoomでやる運びとした。賢明かつ素敵なアプローチである。

Zoomとは、要は多人数でテレビ電話会議的なことがほぼ音声レイテンシー(音の遅れ)なしで行えるアプリケーション。担当様とアーティストさんと俺と編集部村上さんと4人で4つのウィンドウで互いの表情を見ながら仕事。

先方の打診によっての初めてのアクションだったが、案外スムーズにいった、というか移動時間は2時間近く省けるし電車代も浮くしわりと捗る。考えようによってはこれはいい。欲を言えば、記事的には撮影ができないのが悔しいところだろうか。

個人的には、その人の雰囲気やら非言語コミュニケーションは実際に対面してやりとりする時にかなり重要な要素だということに気づいた。Zoomでも十分なのだが、音に例えると倍音的なものが感じられないのがどこか寂しい。

編集部の村上さんは手応えを感じたのか、ちょっと遊びで「NETDUETTO2」というわりと古風なアプリケーションの共有を提案してきた。

これをインストールして、2人で互いの部屋でコンデンサーマイク(広範囲かつクリアに音が拾えるマイク)を立て、遠隔セッションを嗜もうというもの。

これがZoomよりも音質は極めて良好。互いの画面が表示できないので表情やアクションは見ることができないが、アコースティックギターでセッションが普通にできる。小一時間一緒に遊ぶ。わりとガチめな音楽制作あるいはリスニング環境がある場合は、ミキサーなどを駆使してエレキギターや鍵盤でのセッションも可能である。

ZoomもNETDUETTO2も、いまの時期にぴったりのツールと感じ、なかなかほっこり。その後のデスク仕事も制作も捗る。なんだかんだで人間というのは他者とのコミュニケーションでのほっこり感は必須なのだなと実感したこの時期ならではの心境をおぼえた1日。
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実は生活水準がたいへん高く、家族仲良し団欒で過ごす平吉家。という夢を見た。今年一番幸せな夢であった。

現実、現状はというと世間的になかなかつらい昨今、そしてこれからどれだけ続くのかというザラついた情勢。夢と現実の映り具合は反比例することがよくある。

現実が厳しいと楽しくメルヘンな夢を見て、現実がホクホクだと悪夢をよく見るような。精神状態をフラットに保つバランス機能でも備わっているのだろうか。

近所ではわりと外出している人が多く見られる。しかし感染者数右肩上がりの現状から、なるべく引きこもるべきなのであろう。しかし散歩くらいしたい。散歩に行くことを躊躇するなんて何という現実であろうか。

少し酒を呑んで寝よう。せめて良い夢を見よう。
_04/10

 

 


無慈悲なニュースばかりで気が滅入る日々が続く。滅入ってても仕方ないのでできることをやろうぜと机で張り切る。

案件があからさまに減少したが、それでも案件を頂けるのはたいへん感謝すべきである。一つやって、今後の経済対策について色々調べる。

フリーランス対象の給付金などについて小一時間くらい調べることがここ数日のルーティーンとなったというしょっぱい現状。

とりあえず、給付金についてはだんだんハードルが下がってきた傾向がみられるので続報待ち。そして、借りるのは不本意だが、一応保険として政府や自治体の緊急貸付条件も調べておく。いまなら審査ガバガバである。

できれば、借入はしたくない。ギャンブル中毒時代の消費者金融とのやりとりをまざまざと思い出す。なにしろ当時のサラ金の利息は年利29%ちょいという死ねるやつであった。黒歴史。20代の頃、雑居ビルにあるキャッシングコーナーに何度足を運んだことか。あまりにも無機質にグロテスクな思い出。今はマックス利息18%だ。これもけっこう死ねる。

とりあえずお金のことを考えるのに疲れたので、今日は制作する時間を楽器と戯れるひとときにあてる。音を出している時はとても健やかだ。確か、小難しいことに使う脳の部位とは真逆のところが働くらしい。右脳だったような。

もともと数字や理論じみたことにエネルギーを使う左脳派ではない気がするので、エモいことしていると落ち着く。するとキモい地震が発生する。震度4。これで大地震とかきたらもう知らんぞと、心が乱れるが震度は4。案外独りで過ごしていても感情が揺れ動くものだなと感ずる1日。
_04/11

 

 


その気になれば1日転がってグウグウと過ごしていても差し支えはなかろう。それくらい締め切り含みの案件が枯渇。今やっている原稿を提出したら完全に案件待ち状態である。

あとは取材なしでできる記事の提案、ライター業においてできる営業といえばそれくらいだろうか。空いた時間はやはり制作にあてる。コンテンツをストックしておけば後からの複利的な収益に繋がる。長い目でみたらこの過ごし方は少なくとも間違ってはいないと信じて過ごす。

新たに着手した業務もこの騒ぎの影響で先延ばしとなっている。やっぱりその気になれば寝て過ごしていられる。しかしそれでは収入が激減する。死ねる。

給付金やらの調べ物もして、今日あたりは書類作成もする。これが案外しんどい。

今日はフリーランスとなって一発目の案件に着手した記念すべき独立1周年の日である。当初「1年間、資金を減らさずに乗り切ったら一つ目のハードルクリア」という明確な目標があった。

その目標は、正直9割方難しいと判断するに十分なギャンブル的行為だった。しかし、結果的に、周りのみなさまのおかげで乗り切った。

事業資金は思い切り増えてはいないが、なんとか減らさずに1年乗り切った。乾杯。シャンパン。生牡蠣。会社や個人事業を営む友人達と豪遊。という予定だった。しかし世間的現実を鑑みるとそれは今やるべきではない。夜な夜な独りでハンペンでもつつきながらストロング缶をすするか。

たぶん無理だと思っていたハードルは見事超えたのだが、超えた瞬間に、今まで見たことのない新たなハードルが。おのれコロナ。

長期的な目線での資金管理および調達。ストック収益用コンテンツ制作という不労所得の種を蒔く。それが今最も力を注ぐべきことだろう。たぶん間違っていない。何しろ家でできるという点は、現状ではポジティブに捉えるべきだろうか。

だが、この状態がどれだけ続くのかによる。俺は、いろんな情報に目を向ける限り、どんなに少なくとも1年は続くと思っている。そこをラインに色々と行動すればよかろう。決して焦らず、今できることを明確に、先々を見て日々的確なことをこなして過ごす。これしかない。そう考えると、悲観ばかりではない。牡蠣とシャンパンやりたかったな。
_04/12

 

 


父親の主治医が変わったので改めて容態説明のため病院へ来いという日。外は大雨。そしてコロナ。

不要不急の外出に該当するのではとちょっと思うが、たぶん一般的には必要な外出だろうとか思いながら足立区鹿浜という僻地へ。

脳外科医の主治医の先生から一通り説明を聞く。そして面会もしたいところだが、マスクはしているものの、無症状感染の可能性もあるので面会せずに帰る。今、奴がコロナにかかったら逝くまである。

ライター案件がいくつか来て少し安心する。ありがたや。しかしこの綱渡りがいつまで続くのだろいう。

隙間時間に、いや、最近は隙間時間だらけの気もするが、Zoomで足立くんとおしゃべりする。彼は「大丈夫かあんた。食っていけるのか」と、心配してくれた。いい奴である。

世間ではこのZoomやらでおこなう遠隔呑み会が流行りだしているもよう。俺もやってみようか。気軽にできるからなかなか具合がいいかもしれない。乾杯、ガチン。とできないのがちと寂しい。しかしたぶん最低一回は試すと思う。
_04/13

 

 


部屋の電気にぶら下がるヒモを的にシャドーボクシングが始まる、というくらい家にいる。窒息しそうなので一つ原稿をやって散歩に行く。人が集まらない路を延々歩く程度ならきっと差し支えなかろう。

今日はおそらく今月一番の晴天っぷり。とにかく明るい。陽射しがありがたい。太陽の光を浴びるとセロトニンという脳内神経伝達物質が分泌され、覇気がみなぎるそうな。

本当にやる気が出てきたので帰宅して制作をする。ベースやギターを弾いて録音するうちに0時。なんて素敵なモチベーションだと清々しい気分になる。今日は酒が美味かろう。

夕めしを飛ばしたので今日はビールにしよう。ビールは俺の中では炭水化物だ。居酒屋気分でたまには瓶ビールを買おう。

約20年前の雀荘店員時代、三輪さんという50歳くらいの反社オーラバキバキの先輩に「へいちゃんよ、安い居酒屋の生ビールより瓶ビールの方が美味しいんだよ」と、毒ヘビのような鋭い眼光と笑顔が織り混じるアウトロー・チャームな表情で優しく諭されたことを思い出す。

三輪さんは元気だろうか。よく帰りに高田馬場のつぼ八で瓶ビールとタコの刺身をごちそうしてくれたものである。きっと三輪さんは、若い頃の自分と当時の俺を重ねて可愛がってくれたのだろう。どこで何をしているのか知らんが三輪さん、乾杯。
_04/14

 

 


基本的に家で過ごすのは好きだけど、こうも毎日となると息苦しい。人と会って喋ったりコミュニケーションをとることの大切さを思い知る。

しかし根が内向的なのでこれも悪くない、と言い聞かせるしかない。察するに1、2年はこんな感じが続くっぽいが、持つだろうか。メンタル的にも経済的にも。

メンタルはたぶんなんとかなる。そのへんの知識を伊達に蓄えてはいない。だが現金はそうはいかん。1、2年じっとしてても持ちこたえられるほどの蓄えはない。残念かつ切実である。

個人的経済対策は、今できることはだいたいやった。行動するのは月末近くからだろう。じゃあせめてできることは節約くらいだろうか。

手拍子で酒を呑むのをヤメてみようか。けっこう金が浮く。しかしこれで断酒までしたら本気で覇気を奪われる気がする。こういった葛藤があるあたり俺は立派なアルコール依存症予備軍である。

少量だからまだ危険と判断していないが、この時期にアル中になる人も出てくるのではないだろうか。そうならないことを祈りたい。独り酒は1日2合まで。
_04/15

 

 


今日は思い切って休みの日にする。思い切るというほどのことでもないが、こういった危機的状態にのんびりするのはどこか罪悪感すら感じる。

近所を散歩して帰宅。漫画を読んだりして過ごそうかと思ったが、やっぱり制作がしたいのでDAWを開く。

以前勤めていた会社の奴からLINEであれやこれやとやりとりをする。いいぞ、休日っぽい。彼は元気なようで何より。モリモリと作品も創っているもよう。素敵なアルバム作品も聴かせてくれた。

結局半日以上机に向かうという、微妙に休日とはならなかった日。リラックスしてたから良きと振り返る。ファンキーなBGMが1曲仕上がったし達成感もある。

ふとネットニュースに目をやると政府が10万円バラまく意欲が固まったとのこと。たいへんありがたいのだが、正直10万円では足りない人はかなりいると思われる。俺もそうだ。

でも、本当に給付されるのであれば実にありがたい。補正予算案成立は4/22だったか、その頃には是非が確定するだろう。ひとつよろしくお願いします。
_04/16

 

 


電気のヒモでのシャドーボクシングがすっかり習慣化し、良い運動になる。ブンブンと拳を交互に繰り出し、何かと戦いながら首相の記者会見をリアルタイムで観る。

会見が長いので腕立て伏せもする。最近やってなかったから30回でへばる。俺も頑張るから首相も頑張ってねとゼエゼエしながらエールを送る。

まだ終わらないのでアコースティックギターの弦を張り替える。6弦から1弦まで張り替え、さてチューニングをしようという時に記者会見はサビに突入した。いくら金をばらまくのか、ガチなのかというくだりだ。

いいや、サビは医療現場への対応のくだりだろう。あるいは政府対応への批判をどう感じているかという部分だろうか。全都道府県に緊急事態宣言がなされたというところだろうか。わからん。重要なことが多すぎてサビがわからん。

ネットニュースの見出しから情報を拾い読みしていると、手前にとって都合の良い情報だけ入れてしまうきらいがある。だからこれくらい緊迫した時の記者会見は全部観るようにしている。

結果、わりと政府は頑張っているもようと俺的には判断した。もちろん課題は山積みなのだろうが、ちょっと政治には疎い。一つ強く感じたのは、世間の声をけっこう受け止めたっぽいということ。それは良いなと思った。

全て観て、今は外出を控え、俺のような感じの状況の人は家でせっせとやれることに励めと、そういう感じで過ごすのがベターだと認識した。この状況で外で仕事をする必要がある方々には敬意を表したい。

案件が激減して金やばい、とか言ってる場合ではない。やれることはわりとある。原稿を書く。制作をして備える。今日とてそんな感じの暮らしで1日がピシャリと閉じる。
_04/17

 

 


せっかくちょっと良い弦に張り替えたのでアコースティックギターを録音して過ごす。楽曲制作とシャドーボクシングはもはや日課である。

宅は防音完備というわけではないので、広範囲の音を綺麗に拾う「コンデンサーマイク」というやつでレコーディングをするといらん音も入ったりする。

駅が割と近い立地なので、サイレンが鳴る系の緊急車両がよく通る。したがって、予期せぬタイミングでサイレン音が録音される。そして俺の舌打ちの音も録音される。

録音して客観的に聴くと、舌打ちの音というのはなかなか威圧感がある。手前の舌打ちがたまたま録音されたのを冷静に聴いても「怖い」と思う。

中間管理職をやっていた頃、上司に「平吉さん、舌打ちしないの。パワハラだよ」と言われ、「こいつは何を言っているんだ?」と心底疑問に感じたことを思い出した。

今日、クリアにレコーディングされた手前の舌打ちサウンドを聴いて納得した。舌打ちは音としてなんか怖い。

しかし、イラりとした時に瞬発的に反応して出る体の反応は、怒号が出ることでも顔をしかめるでも手を上げることでもなく、俺の場合は舌打ちだ。癖なのである。

最新のDAWの高音質で手前の舌打ちサウンドを聴いた今日、ようやくその癖を直そうと思った。舌打ちの音はなんか本能的に怖さを感じる周波数である。これを人様に向けるのはもうやめよう。汚い江戸弁と舌打ちはデフォルトの足立区育ち。
_04/18

 

 


資源ゴミの日、いつもの時間に出しに行くと空き缶の量が普段の3倍はある。しかも、ほとんどが酒の缶である。ストロング酎ハイ、発泡酒、第三のビール、ガチのビール、etc…

これは「コロナ自粛で外出できん。呑むか」という人々が激増している証拠ではないだろうか。

「この時期にアル中になる人も出てくるのではないだろうか」と、こないだ危惧していたのだがまさか本当にその傾向が形として表れるとは。

それはそうだ、ここ赤羽は呑み屋街で有名な酒呑みの楽園でもある。しかしコロナの影響で呑み屋はあんまやっていない。宅呑みが増えるのは必然であろう。

ということは、外で呑むぶん家で呑んでいる。それ故、酒の空き缶が増える。すなわち、人々の飲酒量の絶対値はたぶんそんな変わっていない。なんだ、心配させやがって。さあ酒でも呑もう。
_04/19

 

 


起きたら体調が優れない。若干の胃もたれと著しい覇気の無さ。会社員で出勤、という日だったらお休みを懇願する電話をするだろうというくらいだ。

なのに今日は施設に現金を払いに行く日である。 気分的に行きたくない。とりあえずパックのお粥を買ってきて食う。クソ不味い。「韓国ごま油」をかけたら美味くなる。すげえ調味料があったものだ。

それにしても今日は何もしたくない。しかし行かないわけにはいかん。バスで足立区へ行き、10度前後の寒空の中しとしと纏わりつく小雨に濡れ、とぼとぼ歩く。

帰りは施設長さんが車で赤羽まで送ってくれた。父親の荷物の搬出もあるから、との気遣いである。父親はグループホームに居られるレベルではなくなったので転居という運びだ。現在入院中、次は医療施設の予定。

要介護レベルたるや2から4へ特大ジャンプアップ。要介護5というマックス一歩手前である。

帰宅し、仕事や制作にとりかかろうとするがまるで覇気がない。ダメだ、今日は休むべきだ。ソファで少し寝る。起きて楽器をイジって過ごす。ほんの少し仕事をする。そういう日があっても決してダメではない。調子が優れない日だってある。明日は温かく晴れますように。
_04/20

 

 


すっかり体調が治り健やかな気分で起床。なんだか凄く楽しくて幸せな夢をみた。夢と現実は反比例するという仮説はまあまあ合ってるかもしれん。

ふと仕事部屋の床を見るとなんと穢いことか。よく見ると米粒大のホコリや謎の毛、サッポロポテトバーベQ味のかけらまで散乱しくさる始末。清掃怠慢は感心しない。俺は1日の始めにまず目いっぱい掃除をした。

ミキサーのつまみの隙間あたりに掃除機を当てがうほど隅々までクリーンにすると心も晴れやか。部屋の衛生状態と精神状態は確実に比例している。

元気になったので原稿とか制作とかテキパキとやる。調子の優れない日は思い切ってほぼ何もしないというのが吉と出た。健康第一。心身健やかに保つことの大切さたるや万人平等。みんなは元気だろうか。会えないというのはわりと寂しくもある。
_04/21

 

 


定期検診のためクリニックへ。近所という立地は恵まれている。しかし、フロントで受付するも予約日は昨日とのこと。耄碌か。家にいてばかりだと日付感覚までおかしくなる。40分待つ。

主治医に現状を伝える。

「こうこうこういう感じです」

「そうですか。じゃあ今日はアレなんで血液検査しましょうか(笑)」

「何が面白いんですか先生」

「いや、平吉さん血を抜くのが好きだってこないだ聞いて」

「好きですねえ。心底リフレッシュするんです。あと、コロナのせいで仕事が激減して不安です。僕フリーランスなので案件が…」

「そんなん借りちゃいましょう。金を借りちゃいましょう。国民政策金融公庫がいま審査ゆるいですから(笑)」

「何が面白いんですか先生。でも確かに、それは僕も検討してました」

「国の個人事業向け持続金給付を待つより早いですよ。現状だと返済は5年後からとかだしほぼ無利息だし。それで他の借入あったら返しちゃってさ!」

「(おかしい、今日はやけに先生フランクだ)なるほど。借り換えってやつですな。確かにタマが手元にめっぽうあれば新たな事業考えたりと前向きになれます」

「でしょう? 借りちゃうテもありですって」

「先生みたいに赤羽の人たちの役に立つような仕事、例えば高齢者向けのビジネスをちょっと構想してまして。これこれこういう内容で…」

「それできたら画期的ですよ! 借りちゃいましょ!」

「はあ。検討します。濃いアドバイスありがとうございます」

「じゃあいつもの薬と採血ね。お大事に(マスク越しでもわかる満面の笑顔)」

躁鬱病でいうところの躁状態なんじゃないかというくらい、先生は今日キャラが崩壊していた。医者の不養生というやつだろうか。なぜ患者の俺に嬉しそうに事業資金調達を斡旋するのだろう。金の話が好きなのだろうか。なんにせよ、スッと勇気づけられたから嬉しかったが。

帰宅して原稿と制作をやる。どうもはかどる。覇気も十分。今日はちょっとクレイジーな診察だったが、先生なりのウィットな精神対話療法だったのかもしれん。先生いつもありがとうございます。
_04/22

 

 


無駄に早起きする。非常に体調が良いのだが外出は控えたいところなのでウズウズとしながら宅で過ごす。

せめてもの鬱憤晴らしという無意識の所作なのか、制作する楽曲がどんどんヘドバンを呼び起こしそうなヘヴィロックになっていく。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンみたいな曲を、という着想からだから決してブレてはいない。

ヘドバンがしたい。最後にしたのはいつだったろうか。わりと近いといえば近い、30代半ばの頃だった気がする。移転前の渋谷DESEOだっただろうか。あれは本当に楽しかった。

着手中の楽曲のMIXまで終わったら宅で聴きながらヘドバンして過ごそう。運動量としては全力200m走くらいに匹敵するだろうきっと。
_04/23

 

 


心霊スポットとして名高い旧岩淵水門あたりを散歩する。この場所に来ると決まって心地よい気分になる。なんで心霊スポット呼ばわりされているか謎過ぎる。

そこから200メートルくらい歩いた所にドンとそびえ立つ水門の方も巡る。水門のあたりというのは確実に何かを回復させてくれる波動を放っていてとても癒される。

夜、友人とZoomでお喋りに耽っている際、デジタル一眼レフカメラを買ったと聞く。では互いにカメラを持って荒川のあたりを探索しようじゃないかという話に。

タイムリーなので聞いた。「じゃあ水門を撮ろうよ。水門好きだよね?」と。しかし、「水門に関しては好きとか嫌いとか考えたこともない」とのことだ。

水門は目に見えない癒しのパワーが溜まっているナイススポットだ。気づいてほしい。俺は友人に水門の魅力を知ってほしい。体験してほしい。癒されてほしい。

しかしそれは、俺が鉄道マニアの方から「一緒に廃線の撮影に行こう」と言って「なんのために?」となるのと一緒である。いくらその魅力を力説されてもきっと俺は理解できないであろう。

趣味嗜好の押し付けは良くない。しかし、潜在的に「実は水門好きだった」ということに気づいていないだけだとしたら、それはもったいなさ過ぎる。

だが、「実は君は電車が大好きかもしれないじゃん!」と鉄道マニアの方に言い寄られても俺は「いいや」と、答えるだろう。

その人は魅力たっぷりに感じるらしいが手前は理解はできない、ということは往々にしてある。人の好みは千差万別だ。誰かに全く興味のない分野の魅力を押し付けられたい欲。そういう時、じっくり耳を傾けるのはけっこう好きだ。
_04/24

 

 


30歳ちょいくらいの頃に作ったメンヘラについてのウェブサイトがある。400ページくらいはあるだろうか。精神疾患各種の情報やあらゆる異常性癖についてまとめた実にキモいサイトである。最近そのサイトへのアクセス数がなぜか伸びている。

コロナでみんな不安でそういった情報が要るのか、どこかのまとめサイトかなんかで紹介されたのか知らんがチャンスである。俺は4時間くらいかけて広告の貼りかえやリライト・校正作業に勤しんだ。

普段の案件が少ないので、こういう不労所得に繋がることに時間をさくのは賢明だろう。あとはいつものように楽曲制作をして過ごす。

もう新しい時代が来たと腹をくくり、コロナ以前の生活パターンを基準に考えるのはヤメることにした。新しい体制作りと仕事の仕方に変える必要がある。

だから最近のこういった過ごし方は合ってると判断する。そう考えると不安感も薄れてくる。家にいてもやることが枯れないというのは幸せなことだが、外でホッピーを呑み散らかしたい。数ヶ月、1年くらいは厳しいだろうか。今日も家でしめやかに呑もう。肴はハンペンにしよう。あれは安くておいしい。
_04/25

 

 


2ヶ月くらいぶりにライブレポート案件がくる。もちろんこのご時世ライブハウスでできないということで配信ライブレポートというもの。

変わり種案件だが、しばらくはこういうのが増えるかもしれない。というか案件自体がスカスカなので新種の案件はありがたい。

そいつをやって安くて美味しい牛タン弁当を食べて一眠りして制作。ここ最近固まりつつある生活パターンで過ごす。

ほぼ人と会わないというのは辛いと思ったが、人間の適応能力たるやたいしたものでもうすっかり慣れてきた。基本的に宅ワークというのが通常運転化する。

たまにZoomなどで友達とお喋りしたりするし、あんま寂しくない。やはり俺は基本的に引きこもり隠キャ体質なのだろうか。世界的緊急事態だがそれなりに健やかに過ごす日々。
_04/26

 

 


最近感じる軽度の腹いたが治らない。「じゃあ今日は酒を控えて胃腸を休めよう」と思いつつ3日は経った。もちろん日々せっせと真面目に呑み続けているのである。

しかし今日こそ、腹いたが治らないなら休肝日とすべきだと、そう日中から考えていた。もはやギリギリアウトに近いアルコール依存症予備軍といったところだろうか。

作業をしていたら0時が過ぎ、1時が過ぎる。今は2時だ。ちょうどいい。この時間から呑んでもロクなことはないだろう。今日は休肝日だ。ちょっと腹を休めれば具合も良くなるだろう。

酒を呑むことにより心配すべき臓器は肝臓だけではない。胃や腸や喉に食道、腎臓に膵臓、そして脳と、あらゆる部分に負担がかかる。なぜそんな危険な毒物を俺は毎日のようにやっているのだろう。

血液検査で肝臓の数値やらはいつも優秀なものだから「酒を控えよう」という気にはさらさらならない。しかし、腹いたが治らないから控えるというまさかの展開。

別にアルコール起因ではないかもしれんが、今夜はおとなしく水でも飲んで寝よう。この物足りなさたるや。
_04/27

 

 


心を開いている相手というのはなかなかいない。その基準について考えた。

俺は今日の活動時間のうち4時間を電話トークで過ごした。一人は仕事関係の人、もう一人は20代の頃から付き合いのある、いわるゆる「地元の2コ上の先輩」である。

この先輩様の関係者が「なかなか連絡が返ってこない」と心配していたので俺が窓口となり生存確認LINEを放つ。そして久しぶりに先輩様から電話がかかってきた。

あらゆる実のない雑談のなか、先輩様は「お前は俺に心を開いているみたいだから言うけどよ」と、要らんアドバイスじみたことを提案してくださる。

そういったことに対し、俺は「あなたみたいなクズ人間はそういう発想あるかもしれないですけどね」と返す。ここで俺はハッとした。確かに俺はこの先輩様に心を開いていると。

そうでもなければ人様に「クズ」などと人格と行動やら、それらを総括した人間性をまるごとディスることなど決してできない。下手をすれば訴訟ものである。

そういったわけで近況の話やコロ助の話など色々しつつ、3年ぶりくらいの会話となった相手と意気揚々とトークを楽しむ。「心を開いている相手」かどうかというのは、「互いに遠慮なくディスることができるかどうか」ということも何となく定義づけられた。

そういう相手とのコミュニケーションは心地よい。「コロ助がおとなしくなったらこっちに来て呑みに行こうぜ」「うるせえ、手前が赤羽に来い」という感じで切電。

互いにいっさい気を遣わない者同士という関係は貴重だ。そういうのは1人か2人いればいい。
_04/28

 

 


親父の服の洗濯という実に面倒臭い理由で足立区の病院へ。赤羽から行って現地のコインランドリーで洗濯して乾かして帰って、となると4時間はかかるだろう。何の罰ゲームなのかと言いたい。

しかし、病院へ行くとイケメンな看護師が「お時間かかるし大変でしょう? やっておきましょうか」と、言ってくれる。医療機関がとても忙しいというこの時期になんと優しい看護師だろうか。惚れた。

俺は喜んで洗濯代とチップを渡す。そしてすぐ帰れることに。たいへん助かった。看護師さんありがとうございます。

帰路、赤羽を歩いていると昔通っていた雀荘、客層がギラリと香ばしい方の店の店主を見つける。俺は思わず「社長!」と、声をかけた。

3年か4年は会ってないのだが、社長は俺のことを覚えていてくれた。どれだけ俺が当時その雀荘に入り浸っていたかを物語っている。

社長は、控えめに言っても反社ヅラ、スキンヘッドで眼光は恐ろしいまでに鋭く、マスク越しでも威圧感たっぷりのその物腰たるや、恫喝されれば漏らすレベルである。

しかし俺はそんな社長が人間的にちょっと好きだった。何度か卓を囲んだこともあるが、麻雀をしていると人間性がモロに出るので「この人は漢気溢れるパーソナリティだ」と認識できたし、人として気に入っていた。

「社長、お店はどうなんですか? 大変じゃあ…」

「まあ、ヤバいですよね! 平吉さんは?」

「僕、フリーランスなので仕事激減です。ヤバいですね」

「そうですか! でもフリーでやるっていうのはバイタリティがある証拠だから大丈夫ですよ! ここは気合入れて乗り越えましょう!」

そんな感じで1時間くらい立ち話をしていた。なんというかこの人は波長が合うのである。

「平吉さん、ここは我慢のしどころですよ。我慢は大事です。金のことはもう割り切って国の援助を利用して、じっと耐えましょう!」

「そうですね社長。我慢がいかに大事かということは麻雀で死ぬほど学ばせてもらいましたし」

「ハハッ! ハァッ!」

反社的な感じの人は笑い声に力がある。持論だが、笑い声がでかくて特徴がある人は、内なるエネルギーがすごい。そして怒らせるとめちゃめちゃ怖い。

「平吉さん、体力と気力は正比例すると思うんです。自分は41歳で独立しましたけど平吉さんは去年でしょ? だからすごく良いタイミングだと思いますよ! お互い頑張りましょうよ!」

「そうですね。なんか勇気が湧いてきました!」

そんな感じで、見た目は怖いが親分肌で経営者肌の社長と話をしていたらモチベーションが上がった。雀荘ではないところでまた会って呑みにでも行きたいものである。

何にせよ、近所で会って軽く話す人がいるということは幸せなことである。それがどんな人種であっても。

いや、むしろアウトロー寄りの人は魅力があって接していてとても楽しいし妙に元気になる。社長さんありがとうございます。我慢、大事にします。
_04/29

 

 


今日の俺のタスクは「ドラマ鑑賞」と「金策準備」であった。ずいぶんライフスタイルが変わったものだ。

「ドラマ鑑賞」は、明日の遠隔インタビュー案件対象者が出演しているドラマを観るというもの。けっこう面白くて放送分全部観てほっこりした。

そして金策準備というのは、コロナの影響で収入激減お陀仏というのを回避するためのもの。

具体的には「持続化給付金」の申請だ。準備は整っている。今日、お国が今年度補正予算が成立させたとのことなので、その翌日から受付開始となる。

「持続化給付金」とは、要は中小企業・個人事業主向けの「減った分けっこう金やるからしばらく凌いでね」という制度だ。

俺の場合、5月の売り上げがエクセル帳簿を二度見するほど減っているので「前年度比売上50%減の月がある」という、この制度の条件の一つを満たしている。

他にも色々と条件があるが、この「売上50%減」というのが最も高きハードルだろう。俺はそいつを余裕で超えてしまった。その他の条件も満たしている。

だから全国民の誰よりも早く申請してやろうと、5月1日の午前0時になった瞬間、受付サイトへ行ったが「申請ボタン」がない。

よく見ると「翌日から受付開始」という文言が「今年度補正予算成立後、1週間程度で…」という感じに変わっている。しれっと変わっている。

「平吉さん、我慢が大事ですよ」

そう、昨日話をした社長は述べた。その言葉は、彼がこれまで「人生で学んだこと」と「体験」が深く漬かっているかのような言葉だった。とても重く響いた。

「持続化給付金」が受け取れれば、かなり先々の目処なりが明るくなる。少なくとも事業破綻、バイトの面接へ――というフローチャートの進み方の確率は極めて低くなる。だが、受付自体がまだという現状。

我慢だ。社長、我慢して他のことに精を出します。ここで焦って電話をかけまくったりしても時間の無駄である。日々、確かな情報を確認して、あとは我慢である。じっと我慢の子。
_04/30

 

 


 

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